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公開番号2024079903
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022192584
出願日2022-12-01
発明の名称糸掛け具及び巻取装置
出願人TMTマシナリー株式会社
代理人個人
主分類D01D 7/00 20060101AFI20240606BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】簡素な構成でメンテナンスコストを低減できる糸掛け具を提供する。
【解決手段】糸掛け具90は、複数の糸Yを複数の支点ガイドにそれぞれ糸掛けするために用いられる。この糸掛け具90は、本体部91と、棒状ガイド部92と、を備える。本体部91は、糸Yを入れるための複数の分糸溝91bが並べて形成された板状に形成されている。棒状ガイド部92は、本体部91の厚み方向の少なくとも一側に配置され、複数の分糸溝91bに跨るように配置される。棒状ガイド部92は、本体部91とは異なる部材である。本体部91の厚み方向で見たときに、棒状ガイド部92は、分糸溝91bと一部重複して配置されている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
複数の糸を複数の糸ガイドにそれぞれ糸掛けするための糸掛け具であって、
前記糸を入れるための複数の溝が並べて形成された板状の本体と、
前記本体の厚み方向の少なくとも一側に配置され、複数の前記溝に跨るように配置されるガイドと、
を備え、
前記ガイドは前記本体と異なる部材であり、
前記ガイドの硬度が前記本体の硬度よりも大きく、
前記本体の厚み方向で見たときに、前記ガイドは、前記溝と一部重複して、又は前記溝の奥部に接して配置されていることを特徴とする糸掛け具。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の糸掛け具であって、
前記ガイドが前記本体に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする糸掛け具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の糸掛け具であって、
前記ガイドは細長く形成されており、
前記ガイドの長手方向両端が前記本体に固定されていることを特徴とする糸掛け具。
【請求項4】
請求項1から3までの何れか一項に記載の糸掛け具であって、
前記ガイドは前記本体と接触した状態で配置されていることを特徴とする糸掛け具。
【請求項5】
請求項1から4までの何れか一項に記載の糸掛け具であって、
前記ガイドは曲面を有することを特徴とする糸掛け具。
【請求項6】
請求項5に記載の糸掛け具であって、
前記ガイドは細長く形成されており、
前記ガイドの長手方向と垂直な前記ガイドの断面は、円形であることを特徴とする糸掛け具。
【請求項7】
請求項6に記載の糸掛け具であって、
前記ガイドの断面の直径は、前記本体の厚みよりも大きいことを特徴とする糸掛け具。
【請求項8】
請求項1から7までの何れか一項に記載の糸掛け具であって、
前記ガイドは、セラミックス製であることを特徴とする糸掛け具。
【請求項9】
請求項1から8までの何れか一項に記載の糸掛け具であって、
複数の前記溝において、隣接する2つの前記溝の、前記糸を入れる開口側における間隔よりも、当該開口側と反対側の奥部側の間隔が大きいことを特徴とする糸掛け具。
【請求項10】
紡糸装置から連続的に紡出された複数の糸の巻取りを行う巻取装置であって、
複数の前記糸を案内する複数の糸ガイドと、
糸掛け具を用いて、前記紡糸装置から連続的に紡出された複数の前記糸を複数の前記糸ガイドに掛ける糸掛け装置と、
を備え、
前記糸掛け具は、
前記糸を入れるための複数の溝が並べて形成された板状の本体と、
前記本体の厚み方向の少なくとも一側に配置され、複数の前記溝に跨るように配置されるガイドと、
を備え、
前記ガイドは前記本体と異なる部材であり、
前記ガイドの硬度が前記本体の硬度よりも大きく、
前記糸掛け装置が前記糸掛け具を動かす過程における少なくとも何れかの時点で、前記糸が前記ガイドの部分で屈曲することを特徴とする巻取装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、紡糸機の糸掛け作業に用いられる糸掛け具に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、合成繊維からなる複数の糸を紡糸装置から供給してそれぞれボビンに巻き取る紡糸機が知られている。この紡糸機において、糸をボビンに巻き取る前の準備として、紡糸装置から送られる複数の糸を複数の糸ガイドにそれぞれ掛ける作業が必要となる。特許文献1及び2は、この種の糸巻取機を開示する。
【0003】
特許文献1及び特許文献2の糸巻取機における糸掛け作業においては、オペレータが糸掛け部材を複数の糸に対して差し込むことで、複数の糸が分離状態で保持される。オペレータは、糸掛け部材を動かすことで糸を案内する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-114573号公報
特開2015-164875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1及び2の糸巻取機において、糸掛け部材に糸が掛けられた状態では、櫛型に形成された部分の歯元において摩耗が大きく、メンテナンスコストが増大していた。例えば、糸掛け部材の歯元の部分に、歯元の形状に合わせたガイドを取り付けることも考えられるが、構造が複雑であり、コストが増大するおそれがあった。
【0006】
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、簡素な構成でメンテナンスコストを低減できる糸掛け具を提供することにある。
【発明の概要】
課題を解決するための手段及び効果
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
【0008】
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の糸掛け具が提供される。即ち、この糸掛け具は、複数の糸を複数の糸ガイドにそれぞれ糸掛けするために用いられる。この糸掛け具は、本体と、ガイドと、を備える。前記本体は、前記糸を入れるための複数の溝が並べて形成された板状に形成されている。前記ガイドは、前記本体の厚み方向の少なくとも一側に配置され、複数の前記溝に跨るように配置される。前記ガイドは前記本体と異なる部材である。前記ガイドの硬度が前記本体の硬度よりも大きい。前記本体の厚み方向で見たときに、前記ガイドは、前記溝と一部重複して、又は前記溝の奥部に接して配置されている。
【0009】
これにより、糸掛け具において、簡素な構成で、糸に接触する部分が摩耗しにくくなる。この結果、メンテナンス作業の頻度及びコストを低減することができる。また、硬度が高いガイドに対する糸の接触長を容易に増加することができる。従って、ガイドが摩耗しにくくなる。
【0010】
前記の糸掛け具においては、前記ガイドが前記本体に着脱可能に取り付けられていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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