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公開番号2024130743
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040634
出願日2023-03-15
発明の名称遊技機
出願人株式会社藤商事
代理人弁理士法人テイクオフ
主分類A63F 7/02 20060101AFI20240920BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】遊技者による意図しない「無駄打ち」を効果的に防止することが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】特別遊技状態中は通常遊技状態中に比べて第2始動入賞手段が開状態となる時間が長く、遊技領域における左右一方側の第1流下領域を流下する遊技球の方が他方側の第2流下領域を流下する遊技球よりも第1始動入賞手段に入球する可能性が高く、第2流下領域を流下する遊技球の方が第1流下領域を流下する遊技球よりも第2始動入賞手段に入球する可能性が高くなるように構成された遊技機で、第1保留個数が所定個数又はそれ以上となったことを報知し、第2保留個数が所定個数又はそれ以上となったことを報知しない保留特別報知手段を備え、所定個数を上限保留個数未満とする。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
非作動式の第1始動入賞手段に遊技球が入球した場合に取得される第1乱数情報に基づいて第1図柄を変動表示可能な第1図柄表示手段と、
前記第1乱数情報を前記第1図柄表示手段による図柄変動に供されるまで上限保留個数を限度として保留記憶する第1保留記憶手段と、
所定開放条件が成立した場合に、遊技球が入球不可能又は入球困難な閉状態からそれよりも入球容易な開状態へと変化する作動式の第2始動入賞手段と、
前記第2始動入賞手段に遊技球が入球した場合に取得される第2乱数情報に基づいて第2図柄を変動表示可能な第2図柄表示手段と、
前記第2乱数情報を前記第2図柄表示手段による図柄変動に供されるまで前記上限保留個数を限度として保留記憶する第2保留記憶手段と、
前記第1乱数情報による抽選結果に基づいて前記第1図柄表示手段の変動後の停止図柄が第1特定態様となるか、前記第2乱数情報による抽選結果に基づいて前記第2図柄表示手段の変動後の停止図柄が第2特定態様となった場合に利益状態を発生させる利益状態発生手段と、
前記利益状態の終了後に所定の確率で特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、
前記特別遊技状態中は、それ以外の通常遊技状態中に比べて前記第2始動入賞手段が前記開状態となる時間が長くなり、
発射手段によって遊技領域の上部側に打ち込まれた遊技球は該遊技領域内における左右一方側の第1流下領域と他方側の第2流下領域との何れかを流下し、
前記第1流下領域を流下する遊技球の方が前記第2流下領域を流下する遊技球よりも前記第1始動入賞手段に入球する可能性が高く、
前記第2流下領域を流下する遊技球の方が前記第1流下領域を流下する遊技球よりも前記第2始動入賞手段に入球する可能性が高くなるように構成された
遊技機において、
前記第1保留記憶手段に保留記憶されている前記第1乱数情報の数である第1保留個数が所定個数又はそれ以上となったことを報知し、前記第2保留記憶手段に保留記憶されている前記第2乱数情報の数である第2保留個数が前記所定個数又はそれ以上となったことを報知しない保留特別報知手段を備え、
前記所定個数を前記上限保留個数未満とした
ことを特徴とする遊技機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関するものである。
