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公開番号2024103909
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-02
出願番号2023007865
出願日2023-01-23
発明の名称スリングベルト
出願人個人
代理人個人,個人
主分類F41C 33/00 20060101AFI20240726BHJP(武器)
要約【課題】携行状態から射撃体勢への移行は短時間で行うことが好ましく、より操作性に優れたスリングベルト用アジャスタの実現が望まれる。また、従来のスリングベルトは伸縮長さに制限があり、例えば小銃を逆側の肩に構え直す際などには長さが足りず、スムーズな切り替えができない。
【解決手段】このスリングベルト用アジャスタ50はハンドル52を引くことで簡単にロック状態が解除され、スリングベルト80の伸縮を従来よりも楽に行うことができる。また、このスリングベルト80は可変ベルト42とアジャスタ50とを2つ有しているため、従来よりも伸縮距離が長く、携行時の負荷の軽減と、使用時における小銃1の取り回しの自由度の高さとを両立することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
銃身側とグリップ側とに架け渡してライフル型のエアガンもしくは実銃を使用者の肩に掛けるスリングベルトの長さを変化させるスリングベルト用アジャスタであって、
左右の基体と、前記左右の基体に架け渡された複数の横バーと、を有し、
前記複数の横バーは、
前記基体の端部に設けられ、前記スリングベルトを構成する可変ベルトの一端が固定するベルト固定バーと、前記基体の略中央部の下面側に設置された第1のベルト支持バーと、下面が内側に向けて下面側から上面側に向いた斜面の第2のベルト支持バーと、前記基体を引く時の持ち手となるハンドルが固定可能なハンドル固定バーと、を有し、
前記ベルト固定バーに固定した可変ベルトはベルト通し具にて折り返されて、前記ハンドル固定バーの下面と前記第1のベルト支持バーの上面との間と、前記第1のベルト支持バーの上面と前記第2のベルト支持バーの下面との間を通り、前記スリングベルトに張力が存在する状態では、前記ハンドル固定バーに巻かれたハンドルもしくは可変ベルトと折り返された可変ベルトとの間の摩擦力が前記基体のロックに寄与することを特徴とするスリングベルト用アジャスタ。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
ハンドル固定バーの内側の基体上部側にハンドルの倒伏を規制するハンドルストッパをさらに有することを特徴とする請求項1記載のスリングベルト用アジャスタ。
【請求項3】
基体の端部にスイベルを備えたことを特徴とする請求項1記載のスリングベルト用アジャスタ。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスリングベルト用アジャスタと可変ベルトとを両側に有し、銃身側のスリングベルト用アジャスタのハンドル固定バーにはハンドルが設置されるとともに、グリップ側のスリングベルト用アジャスタのハンドル固定バーには可変ベルトの一端が固定することを特徴としたスリングベルト。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ライフル型のエアガンもしくは実銃を使用者の肩に掛けるためのスリングベルト及びこのスリングベルトの長さを変化させるスリングベルト用アジャスタに関するものである。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
サバイバルゲーム等で使用するライフル型のエアガンやライフル型の実銃(以後、両者を単に小銃と記載する。)には、通常、スリングベルトが設置され使用者が肩に掛けるなどして携行することが一般的である。そして、このスリングベルトの種類としては大きく分けて1点式、2点式、3点式の3種類が存在する。このうち、1点式のスリングベルトは1つのフックで小銃を使用者の胸元辺りに吊り下げるため、肩や胸への圧迫感が強く疲れ易いことから長時間の携行には不向きとなっている。また、2点式、3点式のスリングベルトは小銃の銃身側とグリップ側の2点にベルトを架け渡して肩に掛けるため負荷が少なく疲れ難い。ただし、3点式のスリングベルトは使用者の肩に掛ける部分がリング状となっており構造が複雑で扱い難く、また余剰なベルトが多いため弛んだベルトが他の装備品と干渉するなどして邪魔になるという問題点がある。
【0003】
この点、2点式のスリングベルトは身体への密着性は3点式に比べ若干劣るものの、小銃を使用者の肩に掛けて携行でき、またアジャスタを設けて長さを変化させることで3点式よりも簡単な操作で携行状態から小銃の展開(射撃体勢への移行)が可能となる。また、3点式と比較して余剰なベルトが少ないため、他の装備品への干渉も生じず、総合的な観点から一番優れたスリングベルトと言える。このような2点式のスリングベルトに関して、例えば下記[特許文献1]に記載の考案が開示されている。
【0004】
