意匠ウォッチ

発行日2025-04-28
公報種別意匠公報(S)
登録番号1797186
登録日2025-04-17
意匠に係る物品棚柱位置決め用の型紙
意匠分類F3-30(事務用紙製品、印刷物等)
出願番号2024022700
出願日2024-10-31
意匠権者株式会社セラタ
代理人個人,個人,個人
意匠に係る物品の説明本物品は、石膏ボードなどの壁に、棚柱PILを固定する場合に使用される位置決め用の型紙AXである。この型紙AXは、薄紙材を、棚柱PILより長い縦長に切り出して構成されており、左右中央位置を縦方向に延びる中心線と、棚柱PILの左右幅に一致して縦方向に延びる一対のガイド線と、上部位置において中心線に直交して固定基準点を特定する直交線と、が描かれている。棚柱PILを壁に固定する場合には、先ず、位置決め用の型紙AXの中心線の上端部に、押しピンなどを刺して、型紙AXを壁に吊り下げる。次に、中心線の下端に、クリップなどを使用して適度な加重を与えて鉛直姿勢を確保したり、或いは、鉛直が出ている壁の入隅や出隅、ドアや窓枠等から寸法を追い出し、中心線の適所に押しピンなどを刺して、鉛直姿勢を固定化する。その後、二本の位置決めピンPNを刺した状態の取付部材FIX(使用状態を示す参考図(a)参照)を、棚柱PILに一時固定する。棚柱PILは、角型U状の断面を有する金属具であり、所定ピッチで複数の角穴が形成され、その適所には、上下の角穴の間に丸穴が形成されている。また、取付部材FIXには、ネジ溝を内蔵する略円筒状の突出部PRと、位置決めピンPNを、壁に直交する方向に通過させる二個の位置決め穴と、固定ピンを、壁に傾斜する方向に通過させる五個の傾斜穴と、が設けられている。取付部材FIXを棚柱PILに一時固定する場合には、位置決め穴に、位置決めピンPN,PNを刺した状態で、取付部材FIXを棚柱PILに収容し、その後で、固定ネジSCを、棚柱PILの丸穴を通して、突出部PRのネジ溝にネジ込む(使用状態を示す参考図(b)参照)。なお、取付部材FIXは、棚柱PILの複数の個所に一時固定されるが、何れの位置でも、上下に連続する二か所の角穴から、位置決めピンPN,PNが各々露出する。この状態の棚柱PILを、鉛直姿勢で固定されている型紙AXに押し当てて、棚柱PILの輪郭を、ガイド線に一致させる。そして、鉛直方向の位置決めをした状態で、位置決めピンPNを壁に挿入することで、取付部材FIXを、壁に位置決め固定する。この操作は、全ての取付部材FIXについて実行されるが、その後、全ての固定ネジSCを外して、壁から棚柱PILを取り外す。すると、壁には、位置決め状態の複数の取付部材FIXだけが残る。この状態で型紙AXを横に引っ張り、壁には型紙AXが残らない状態にする。その後、位置決めピンPNを最終位置まで打ち込み、取付部材FIXの傾斜穴に固定ピンを打ち込む。最後に、取付部材FIXに棚柱PILを被せ、固定ネジSCを、突出部PRのネジ溝にネジ込むことで棚柱PILの装着作業を終える。本物品を使用することで、正確な位置決めが可能となり、また、棚柱PILを経由することなく、露出状態の取付部材FIXに、直接、固定ピンを打ち込むので、ピン打ち作業が容易で作業ミスを回避できる。しかも、露出状態の取付部材FIXに、位置決めピンPNを打ち込むと共に、必要個数の固定ピンを各傾斜穴に打ち込むことができるので、必要な取付強度を実現することができる。例えば、石膏ボードに左右一対の棚柱が装着された状態では、棚柱の角穴に支持される一対の板状ブラケットによって棚板を保持することができる。また、一の棚柱に支持されるブラケットにハンガーなどを吊り下げることもできるが、何れの場合も、本物品に対応する棚柱を使用することで、全ての角穴が使用可能となる。また、本物品を使用することで、棚柱PILの角型U字状高さの高低に拘わらず、前記した取付作業と取付強度が可能となる。
意匠の説明黄色で着色された部分以外の部分が、意匠登録を受けようとする部分である。

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