続きを表示(約 5,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えばパチンコ機では、始動入賞手段に遊技球が入球した場合に取得される乱数情報に基づいて図柄を変動表示可能な図柄表示手段を備え、その乱数情報による抽選で当選し、それによって図柄表示手段の変動後の停止図柄が特定態様となった場合に遊技者に有利な利益状態が発生するように構成されている。また、抽選に用いられる乱数情報は、図柄表示手段による図柄変動に供されるまで保留記憶されるが、その保留個数には上限(例えば4個)が設けられており、保留個数がその上限に達した状態で遊技球が始動入賞手段に入球した場合には、賞球は払い出されるものの抽選は受けられないようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-094236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の遊技機においては、遊技者はいわゆる「無駄打ち」をしないよう、保留個数が上限に達した状態では発射を停止するのが通常である。しかしながら、遊技者が保留個数を常に監視することは難しいため、保留個数が上限に達しているにも拘わらず、それに気付かず「無駄打ち」となる発射を行ってしまう可能性がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、遊技者による意図しない「無駄打ち」を効果的に防止することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、非作動式の第1始動入賞手段に遊技球が入球した場合に取得される第1乱数情報に基づいて第1図柄を変動表示可能な第1図柄表示手段と、前記第1乱数情報を前記第1図柄表示手段による図柄変動に供されるまで上限保留個数を限度として保留記憶する第1保留記憶手段と、所定開放条件が成立した場合に、遊技球が入球不可能又は入球困難な閉状態からそれよりも入球容易な開状態へと変化する作動式の第2始動入賞手段と、前記第2始動入賞手段に遊技球が入球した場合に取得される第2乱数情報に基づいて第2図柄を変動表示可能な第2図柄表示手段と、前記第2乱数情報を前記第2図柄表示手段による図柄変動に供されるまで前記上限保留個数を限度として保留記憶する第2保留記憶手段と、前記第1乱数情報による抽選結果に基づいて前記第1図柄表示手段の変動後の停止図柄が第1特定態様となるか、前記第2乱数情報による抽選結果に基づいて前記第2図柄表示手段の変動後の停止図柄が第2特定態様となった場合に利益状態を発生させる利益状態発生手段と、前記利益状態の終了後に所定の確率で特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、前記特別遊技状態中は、それ以外の通常遊技状態中に比べて前記第2始動入賞手段が前記開状態となる時間が長くなり、発射手段によって遊技領域の上部側に打ち込まれた遊技球は該遊技領域内における左右一方側の第1流下領域と他方側の第2流下領域との何れかを流下し、前記第1流下領域を流下する遊技球の方が前記第2流下領域を流下する遊技球よりも前記第1始動入賞手段に入球する可能性が高く、前記第2流下領域を流下する遊技球の方が前記第1流下領域を流下する遊技球よりも前記第2始動入賞手段に入球する可能性が高くなるように構成された遊技機において、前記第1保留記憶手段に保留記憶されている前記第1乱数情報の数である第1保留個数が所定個数又はそれ以上となったことを報知し、前記第2保留記憶手段に保留記憶されている前記第2乱数情報の数である第2保留個数が前記所定個数又はそれ以上となったことを報知しない保留特別報知手段を備え、前記所定個数を前記上限保留個数未満としたものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、遊技者による意図しない「無駄打ち」を効果的に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態に係るパチンコ機の全体正面図である。
同パチンコ機の分解斜視図である。
同パチンコ機における遊技盤の正面図である。
同パチンコ機における遊技盤を構成する後部支持部材及び固定装飾手段の正面図である。
同パチンコ機における遊技盤の要部(上部側)側面断面図である。
同パチンコ機における遊技盤の要部(下部側)側面断面図である。
同パチンコ機における制御系のブロック図である。
同パチンコ機における保留表示態様の種類とそれに対応する入賞音、大当り信頼度を示す図である。
同パチンコ機における保留特別報知の種類とそれに対応する報知態様を示す図である。
同パチンコ機における始動入賞時の音出力の優先順位を示す図である。