ここで、一般的な2点式のスリングベルトで多く用いられている従来のアジャスタ10の模式断面図を図9に示す。この従来のアジャスタ10は、左右の基体と、この左右の基体の間に架け渡された複数の横バーと、を有し、この複数の横バーは、基体の一端部に設けられたベルト固定バー32と、基体の略中央部の下面側に設置された第1のベルト支持バー34と、この第1のベルト支持バー34の前後に設けられ、下面36a、12aが外側から内側に向けて上に傾いた斜面の第2のベルト支持バー36と第3のベルト支持バー12と、で構成されている。そして、2点式のスリングベルトを構成する可変ベルト42は、一端がベルト固定バー32に巻かれて固定された後、平カン等のベルト通し具20にて折り返されて、第3のベルト支持バー12の下面12a側から第1のベルト支持バー34の上を通って第2のベルト支持バー36の下面36a側に抜ける。これにより可変ベルト42にアジャスタ10が設置される。そして、スリングベルトの両側に張力が掛かっている状態では、可変ベルト42とこれら横バーとの摩擦力でアジャスタ10の移動はロックされる。また、スリングベルトの長さを変化させる際には、アジャスタ10を摘まんで持ち上げて可変ベルト42を弛ませ、その状態を維持したままアジャスタ10をスライド移動させて可変ベルト42の折り返し部分の長さを増減する。これにより、スリングベルトの全体の長さが変化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実公平07-022637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、携行状態から射撃体勢への移行は短時間で行うことが好ましく、より操作性に優れたスリングベルト用アジャスタの実現が望まれる。
また、従来のスリングベルト用アジャスタの移動範囲は、銃身側の接続位置近傍から使用者の胸辺りまでと限界がある。このため、スリングベルトの伸縮長さにも制限があり、例えば射撃体勢において小銃を逆側の肩に構え直す際などには長さが足りず、スムーズな切り替えができないという問題点がある。
また、従来のスリングベルトでは、スイベル部材がアジャスタとは別にベルトに設置され、このスイベル部材がアジャスタの移動範囲を狭め、スリングベルトの伸縮長さを制限するという問題点があった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、従来よりも操作性の高いスリングベルト用アジャスタの提供を目的とする。また、このスリングベルト用アジャスタを用いた伸縮距離の長いスリングベルトの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、
(1)銃身側とグリップ側とに架け渡してライフル型のエアガンもしくは実銃を使用者の肩に掛けるスリングベルト80の長さを変化させるスリングベルト用アジャスタであって、左右の基体13と、前記左右の基体13に架け渡された複数の横バーと、を有し、
前記複数の横バーは、前記基体13の端部に設けられ、前記スリングベルト80を構成する可変ベルト42の一端が固定するベルト固定バー32と、前記基体13の略中央部の下面側に設置された第1のベルト支持バー34と、下面36aが内側に向けて下面側から上面側に向いた斜面の第2のベルト支持バー36と、前記基体13を引く時の持ち手となるハンドル52が固定可能なハンドル固定バー38と、を有し、
前記ベルト固定バー32に固定した可変ベルト42はベルト通し具20にて折り返されて、前記ハンドル固定バー38の下面と前記第1のベルト支持バー34の上面との間と、前記第1のベルト支持バー34の上面と前記第2のベルト支持バー36の下面36aとの間を通り、前記スリングベルト80に張力が存在する状態では、前記ハンドル固定バー38に巻かれたハンドル52もしくは可変ベルト42と折り返された可変ベルト42との間の摩擦力が前記基体13のロックに寄与することを特徴とするスリングベルト用アジャスタ50を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)ハンドル固定バー38の内側の基体13上部側にハンドル52の倒伏を規制するハンドルストッパ40をさらに有することを特徴とする上記(1)記載のスリングベルト用アジャスタ50を提供することにより、上記課題を解決する。
(3)基体13の端部にスイベル44を備えたことを特徴とする上記(1)記載のスリングベルト用アジャスタ50を提供することにより、上記課題を解決する。
(4)上記(1)乃至上記(3)のいずれかに記載のスリングベルト用アジャスタ50と可変ベルト42とを両側に有し、銃身側のスリングベルト用アジャスタ50のハンドル固定バー38にはハンドル52が設置されるとともに、グリップ側のスリングベルト用アジャスタ50のハンドル固定バー38には可変ベルト42の一端が固定することを特徴としたスリングベルト80を提供することにより、上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るスリングベルト用アジャスタはハンドルを引くことで簡単にロック状態が解除され、スリングベルトの伸縮を従来よりも楽に行うことができる。これにより、スリングベルトの操作性が向上し、携行状態から射撃体勢への移行を迅速かつスムーズに行うことができる。
また、本発明に係るスリングベルト用アジャスタはハンドルストッパを備えることで、ハンドルが常に立ち上がった状態となり、使用者がハンドルを容易に掴むことができる。
また、本発明に係るスリングベルトは可変ベルトとスリングベルト用アジャスタとを2つ有しているため、従来よりも伸縮距離が長く、携行時の負荷の軽減と、使用時における小銃の取り回しの自由度の高さとを両立することができる。
さらに、スイベルを備えた本発明に係るスリングベルト用アジャスタでは、スリングベルトにスイベル部材を別途設ける必要が無く、その分、伸縮距離を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係るスリングベルトを示す図である。
本発明に係るスリングベルト用アジャスタを示す図である。
本発明に係るスリングベルト用アジャスタのスイベル形状の例を示す図である。
本発明に係るスリングベルト用アジャスタの他の例を示す模式断面図である。
本発明に係るスリングベルト用アジャスタの使用状態を説明する図である。
本発明に係るスリングベルト用アジャスタの使用状態を説明する図である。
本発明に係るスリングベルト用アジャスタのロック解除状態を示す模式断面図である。
本発明に係るスリングベルトを1点式のスリングベルトとした例を示す図である。
従来のアジャスタの模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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