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公開番号
2025092180
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207898
出願日
2023-12-08
発明の名称
ゴルフボール
出願人
ブリヂストンスポーツ株式会社
代理人
弁理士法人英明国際特許事務所
主分類
A63B
37/00 20060101AFI20250612BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約
【課題】ボールの重心のズレが極めて少なくなり、パターでのパッティング時にボールの転がり(直進性)が高まると共に、アプローチショット時のコントロール性、耐擦過傷性及び成型性に優れたゴルフボールを提供することを目的とする。
【解決手段】コアとカバーとの間に少なくとも1層の中間層が形成されるゴルフボールにおいて、上記コア、中間層及びカバーの各層の比重の標準偏差が0.07以内であると共に、上記カバーは、下記(I)及び(II)成分
(I)ポリウレタン
(II)(メタ)アクリル系ブロック共重合体
を含有した樹脂組成物により形成され、且つ、下記式(1)
0.10≦VR
L
×VR
H
≦0.26 ・・・(1)
〔上記式において、VR
L
は、所定の剪断速度における210℃の粘度と200℃の粘度とのを示し、VR
H
は、上記剪断速度における230℃の粘度η3と220℃の粘度との比を示す。〕
を満たすことを特徴とするゴルフボール。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
コアとカバーとの間に少なくとも1層の中間層が形成されるゴルフボールにおいて、上記コア、中間層及びカバーの各層の比重の標準偏差が0.07以内であると共に、上記カバーは、下記(I)及び(II)成分
(I)ポリウレタン
(II)(メタ)アクリル系ブロック共重合体
を含有した樹脂組成物により形成され、且つ、下記式(1)
0.10≦VR
L
×VR
H
≦0.26 ・・・(1)
〔上記式において、VR
L
は、剪断速度1216(1/sec)における210℃の粘度η1(dPa・s)と200℃の粘度η0(dPa・s)との比(η1/η0)を示し、VR
H
は、剪断速度1216(1/sec)における230℃の粘度η3(dPa・s)と220℃の粘度η2(dPa・s)との比(η3/η2)を示す。〕
を満たすことを特徴とするゴルフボール。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
上記(II)成分の配合量は、上記(I)成分100質量部に対して20質量部以下である請求項1記載のゴルフボール。
【請求項3】
上記(II)成分の材料硬度がショアD硬度で40以下である請求項1又は2記載のゴルフボール。
【請求項4】
上記(II)成分の反発弾性が、JIS-K 6255規格の測定で40%以下である請求項1又は2記載のゴルフボール。
【請求項5】
上記(II)成分のメルトフローレート(MFR)値が、230℃、2.16kgf荷重の測定条件(ISO1133)で20g/10min以上である請求項1又は2記載のゴルフボール。
【請求項6】
上記(II)成分のブロック共重合体において、ハードセグメントは、メタクリル酸メチル単位を主体として構成されると共に、ソフトセグメントは、アクリル酸n-ブチル単位またはアクリル酸n-ブチル/アクリル酸2-エチルヘキシル単位を主体として構成されるものである請求項1又は2記載のゴルフボール。
【請求項7】
上記(II)成分のブロック共重合体に占めるメタクリル酸メチル単位の含有量が20~50質量%である請求項6記載のゴルフボール。
【請求項8】
上記コアの比重をCM、上記中間層の比重をMM、上記カバーの比重をFMとし、上記コアの初速(m/s)をCV,上記中間層を上記コアに被覆した球体(中間層被覆球体)の初速(m/s)をMV、上記カバーを上記中間層被覆球体に被覆した球体(ボール)の初速(m/s)をFV、ボールに対して初期荷重98N(10kgf)から終荷重1,275N(130kgf)を負荷したときのたわみ量(mm)をFCとするとき、下記式(2)
(CM×CV)+(MM×MV)+(FM×FV/FC)>200 ・・・(2)
〔但し、コアおよび中間層被覆球体の初速は、USGAのドラム回転式の初速計と同方式の初速測定器を用いて、ボールの初速はR&Aと同型のCOR型初速計を用いて各対象球体を測定した計測値である。〕
を満たす請求項1又は2記載のゴルフボール。
【請求項9】
上記ボールの慣性モーメントが82.5~85.0g・cm
2
である請求項1又は2記載のゴルフボール。
【請求項10】
上記コアの比重をCM、上記中間層の比重をMM、上記カバーの比重をFMとし、上記コアの初速(m/s)をCV,上記中間層を上記コアに被覆した球体(中間層被覆球体)の初速(m/s)をMV、上記カバーを上記中間層被覆球体に被覆した球体(ボール)の初速(m/s)をFVとし、上記ボールの慣性モーメントをMOIとするとき、下記式(3)
(CM×CV/MOI)+(MM×MV)+(FM×FV/FC)>110 ・・・(3)
