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公開番号2024173534
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023098815
出願日2023-05-30
発明の名称雛人形の袖部分
出願人個人
代理人
主分類A63H 3/52 20220101AFI20241205BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】雛人形の袖部分に必須の華やかさ、精巧さを失うこと無く、硬さや単調さを払しょくし、更に立体感や柔らかさを感じさせる雛人形の新しい袖部分を提供する。
【解決手段】雛人形女雛の袖部分の重ね部分の重ね布に裏返し部分を成形する。
ブーメラン形の打掛によって重ね部分を保持する。
屈曲した重ね部分、打掛に合わせて唐衣も屈曲して成形する生じた曲げシワはデザイン的に整える。
雛人形男雛の袖部分にダーツ状に縫製された折返しヒダを3～4本配置する。袖口部分が半円形になる様、治具を用いて成形する。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項１】
雛人形の袖部分を構成する袖布を裏返し部分を有する形で成形しそれを重層的に組み入れる事で製作した袖重ねを有する雛人形女雛の新しい袖部分である。
続きを表示（約 81 文字）【請求項２】
雛人形の袖部分に折返しヒダをダーツ状の縫製によって制作し、さらに袖口部分が半円形になる様に成形した雛人形男雛の新しい袖部分である。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
袖布に折返し部分を成形する事で従来の雛人形袖部分的に比べて視覚的に色彩量の倍増と形状の立体化を実現した雛人形の袖部分に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
雛人形は女雛（図１）（めびな）と男雛（図２）（おびな）の一対で構成される、各々、衣裳の形状、製法が異なるため、その袖部分の対応も二種類となる。
【０００３】
雛人形女雛の袖部分は唐衣１，と打掛２，重ね部分３，と単衣４，に分けられる。重ね部分は通常３～５枚の重ね布で構成される。
【０００４】
雛人形男雛の袖部分は袍（ほう）と呼ばれる上着の袖部分と内袖と俗称される、単、下重ね、裾を纏めた物で構成される。
【０００５】
従来の雛人形女雛の袖部分は、唐衣１，打掛２，重ね部分３，が僅かに丈の異なる形で製作され、それを重層状に組み入れた形となっている。（図３）これにより雛人形女雛がポーズ（カイナと呼ばれる仕上がり姿）と取った時に重層状の袖部分による整然とした華やかさやグラデーション効果を感じさせる物です。反面整然さから感じられる硬さや基本的には明治時代から変わらない古さからの変化を求める声もある。
【０００６】
従来の雛人形男雛の袖部分は、縫製、仕上げが完成した袖布の袖口部分的を物理的に折返して折りヒダを１～３本成形し華やかさを演出しているが、完成された袖布を折返すので、折りヒダが左右対称になりづらい、崩れやすい上、２本以上の折りヒダは袖口部分が厚くなり、視覚的に重さを感じさせるものとなる。また袖口以外に折りヒダを成形するには高度な技術が必要で極少数の高級品に見られるのみである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００７】
実用新案登録第３０６７５０１号図１の２
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
イラストや絵画などで雛人形女雛の元姿である十二単姿が自由に描かれる（図４）現在では、雛人形の姿にも新しさを求める声も多い。しかし雛人形女雛の袖部分においてはその姿と制作方法が密接な関係にある為伝統的工法を見直す以上の効果の得られるデザインが思いつかなかったのも事実である。本発明は従来の雛人形女雛の袖部分と異なる形状の雛人形女雛の新しい袖部分とその製造方法である。
【０００９】
雛人形男雛の袖部分においても新しさが求められているが、雛人形女雛の袖部分と比べて構成部品が少なく、デザイン上の主たる部分は袍の袖のみであり、変化を表すのが難しかった。本発明は従来の雛人形男雛の袖部分と異なる形状の雛人形男雛の新しい袖部分とその製造方法である。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
雛人形女雛の新しい袖部分の重ね部分（図５）を構成する重ね布（図６）は中央部分を裏返して製作される５、その際重ね布が袖下６，を接着する前の長方形の布状態の時（図７）に治具を用いて裏返し部分を成形する（図８）。その後袖下６，を接着して完成した重ね布は裏返し部分の中心を軸に後方に屈曲する７。完成した重ね布を３～５枚重層状に組み入れて雛人形女雛の新しい袖部分の重ね部分は完成する。その重ね部分もまた後方に屈曲している８。
（【００１１】以降は省略されています）

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