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公開番号2025100272
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2024037786
出願日2024-03-12
発明の名称スポーツ技能測定方法、システム及びそのためのプログラム
出願人有限会社ベータ・エンドルフィン
代理人個人,個人
主分類A63B 71/06 20060101AFI20250626BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】Wスピンの運動理論に沿った評価を科学的にかつ客観的に行い得るスポーツ技能評価方法、システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】被測定者の回転部に装着された第1運動センサから、Wスピンの第1スピンの加速度、角速度及び角度の第1検知信号を送信し、上腕部若しくは大腿部に装着された第2運動センサから、Wスピンの第2スピンの加速度、角速度及び角度の第2検知信号を送信し、設定された取得時間内に受信して処理し、予め格納されている加速度スピン理想データ、角速度スピン理想データ及び角度スピン理想データと、処理済み第1検知信号及び処理済み第2検知信号の各加速度成分、各角速度成分及び角度との類似度を比較評価した後に総合判定し、被測定者のWスピン運動に関する技能の完成度を科学的に測定する。
【選択図】図8

特許請求の範囲【請求項1】
スポーツを行う被測定者の脊柱を回転軸とした回転部に装着された第1運動センサから、XYZ-直交3軸について、Wスピンの第1スピンの加速度、角速度及び角度を検知して第1検知信号を送信し、
前記被測定者の上腕部若しくは大腿部に装着された第2運動センサから、XYZ-直交3軸について、前記Wスピンの第2スピンの加速度、角速度及び角度を検知して第2検知信号を送信し、
設定された取得時間内に、前記第1検知信号及び前記第2検知信号を受信して処理し、
前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号を記憶し、
予め格納されているWスピン理想データを構成する、XYZ-直交3軸についての加速度スピン理想データ、角速度スピン理想データ及び角度スピン理想データと、前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号との時間軸の調整を行い、
XYZ-直交3軸について、前記加速度スピン理想データと、前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号の各加速度成分との類似度を測定する第1比較評価を行い、
XYZ-直交3軸について、前記角速度スピン理想データと、前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号の各角速度成分との類似度を測定する第2比較評価を行い、
XYZ-直交3軸について、前記角度スピン理想データと、前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号の各角度成分との類似度を測定する第3比較評価を行い、
前記第1比較評価、前記第2比較評価及び前記第3比較評価の比較評価結果を総合判定し、
前記総合判定に基づいて、前記被測定者のWスピン運動に関する技能の完成度を測定することを特徴とするスポーツ技能測定方法。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記被測定者をカメラで撮像して画像解析し、
前記画像解析により、前記被測定者の運動するボールのリリース若しくはボールのインパクトを検出するようになっている請求項1に記載のスポーツ技能測定方法。
【請求項3】
前記検出されたリリース若しくはインパクトを基準にして前記時間軸調整を行うようになっている請求項2に記載のスポーツ技能測定方法。
【請求項4】
前記第1検知信号及び前記第2検知信号を複数回受信し、それぞれ平均化して記憶するようになっている請求項1又は2に記載のスポーツ技能測定方法。
【請求項5】
前記第1比較評価を、前記加速度スピン理想データのピーク値、ピーク間隔と、前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号の各加速度成分のピーク値、ピーク間隔と、両者の差で行い、
前記第2比較評価を、前記角速度スピン理想データのピーク値、ピーク間隔と、前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号の各角速度成分のピーク値、ピーク間隔と、両者の差で行い、
前記第3比較評価を前記角度スピン理想データのピーク値、ピーク間隔と、前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号の各角度成分ピーク値、ピーク間隔と、両者の差で行うようになっている請求項2に記載のスポーツ技能測定方法。
【請求項6】
前記総合判定において、前記第1比較評価、前記第2比較評価及び前記第3比較評価に重み付けを付けるようになっている請求項5に記載のスポーツ技能測定方法。
【請求項7】
前記第1比較評価、前記第2比較評価及び前記第3比較評価において、X軸、Y軸及びZ軸の評価判定に重み付けを付けるようになっている請求項5に記載のスポーツ技能測定方法。
【請求項8】
XYZ-直交3軸について、前記角速度の積分により前記角度を得るようになっている請求項1に記載のスポーツ技能測定方法。
