TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025030084
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023135078
出願日
2023-08-22
発明の名称
スリッター、及び多孔性イミド系樹脂膜の製造システム
出願人
東京応化工業株式会社
代理人
個人
主分類
B26D
1/24 20060101AFI20250228BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約
【課題】膜を、膜の延伸方向に送る際に、膜に皺が生じるのを抑え、膜の製造品質に悪影響を及ぼすのを抑える。
【解決手段】スリッター5は、帯状に延びる多孔性イミド系樹脂膜Fを、多孔性イミド系樹脂膜Fの延伸方向に複数条に切断する切断部52と、切断部52で切断された複数条の多孔性イミド系樹脂膜Fの少なくとも一つを巻き取る巻取りローラ53rと、軸線回りに回転可能に支持され、多孔性イミド系樹脂膜Fを巻取りローラ53rに向けて案内する複数の第1案内ローラ56a、56bと、を備え、巻取りローラ53rで巻き取った多孔性イミド系樹脂膜Fの外周面と、巻取りローラ53rに隣り合う第1案内ローラ56bの外周面との間隔D3、及び隣り合う2つの第1案内ローラ56a、56bの外周面どうしの間隔D4のうち、少なくとも一方が1mm~20mmの範囲内である。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
帯状に延びる膜を、前記膜の延伸方向に複数条に切断する切断部と、
前記切断部で切断された複数条の前記膜の少なくとも一つを巻き取る巻取りローラと、
軸線回りに回転可能に支持され、前記膜を前記巻取りローラに向けて案内する複数の第1案内ローラと、を備え、
前記巻取りローラで巻き取った前記膜の外周面と、前記巻取りローラに隣り合う前記第1案内ローラの外周面との間隔、及び隣り合う2つの前記第1案内ローラの外周面どうしの間隔のうち、少なくとも一方が1mm~20mmの範囲内である、
スリッター。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記巻取りローラは、隣り合う前記第1案内ローラに対して進退可能に設けられる、
請求項1に記載のスリッター。
【請求項3】
前記切断部は、
前記膜が外周面に接触する下刃ローラと、
前記下刃ローラの径方向外側に配置される上刃ローラと、を含み、
前記下刃ローラと前記上刃ローラとで前記膜を挟み込むことで前記膜を複数条に切断する、
請求項1に記載のスリッター。
【請求項4】
前記膜を前記下刃ローラに向けて案内する複数の第2案内ローラを備え、
前記下刃ローラの外周面と、前記下刃ローラに隣り合う前記第2案内ローラの外周面との間隔、及び隣り合う2つの前記第2案内ローラの外周面どうしの間隔のうち、少なくとも一方が1mm~20mmの範囲内である、
請求項3に記載のスリッター。
【請求項5】
帯状に延びる膜を、前記膜の延伸方向に複数条に切断する切断部と、
前記切断部で切断された複数条の前記膜の少なくとも一つを巻き取る巻取りローラと、
軸線回りに回転可能に支持され、前記膜を前記切断部に向けて案内する複数の第2案内ローラと、を備え、
前記切断部は、前記膜が外周面に接触する下刃ローラと、前記下刃ローラの径方向外側に配置される上刃ローラと、を含み、前記下刃ローラと前記上刃ローラとで前記膜を挟み込むことで前記膜を複数条に切断し、
前記下刃ローラの外周面と、前記下刃ローラに隣り合う前記第2案内ローラの外周面との間隔、及び隣り合う2つの前記第2案内ローラの外周面どうしの間隔のうち、少なくとも一方が1mm~20mmの範囲内である、
スリッター。
【請求項6】
前記上刃ローラは、前記下刃ローラに対して進退可能である、
請求項3又は請求項5に記載のスリッター。
【請求項7】
前記巻取りローラを回転駆動させる巻取りローラ駆動部と、
切断前の前記膜を繰り出す巻出しローラと、
前記巻出しローラを回転駆動させる巻出しローラ駆動部と、
前記巻取りローラ駆動部及び前記巻出しローラ駆動部の動作を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記巻取りローラ駆動部による前記巻取りローラの回転駆動と、前記巻出しローラ駆動部による前記巻出しローラの回転駆動とを制御することで、前記巻出しローラから前記巻取りローラまでの前記膜に付与する張力を調整する、
請求項1又は請求項5に記載のスリッター。
【請求項8】
前記巻出しローラから前記巻取りローラまでの前記膜の張力を測定する張力センサを備え、
前記制御装置は、前記張力センサの出力に応じて、前記巻取りローラ駆動部及び前記巻出しローラ駆動部の動作を制御する、
請求項7に記載のスリッター。
【請求項9】
多孔性イミド系樹脂膜の製造システムであって、
基材上に微粒子を含む塗布液を塗布した後に乾燥させて帯状の未焼成膜を形成する第1システムと、
前記第1システムで形成された前記未焼成膜を焼成した後、前記微粒子を除去することで帯状の多孔性イミド系樹脂膜を形成する第2システムと、
前記第2システムで形成された前記多孔性イミド系樹脂膜の一部を溶解するケミカルエッチング処理を行う第3システムと、
前記第2システム及び前記第3システムで形成された前記多孔性イミド系樹脂膜の少なくとも一方を複数条に切断する請求項1又は請求項5に記載のスリッターと、を含む、
