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公開番号2024068639
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-20
出願番号2023182672
出願日2023-10-24
発明の名称繊維機械の作業ステーションのための精紡手段、ならびに繊維機械、および多数の作業ステーションを有する繊維機械の運転方法
出願人ザウラー スピニング ソリューションズ ゲー・エム・ベー・ハー ウント コー. カー・ゲー,Saurer Spinning Solutions GmbH & Co. KG
代理人アインゼル・フェリックス=ラインハルト,個人,個人,個人,個人,弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
主分類D01H 13/00 20060101AFI20240513BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】偽造されるおそれがなく、摩耗に強い精紡手段識別表示を有する精紡手段を提供する。
【解決手段】多数の作業ステーションを有する繊維機械の作業ステーション、特にロータ精紡機、空気精紡機またはリング精紡機のための精紡手段1であって、作業ステーションの精紡手段を識別および/または認証するための第1の精紡手段識別表示4を備える精紡手段において、第1の精紡手段識別表示が、精紡手段材料の、および/または前記精紡手段材料に塗布されたコーティングの、少なくとも1つの特定のセンサー検出可能な材料特性によって形成されている精紡手段であり、不適切な精紡手段による運転を防止する繊維機械の運転方法を提供するため、精紡手段の材料特性によって形成された第1の精紡手段識別表示がセンサー装置によって監視され、検知された材料特性に応じて、それぞれの作業ステーションの運転が遮断または制限されるように設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
多数の作業ステーションを有する繊維機械の作業ステーション、特にロータ精紡機、空
気精紡機またはリング精紡機のための精紡手段(1)であって、作業ステーションの前記
精紡手段(1)を識別および/または認証するための第1の精紡手段識別表示を備える精
紡手段(1)において、
前記第1の精紡手段識別表示が、精紡手段材料の、および/または前記精紡手段材料に
塗布されたコーティングの、少なくとも1つの特定のセンサー検出可能な材料特性によっ
て形成されていることを特徴とする、精紡手段(1)。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記精紡手段材料および/または前記コーティングは、その中に入れられた信号発生固
体粒子を有していることを特徴とする、請求項1に記載の精紡手段(1)。
【請求項3】
前記固体粒子は、前記精紡手段(1)を識別および/または認証するために、所定の濃
度を有していることを特徴とする、請求項2に記載の精紡手段(1)。
【請求項4】
前記固定粒子は、感光法、分光法および/または画像検査法によって識別可能および/
または定量可能であることを特徴とする、請求項2または3に記載の精紡手段(1)。
【請求項5】
前記精紡手段材料に塗布された前記コーティングは、固体粒子と工業用ダイヤモンドの
相関比を有していることを特徴とする、請求項2から4のいずれか一項または複数項に記
載の精紡手段(1)。
【請求項6】
複数の個々の層から形成されたコーティングを有し、前記個々の層は異なる濃度の固体
粒子を有していることを特徴とする、請求項2から5のいずれか一項または複数項に記載
の精紡手段(1)。
【請求項7】
第2の精紡手段識別表示(4、5)を特徴とする、請求項1から6のいずれか一項また
は複数項に記載の精紡手段(1)。
【請求項8】
前記第2の精紡手段識別表示(4、5)は、光電子的および/または電子的に読取り可
能であることを特徴とする、請求項7に記載の精紡手段(1)。
【請求項9】
前記第2の精紡手段識別表示は、QRコードおよび/またはトランスポンダ、特にRF
IDチップ(5)を有することを特徴とする、請求項7または8に記載の精紡手段(1)

【請求項10】
多数の作業ステーションを備える繊維機械であって、前記作業ステーションがそれぞれ
第1の精紡手段識別表示を持つ交換可能な精紡手段(1)を有している繊維機械において