同パチンコ機におけるミニ図柄の変動を示す説明図である。
同パチンコ機における予告演出の種類と大当り信頼度の設定内容を示す図である。
同パチンコ機におけるステップアップ予告演出の全体構成を示す図である。
同パチンコ機におけるステップアップ予告演出の第3後半演出及び第5後半演出の種類を示す図である。
同パチンコ機におけるステップアップ予告演出の具体例の概要を示す図である。
同パチンコ機におけるステップアップ予告演出の具体例のうち、高明度演出WO11の開始時点から高明度演出WO12が終了して装飾図柄の変動画面に移行するまでの期間における画像変化の詳細を示す図(その1)である。
同パチンコ機におけるステップアップ予告演出の具体例のうち、高明度演出WO11の開始時点から高明度演出WO12が終了して装飾図柄の変動画面に移行するまでの期間における画像変化の詳細を示す図(その2)である。
同パチンコ機におけるステップアップ予告演出の具体例のうち、高明度演出WO11の開始時点から高明度演出WO12が終了して装飾図柄の変動画面に移行するまでの期間における画像変化の詳細を示す図(その3)である。
同パチンコ機におけるリーチ予告演出の演出態様の種類を示す図である。
同パチンコ機におけるリーチ予告演出の具体例の概要を示す図である。
同パチンコ機におけるリーチ予告演出の具体例のうち、高明度演出WO21の開始時点から装飾図柄の変動画面に移行するまでの期間における画像変化の詳細を示す図(その1)である。
同パチンコ機におけるリーチ予告演出の具体例のうち、高明度演出WO21の開始時点から装飾図柄の変動画面に移行するまでの期間における画像変化の詳細を示す図(その2)である。
同パチンコ機におけるリーチ予告演出の具体例のうち、高明度演出WO21の開始時点から装飾図柄の変動画面に移行するまでの期間における画像変化の詳細を示す図(その3)である。
同パチンコ機におけるボタン予告演出1の具体例の概要を示す図である。
同パチンコ機におけるボタン予告演出1の具体例のうち、ボタン導入演出BA0における画像変化の詳細を示す図である。
同パチンコ機におけるボタン予告演出1の具体例のうち、高明度演出WO31における画像変化の詳細を示す図である。
同パチンコ機におけるボタン予告演出1の具体例のうち、高明度演出WO32から高明度演出WO33における画像変化の詳細を示す図である。
同パチンコ機におけるセリフ予告演出1の種類とその内容、セリフ内容と表示色、キャラクタの種類を示す図である。
同パチンコ機におけるセリフ予告演出1の具体例の概要を示す図である。
同パチンコ機におけるセリフ予告演出1の具体例のうち、高明度演出WO41の開始時点から高明度演出WO42の終了時点までの期間における画像変化の詳細を示す図(その1)である。
同パチンコ機におけるセリフ予告演出1の具体例のうち、高明度演出WO41の開始時点から高明度演出WO42の終了時点までの期間における画像変化の詳細を示す図(その2)である。
同パチンコ機におけるセリフ予告演出1の具体例のうち、高明度演出WO41の開始時点から高明度演出WO42の終了時点までの期間における画像変化の詳細を示す図(その3)である。
同パチンコ機における疑似連予告演出の具体例の概要を示す図である。
同パチンコ機における疑似連予告演出の具体例のうち、第1疑似連前半演出PF1Aから高明度演出WO51を経て第1疑似連後半演出PF1Bが開始するまでの期間における画像変化の詳細を示す図である。
同パチンコ機における疑似連予告演出の具体例のうち、第2疑似連前半演出PF2Aから高明度演出WO52を経て第2疑似連後半演出PF2Bが開始するまでの期間における画像変化の詳細を示す図である。
同パチンコ機におけるボタン予告演出2の具体例の概要を示す図である。
同パチンコ機におけるボタン予告演出2の具体例のうち、ボタン煽り演出BB1における画像変化の詳細を示す図(その1)である。
同パチンコ機におけるボタン予告演出2の具体例のうち、ボタン煽り演出BB1における画像変化の詳細を示す図(その2)である。
同パチンコ機におけるボタン予告演出2の具体例のうち、ボタン煽り演出BB1における画像変化の詳細を示す図(その3)である。
同パチンコ機における割込み予告演出の演出態様の種類を示す図である。
同パチンコ機における割込み予告演出の具体例の概要を示す図である。