多孔性イミド系樹脂膜の製造システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スリッター、及び多孔性イミド系樹脂膜の製造システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
帯状に延びる膜を製造する製造システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6539655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の製造システムにおいて、製造された膜をロール状に巻き取ることがある。また、製造された膜を、膜の延伸方向(長手方向)に複数条に切断することがある。このような場合、膜の送り方向上流側から、膜の巻取り部や切断部に膜が送られてくる際に、膜に皺が生じてしまい、膜の製造品質に悪影響を及ぼすといった課題がある。
【0005】
本発明は、膜を、膜の延伸方向に送る際に、膜に皺が生じるのを抑え、膜の製造品質に悪影響を及ぼすのを抑えることが可能なスリッター、及び多孔性イミド系樹脂膜の製造システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様では、帯状に延びる膜を、膜の延伸方向に複数条に切断する切断部と、切断部で切断された複数条の膜の少なくとも一つを巻き取る巻取りローラと、軸線回りに回転可能に支持され、膜を巻取りローラに向けて案内する複数の第1案内ローラと、を備え、巻取りローラで巻き取った膜の外周面と、巻取りローラに隣り合う第1案内ローラの外周面との間隔、及び隣り合う2つの第1案内ローラの外周面どうしの間隔のうち、少なくとも一方が1mm~20mmの範囲内である、スリッターが提供される。
【0007】
本発明の第2態様では、帯状に延びる膜を、膜の延伸方向に複数条に切断する切断部と、切断部で切断された複数条の前記膜の少なくとも一つを巻き取る巻取りローラと、軸線回りに回転可能に支持され、膜を切断部に向けて案内する複数の第2案内ローラと、を備え、切断部は、膜が外周面に接触する下刃ローラと、下刃ローラの径方向外側に配置される上刃ローラと、を含み、下刃ローラと上刃ローラとで膜を挟み込むことで膜を複数条に切断し、下刃ローラの外周面と、下刃ローラに隣り合う第2案内ローラの外周面との間隔、及び隣り合う2つの第2案内ローラの外周面どうしの間隔のうち、少なくとも一方が1mm~20mmの範囲内である、スリッターが提供される。
【0008】
本発明の第3態様では、多孔性イミド系樹脂膜の製造システムであって、基材上に微粒子を含む塗布液を塗布した後に乾燥させて帯状の未焼成膜を形成する第1システムと、第1システムで形成された未焼成膜を焼成した後、微粒子を除去することで帯状の多孔性イミド系樹脂膜を形成する第2システムと、第2システムで形成された多孔性イミド系樹脂膜の一部を溶解するケミカルエッチング処理を行う第3システムと、第2システム及び第3システムで形成された多孔性イミド系樹脂膜の少なくとも一方を複数条に切断する上記第1態様又は上記第2態様に係るスリッターと、を含む、多孔性イミド系樹脂膜の製造システムが提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の上記態様によれば、巻取りローラで巻き取った膜の外周面と、巻取りローラに隣り合う第1案内ローラの外周面との間隔、及び隣り合う2つの第1案内ローラの外周面どうしの間隔のうち、少なくとも一方を1mm~20mmの範囲内とすることで、膜を、膜の延伸方向に送る際に、膜に皺が生じるのを抑え、膜の製造品質に悪影響を及ぼすのを抑えることができる。また、切断された膜を巻取りローラに送る際にも同様の効果が得られる。さらに、切断部における下刃ローラの外周面と、下刃ローラに隣り合う第2案内ローラの外周面との間隔、及び隣り合う2つの第2案内ローラの外周面どうしの間隔のうち、少なくとも一方を1mm~20mmの範囲内とすることで、膜を切断部に送る際に、膜に皺が生じるのを抑え、膜の製造品質に悪影響を及ぼすのを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る多孔性イミド系樹脂膜の製造システムの一例を示す図である。
製造システムの未焼成膜形成ユニットの概略構成を示す図である。
製造システムの焼成・微粒子除去ユニットの概略構成を示す図である。
製造システムのエッチングユニットの概略構成を示す図である。
製造システムのスリッターの構成を示す図である。
スリッターの切断部の構成を示す側面図である。
図5に示すスリッターの一部を示す拡大図である。
スリッターの制御装置の機能構成を示すブロック図である。
実施形態に係る多孔性イミド系樹脂膜の製造方法の流れの一例を示すフローチャートである。
多孔性イミド系樹脂膜の製造過程の一例を示す図である。
多孔性イミド系樹脂膜の製造過程の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
円弧状刃の包丁
5日前
株式会社日本キャリア工業
食料切断装置及び食料切断方法
5日前
株式会社タカゾノ
ミシン目形成刃、分包袋、および包装装置
11日前
株式会社タカゾノ
ミシン目形成用刃体、分包袋、および包装装置
11日前
国立大学法人鳥取大学
子宮内膜症又は子宮腺筋症の予防又は治療剤
12日前
他の特許を見る