前記第1の精紡手段識別表示が、精紡手段材料の、および/または前記精紡手段材料に
塗布されたコーティングの、少なくとも1つの特定のセンサー検出可能な材料特性によっ
て形成されていること、前記繊維機械が、前記精紡手段材料の、および/または前記精紡
手段材料に塗布された前記コーティングの前記材料特性によって形成された識別および/
または認証のための前記第1の精紡手段識別表示を検出するように構成されているセンサ
ー装置を有することを特徴とする、繊維機械。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の作業ステーションを有する繊維機械の作業ステーションのための精紡
手段に関し、この精紡手段は、作業ステーションの精紡手段を識別および/または認証す
るための第1の精紡手段識別表示を備えている。さらに、本発明は、交換可能な精紡手段
を備える多数の作業ステーションを備える繊維機械、および多数の作業ステーションを有
する繊維機械の運転方法にも関し、作業ステーションは、それぞれ1つの第1の精紡手段
識別表示を備える交換可能な紡績手段を有している。
続きを表示(約 1,900 文字)【0002】
冒頭に述べた種類の精紡手段は、糸製造または糸加工に用いる繊維機械の個々の作業ス
テーションで使用され、さまざまな形態のものが先行技術から公知である。精紡手段は、
例えば粗糸またはロービングを開繊して個々の繊維にするために用いるコーミングローラ
のコーミングリング(Garniturringe)、ロータ式オープンエンド精紡機で使用される精
紡ロータ、ロータ式精紡機から糸を引き出すネーブル、または空気精紡機の精紡ノズルで
ある。精紡手段は、リング精紡機の精紡リングまたはリングトラベラーとしても構成され
ていてよい。空気精紡機またはリング精紡機のドラフトシステムのローラカバーも精紡手
段となる。精紡手段は糸または繊維と接触しており、糸の特性に影響を与える。このとき
、精紡手段は、繊維機械の該当する作業ステーションで交換可能に配置されているので、
これらの精紡手段は、例えば製造する糸に応じて、ならびに摩耗が生じた場合に交換する
ことができる。
【0003】
精紡手段への高い要件と、その結果生じる精紡手段コストの高騰により、繊維機械メー
カーの品質要件を満たしておらず、運転中に繊維機械の故障や損傷を引き起こすおそれの
ある偽造された粗悪な精紡手段が数多く提供されるようになった。先行技術から、作業ス
テーションにおいて精紡手段の識別および/または認証を可能にする精紡手段識別表示、
例えばバーコードやトランスポンダなどを純正精紡手段に取り付けることがすでに公知で
ある。従って、作業ステーションの制御装置に接続されている適切なセンサー装置により
、精紡手段を検知することが可能になるため、例えば精紡プロセスは、精紡手段が精紡認
識表示によって生産技術的に許容され、かつ安全技術上問題なしと見なされてからのみ開
始される。
【0004】
しかし、例えばバーコードまたはトランスポンダなど、精紡手段に着設された公知の精
紡手段識別表示でも、粗悪な精紡手段の使用を防ぐのに十分効果があるとは示されていな
い。
【0005】
本発明は、この点から出発して、特に偽造されるおそれがなく、摩耗に強い精紡手段識
別表示を有する精紡手段を提供するという課題に基づいている。さらに、本発明は、不適
切な精紡手段による運転を防止する繊維機械の運転方法を提供するという課題にも基づい
ている。
【0006】
本発明は、請求項1の特徴を備える精紡手段によって、交換可能な精紡手段を備えた多
数の作業ステーションを有する請求項10に記載の繊維機械によって、ならびに多数の作
業ステーションを有する繊維機械の、請求項13の特徴を備えた運転方法によって課題を
解決する。精紡手段の有利な発展形態は、従属請求項2から9に示されている。本発明に
よる方法の発展形態は、従属請求項14および15に記載されている。
【0007】
本発明に基づく精紡手段は、第1の精紡手段識別表示が、精紡手段材料の、および/ま
たは精紡手段材料に塗布されたコーティングの、少なくとも1つの特定のセンサー検出可
能な材料特性によって形成されていることを特徴としている。
【0008】
精紡手段は、例えばコーミングローラ、ロータ式オープンエンド精紡機の精紡ロータま
たはネーブルとして、ならびに空気精紡機の精紡ノズルとして、またはリング精紡機の精
紡リングまたはリングトラベラーとして、またはドラフトシステムのローラカバーとして
構成されていてよい。
【0009】
本発明によれば、精紡手段が製造されている精紡手段材料の、センサー検出可能な選択
された材料特性、および/または精紡手段の精紡手段材料に塗布されているコーティング
の、センサー検出可能な選択された材料特性は、精紡手段を識別および/または認証する
ために用いられる。このとき、識別/認証は、作業ステーションの制御装置に接続されて
いる定置式センサー装置または移動式センサーユニットによって行うことができる。
【0010】
本発明に基づく精紡手段認識表示により、純正部品認識、タイプ認識および/または精
紡手段の摩耗状態検出が可能になる。
(【0011】以降は省略されています)

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