【請求項9】
スポーツを行う被測定者の脊柱を回転軸とした回転部に装着され、Wスピンの第1スピンの加速度、角速度及び角度を検知して第1検知信号を送信する第1運動センサと、
前記被測定者の上腕部若しくは大腿部に装着され、前記Wスピンの第2スピンの加速度、角速度及び角度を検知して第2検知信号を送信する第2の運動センサと、
前記第1検知信号及び前記第2検知信号を受信して処理する検知処理部と、
Wスピン理想データを構成する加速度スピン理想データ、角速度スピン理想データ及び角度スピン理想データを記憶すると共に、前記検知処理部で処理された処理済み第1検知信号及び処理済み第2検知信号を記憶するメモリと、
前記加速度スピン理想データ、前記角速度スピン理想データ及び前記角度スピン理想データの各時間軸に対して、前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号の各時間軸の調整を行う時間軸調整部と、
前記加速度スピン理想データに対する前記時間軸調整部で時間軸調整された調整後第1検知信号及び調整後第2検知信号の各加速度成分の類似度を比較評価する第1比較評価部と、
前記角速度スピン理想データに対する前記調整後第1検知信号及び前記調整後第2検知信号の各角速度成分の類似度を比較評価する第2比較評価部と、
前記角度スピン理想データに対する前記調整後第1検知信号及び前記調整後第2検知信号の各角度成分の類似度を比較評価する第3比較評価部と、
前記第1比較評価部、前記第2比較評価部及び前記第3比較評価部の各比較評価結果を総合判定する総合判定部と、
前記総合判定部の判定結果を出力する出力部と、
を具備し、前記判定結果に基づいて、前記被測定者のWスピン運動に関する技能の完成度を測定することを特徴とするスポーツ技能測定システム。
【請求項10】
前記第1検知信号及び前記第2検知信号のそれぞれがXYZ-直交3軸であり、前記加速度スピン理想データ、前記角速度スピン理想データ及び前記角度スピン理想データのそれぞれがXYZ-直交3軸であり、XYZ-直交3軸毎に前記類似度の比較評価を行うようになっている請求項9に記載のスポーツ技能測定システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、野球、ゴルフ等の各種スポーツを行う人(被測定者)の技能上達の程度(完成度)を測定して、スポーツ技能の向上に資するスポーツ技能測定方法、システム及びそのためのプログラムに関し、特に二重螺旋運動と称されるWスピン運動の完成度を、予め求められているWスピン理想データと立体的に比較して、科学的に数値化して客観的に評価することが可能なスポーツ技能測定方法、システム及びそのためのプログラムに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
野球やテニスなどのスポーツの現場、ジムなどでは、運動技能上達の目的で、日々様々なトレーニングや練習の試みが繰り返されている。例えば、図1は野球のピッチャーの投球フォームを示しており、フォームの解析や運動分析などで、球速や球の切れの良さなどの向上が図られている。その中で、人のあらゆる末端部加速運動(指先の加速や足先の加速)の原理は、図2に示すように、脊柱を回転軸とした回転運動(第1スピン(1stスピンとも称する))と、上腕(上肢第2スピン)若しくは大腿(下肢第2スピン(2ndスピンとも称する))の回旋運動(第2スピン(2ndスピンとも称する))との掛け合わせで成り立っており、その掛け合わせの条件によって技能の良し悪しが左右されるという理論、即ちWスピンの理論が広く知られている(例えば非特許文献1及び2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-19793号公報
特開2019-141262号公報
【非特許文献】
【0004】
TSUNAMI, EARTH AND NETWORKINGS (Science Journal), VOL.4, 2023、p70~p75、手塚一志「スポーツ技能上達に関与する「Wスピン」運動原理と、それを習熟するための手法「操育」について」
手塚一志著「ピッチングの正体」、ベースボールマガジン社、2007年7月20日発行
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
Wスピンの理論が運動上達の上で良いことは知られていても、従来は、Wスピン運動の達成度の程度(完成度)を科学的にかつ客観的に判定することはできず、熟練したコーチや指導員などの個人的、恣意的な判断や思慮に大きく依存しているのが実情である。
【0006】
そのため、実際にスポーツを行う人が、どの程度Wスピン理論の理想運動に近づいているかを、客観的にかつ具体的に判断することができず、また、スポーツを行う人は、どこをどのように修正すれば良いかなどの適格な判定ができなかった。このような実情から、Wスピン運動の完成度を科学的かつ客観的に判断することが可能な技術的手段の出現が強く望まれている。
【0007】