を満たす請求項1又は2記載のゴルフボール。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コアとカバーとの間に少なくとも1層の中間層が形成されるゴルフボールに関し、更に詳述すると、各層の比重を適正化することにより、パターでのパッティングにおいて良好な性能を発揮できるゴルフボールに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ゴルフボールの構成部材であるカバー層やマントル層については、打感や低スピン化の観点から、射出成形やコンプレッション成形を用いて厚みを薄くし、且つ、多層化に作製する技術が進んでいる。このような多層化及び薄いゲージ化に伴い、ゲージの不均一性(偏芯)が課題となっている。不均一なボールは重心位置が変わり、例えば、パターによるパッティング時のボールの転がり(直進性)に影響を与える。
【0003】
従来から提案されている技術として、慣性モーメントを高く設定したゴルフボールの特許文献がいくつか挙げられる。例えば、下記の特許文献1~3が挙げられる。これらは、ゴルフボールの外側層に比重調整材等を適宜配合することにより、内側層よりも外側層の比重を高く設定することにより、慣性モーメントを高くして、スピン保持率が高くてパターでのボールの転がりが良好なゴルフボールを提供するものである。
【0004】
しかしながら、上記提案のゴルフボールは、各層の比重に大きな差をつけることになるが、製造時に各層のズレ(偏芯)が生じた場合にボールの重心位置が中心からのズレが大きくなってしまい、その結果、ボールの曲がりやすくなり転がりが安定しなくなるという問題が生じてしまう。
【0005】
また、最近では、プロや上級者向きとして、ゴルフボールのカバー材として、ウレタン樹脂を主材とするものが多くなり、その中でも、ウレタン樹脂材料をベース樹脂して他の樹脂材料を混合させたポリマーブレンドのカバー材料がいくつか提案されている。特許文献4には、ウレタン樹脂材料のポリマーブレンドとして、アクリル樹脂又はメタクリル樹脂を採用し、カバーの主材として用いることが記載されている。この技術は、ドライバーショット時に高初速化を実現できるとともに、アプローチショット時に低初速化を実現できるゴルフボールを提供するものではあるが、アクリル樹脂又はメタクリル樹脂は基本的に硬い樹脂材料であるため、アプローチコントロール性を充分に満足できるものとは言えなかった。アプローチコントロール性は、アプローチショット時のクラブの操作性が要因の一つであり、クラブの操作性の良否は、ボールのスピン量の高低に加えて、低反発性に起因するボールとクラブフェースとの接触時間の長さが影響する。接触時間が長い場合は操作性が良くなり、短い場合は操作性が悪くなる。即ち、特許文献4に記載のゴルフボールよりも、更にアプローチコントロール性に優れたゴルフボールを改良することが望まれていた。
【0006】
また、特許文献4に記載のカバーの樹脂材料では、ウレタン樹脂材料がアクリル樹脂の混合により溶融粘度が上がり流動性が悪くなるため、成型温度を上げる必要がある。このため、成型後は、カバー表面全体が焼け等の不良が生じるおそれがあり、ゴルフボールの成型性や耐擦過傷性の点で改善の余地があった。
【0007】
特許文献5には、熱可塑性ポリマーと、アクリル系共重合体(MMAコポリマー)とを有する混合物から形成されるゴルフボール用樹脂材料が開示されている。しかしながら、特許文献5に記載されたアクリル系共重合体は、コア-シェル型の特殊な化学構造を有するポリマーであり、このアクリル系共重合体をウレタン樹脂材料とブレンドした場合、アプローチコントロール性が充分に優れ、耐擦過傷性や成型性も優れることについて特許文献5は開示しておらず、本発明の上記課題を解決できる技術であるとは言い難い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平10-151225号公報
特開2001-79116号公報
特開2012-45391号公報
特開2019-107401号公報
特開2019-88770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、ボールの重心のズレが極めて少なくなり、パターでのパッティング時にボールの転がり(直進性)が高まると共に、アプローチショット時のコントロール性、耐擦過傷性及び成型性に優れたゴルフボールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、コアとカバーとの間に少なくとも1層の中間層が形成されるゴルフボールについて、上記コア、中間層及びカバーの各層の比重の標準偏差を0.07以内と一様に設定し、上記カバーを、下記(I)及び(II)成分
(I)ポリウレタン
(II)(メタ)アクリル系ブロック共重合体
を含有した樹脂組成物により形成し、且つ、下記式(1)
0.10≦VR
L
×VR
H
≦0.26 ・・・(1)
〔上記式において、VR
L
は、所定の剪断速度における210℃の粘度η1と200℃の粘度η0との比(η1/η0)を示し、VR
H
は、上記剪断速度における230℃の粘度η3と220℃の粘度η2との比(η3/η2)を示す。〕
を満たすように、ゴルフボールを設計すると、ボールの重心のズレが極めて少なくなり、パターでのパッティング時にボールの転がり(直進性)が高まると共に、アプローチショット時のコントロール性、耐擦過傷性及び成型性に優れていることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
(【0011】以降は省略されています)
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