同パチンコ機における割込み予告演出の具体例のうち、高明度演出WO71の開始時点から高明度演出WO73の終了時点までの期間における画像変化の詳細を示す図(その1)である。
同パチンコ機における割込み予告演出の具体例のうち、高明度演出WO71の開始時点から高明度演出WO73の終了時点までの期間における画像変化の詳細を示す図(その2)である。
同パチンコ機における割込み予告演出の具体例のうち、高明度演出WO71の開始時点から高明度演出WO73の終了時点までの期間における画像変化の詳細を示す図(その3)である。
同パチンコ機におけるセリフ予告演出2の具体例の概要を示す図である。
同パチンコ機におけるセリフ予告演出2の具体例のうち、キャラクタ登場演出SB1からセリフ出力演出SB3までの期間における画像変化の詳細を示す図(その1)である。
同パチンコ機におけるセリフ予告演出2の具体例のうち、キャラクタ登場演出SB1からセリフ出力演出SB3までの期間における画像変化の詳細を示す図(その2)である。
同パチンコ機における信頼度示唆演出の具体例の概要を示す図である。
同パチンコ機における信頼度示唆演出の具体例のうち、第1文字列開始演出PR1から第2セリフ出力演出PR4までの期間における画像変化の詳細を示す図(その1)である。
同パチンコ機における信頼度示唆演出の具体例のうち、第1文字列開始演出PR1から第2セリフ出力演出PR4までの期間における画像変化の詳細を示す図(その2)である。
同パチンコ機におけるリーチタイトル表示演出の具体例の概要を示す図である。
同パチンコ機におけるリーチタイトル表示演出の具体例のうち、タイトル表示開始演出TS1からタイトル報知演出TSまでの期間における画像変化の詳細を示す図である。
同パチンコ機における操作演出の具体例の概要を示す図である。
同パチンコ機における操作演出の具体例のうち、操作表示開始演出BC1から操作促進演出BC2までの期間における画像変化の詳細を示す図である。
同パチンコ機におけるリーチ発展演出の具体例の概要を示す図である。
同パチンコ機におけるリーチ発展演出の具体例のうち、高明度演出WOB1の期間における画像変化の詳細を示す図(その1)である。
同パチンコ機におけるリーチ発展演出の具体例のうち、高明度演出WOB1の期間における画像変化の詳細を示す図(その2)である。
同パチンコ機におけるリーチ発展演出の具体例のうち、高明度演出WOB1の期間における画像変化の詳細を示す図(その3)である。
同パチンコ機における高明度画像のその他の例を示す説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1~図59は本発明をパチンコ機に採用した一実施形態を例示している。図1及び図2において、遊技機本体1は、外枠2と、この外枠2の前側に配置された前枠3とを備えている。前枠3は、左右方向一端側、例えば左端側に配置された上下方向の第1ヒンジ4を介して外枠2に開閉自在及び着脱自在に枢着されており、左右方向における第1ヒンジ4と反対側、例えば右端側に設けられた施錠手段5によって外枠2に対して閉状態で施錠可能となっている。
【0009】
前枠3は、図2に示すように、本体枠6と、その本体枠6の前側に配置されたガラス扉7とを備えている。ガラス扉7は、左右方向一端側、例えば左端側に配置された上下方向の第2ヒンジ8を介して本体枠6に開閉自在及び着脱自在に枢着されており、施錠手段5によって本体枠6に対して閉状態で施錠可能となっている。なお、第1ヒンジ4と第2ヒンジ8とは例えば同一軸心となるように配置されている。
【0010】
外枠2は、図2に示すように左右一対の縦枠材2a,2bと上下一対の横枠材2c,2dとで矩形状に形成されている。外枠2の前側下部には、樹脂製の前カバー部材9が、下横枠材2dの前縁に沿って左右の縦枠材2a,2bの前側下部を連結するように装着されている。前カバー部材9は、左右の縦枠材2a,2bよりも前側に突出しており、その上側に本体枠6が配置されている。また外枠2には、第1ヒンジ4を構成する外枠上ヒンジ金具11が例えば左上部に、同じく外枠下ヒンジ金具12が左下部における前カバー部材9の上側に夫々配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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