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、Wスピンの運動理論に沿った評価を、科学的にかつ客観的に行い得るスポーツ技能評価方法、システム及びそのためのプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明はスポーツ技能測定方法に関し、本発明の上記目的は、スポーツを行う被測定者の脊柱を回転軸とした回転部に装着された第1運動センサから、XYZ-直交3軸について、Wスピンの第1スピンの加速度、角速度及び角度を検知して第1検知信号を送信し、前記被測定者の上腕部若しくは大腿部に装着された第2運動センサから、XYZ-直交3軸について、前記Wスピンの第2スピンの加速度、角速度及び角度を検知して第2検知信号を送信し、設定された取得時間内に、前記第1検知信号及び前記第2検知信号を受信して処理し、前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号を記憶し、予め格納されているWスピン理想データを構成する、XYZ-直交3軸についての加速度スピン理想データ、角速度スピン理想データ及び角度スピン理想データと、前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号との時間軸の調整を行い、XYZ-直交3軸について、前記加速度スピン理想データと、前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号の各加速度成分との類似度を測定する第1比較評価を行い、XYZ-直交3軸について、前記角速度スピン理想データと、前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号の各角速度成分との類似度を測定する第2比較評価を行い、XYZ-直交3軸について、前記角度スピン理想データと、前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号の各角度成分との類似度を測定する第3比較評価を行い、前記第1比較評価、前記第2比較評価及び前記第3比較評価の比較評価結果を総合判定し、前記総合判定に基づいて、前記被測定者のWスピン運動に関する技能の完成度を測定することにより達成される。
【0009】
また、本発明は、スポーツ技能測定システムに関し、本発明の上記目的は、スポーツを行う被測定者の脊柱を回転軸とした回転部に装着され、Wスピンの第1スピンの加速度、角速度及び角度を検知して第1検知信号を送信する第1運動センサと、前記被測定者の上腕部若しくは大腿部に装着され、前記Wスピンの第2スピンの加速度、角速度及び角度を検知して第2検知信号を送信する第2の運動センサと、前記第1検知信号及び前記第2検知信号を受信して処理する検知処理部と、Wスピン理想データを構成する加速度スピン理想データ、角速度スピン理想データ及び角度スピン理想データを記憶すると共に、前記検知処理部で処理された処理済み第1検知信号及び処理済み第2検知信号を記憶するメモリと、前記加速度スピン理想データ、前記角速度スピン理想データ及び前記角度スピン理想データの各時間軸に対して、前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号の各時間軸の調整を行う時間軸調整部と、前記加速度スピン理想データに対する前記時間軸調整部で時間軸調整された調整後第1検知信号及び調整後第2検知信号の各加速度成分の類似度を比較評価する第1比較評価部と、前記角速度スピン理想データに対する前記調整後第1検知信号及び前記調整後第2検知信号の各角速度成分の類似度を比較評価する第2比較評価部と、前記角度スピン理想データに対する前記調整後第1検知信号及び前記調整後第2検知信号の各角度成分の類似度を比較評価する第3比較評価部と、前記第1比較評価部、前記第2比較評価部及び前記第3比較評価部の各比較評価結果を総合判定する総合判定部と、前記総合判定部の判定結果を出力する出力部とを具備し、前記判定結果に基づいて、前記被測定者のWスピン運動に関する技能の完成度を測定することにより達成される。
【0010】
更に、本発明は、Wスピン運動に関する技能の完成度を測定するスポーツ技能測定のためのプログラムに関し、本発明の上記目的は、スポーツを行う被測定者の脊柱を回転軸とした回転部に装着された第1運動センサで検知されて送信された、XYZ-直交3軸についてのWスピンの第1スピンの加速度、角速度及び角度を受信して処理する工程と、前記被測定者の上腕部若しくは大腿部に装着された第2運動センサで検知され送信された、XYZ-直交3軸についての前記Wスピンの第2スピンの加速度、角速度及び角度を受信して処理する工程と、前記受信して処理した処理済み第1検知信号及び処理済み第2検知信号を記憶する工程と、予め格納されているWスピン理想データを構成する、XYZ-直交3軸についての加速度スピン理想データ、角速度スピン理想データ及び角度スピン理想データと、前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号との時間軸の調整を行う工程と、XYZ-直交3軸について、前記加速度スピン理想データと、前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号の各加速度成分との類似度を測定する第1比較評価を行う工程と、XYZ-直交3軸について、前記角速度スピン理想データと、前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号の各角速度成分との類似度を測定する第2比較評価を行う工程と、XYZ-直交3軸について、前記角度スピン理想データと、前記処理済み第1検知信号及び前記処理済み第2検知信号の各角度成分との類似度を測定する第3比較評価を行う工程と、前記第1比較評価、前記第2比較評価及び前記第3比較評価の比較評価結果を総合判定する工程とを実行するプログラムにより達成される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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