意匠ウォッチ

発行日2025-10-09
公報種別意匠公報(S)
登録番号1810249
登録日2025-09-30
意匠に係る物品棚柱固定用の取付部材
意匠分類D9-162(住宅設備用品汎用部品及び付属品)
出願番号2024025165
出願日2024-12-05
意匠権者株式会社セラタ
代理人個人,個人,個人
意匠に係る物品の説明本物品は、石膏ボード壁などに、棚柱PILを固定するために使用される取付部材FIXである。この取付部材FIXは、平坦な底面と凹凸形状の上面とで構成されたベース部BSと、ベース部BSの幅方向中央に立設される略円筒状の突出部PRと、を有して構成され、突出部PRの略円筒状の外周の一部は、上向き円弧面CRに至る位置まで、ベース部BSの長さ方向に切除されている。本物品では、突出部PRに切除部を設けているので、棚柱PILにブラケットを係止させる場合に、ブラケット先端の進入が邪魔されない。また、突出部PRは、中空状に形成され、中空穴の下方には、内周面にネジ溝を設けた金属円環MTが埋設されている(構成を説明する参考図)。ベース部BSの長さ方向には、突出部PRに連続して、断面視が略台形状で薄板状の連結片CNが立設され、この連結片CNは、傾斜連結片CN1,CN2と水平連結片CN3,CN4とに区分される。また、ベース部BSには、二つの垂直穴VT1,VT2と、5つの傾斜穴SL1～SL5と、がベース部BSを貫通して形成されている。垂直穴VT1,VT2は、位置決めピンを打ち込むためのガイド孔であり、傾斜穴SL1～SL5は、位置決め状態の取付部材FIXを、石膏ボードなどに固定する固定ピンETを打ち込むためのガイド孔である。 5つの傾斜穴SL1～SL5は、傾斜方向の違いから、SL1～SL4と、SL5と、に区分されるが、何れも、底面に向けて開口する楕円孔と、楕円孔の長径以下の半径の円柱孔(複数)と、が各々の中心点をずらしつつ、傾斜方向に連続している。一方、垂直穴VT1～VT2は、底面に向けて開口する大径円柱孔と、これに続く小径円柱孔(複数)と、が中心点を一致して垂直方向に連続している。また、ベース部BSには、取付部材FIXを固定する場合の鉛直上方を特定する記号や文字が、上面には凸状、底面には凹状に形成されている。本物品は、位置決め用の型紙AXと、位置決めピンPNと、固定ピンETと、固定ネジSCなどと共に使用される。先ず、棚柱PILの取付位置に対応して、型紙AXが位置決めされ、押しピンなどよって、型紙AXが吊り下げ固定される(位置決め型紙を示す参考図)。次に、二本の位置決めピンPNを、垂直穴VT1,VT2に刺した状態の取付部材FIX(使用手順を示す参考図(a)参照)を、棚柱PILに一時固定する。棚柱PILは、角型U状の断面を有する金属具であり、所定ピッチで複数の角穴が形成され、その適所には、上下の角穴の間に丸穴が形成されている。所定の角穴には、突出部PRの外周に邪魔されることなく、ブラケットの先端が挿入されることで、ブラケットが、棚柱PILに片持ち支持される。取付部材FIXを、棚柱PILに一時固定する場合には、二つの垂直穴VT1,VT2に、位置決めピンPN,PNを刺した状態で、取付部材FIXを棚柱PILに収容し、その後で、固定ネジSCを、棚柱PILの丸穴を通して、突出部PRに内蔵された金属円環MTのネジ溝にネジ込む(使用手順を示す参考図(b)参照)。なお、取付部材FIXは、棚柱PILの複数の個所に一時固定されるが、何れの位置でも、上下に連続する二か所の角穴から、位置決めピンPN,PNが各々露出する。この状態の棚柱PILを、鉛直姿勢の型紙AXに押し当てて、棚柱PILの輪郭を、ガイド線に一致させる。そして、鉛直方向の位置決めをした状態で、位置決めピンPNを壁に挿入することで、取付部材FIXを、壁に位置決め固定する。この操作は、全ての取付部材FIXについて実行されるが、その後は、全ての固定ネジSCを外して、一旦、壁から棚柱PILを取り外す。すると、壁には、位置決め状態の複数の取付部材FIXだけが残る。この状態で型紙AXを横に引っ張り、壁には型紙AXが残らない状態にした後、位置決めピンPNを最終位置まで打ち込み、取付部材FIXの傾斜穴SL1～SL5に固定ピンETを打ち込む。そして、取付部材FIXに棚柱PILを被せ、固定ネジSCを、突出部PRの金属円環MTのネジ溝にネジ込むことで棚柱PILの装着作業が完了する。
意匠の説明

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