TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025119998
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-15
出願番号
2024015179
出願日
2024-02-02
発明の名称
導電性ペーストおよび半導体装置
出願人
住友ベークライト株式会社
代理人
個人
主分類
H01L
21/52 20060101AFI20250807BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】半導体装置の信頼性を向上できる導電性ペーストおよび信頼性が向上した半導体装置を提供する。
【解決手段】導電性金属粒子と、ベース樹脂と、を含む導電性ペーストであって、前記導電性ペーストの硬化収縮率が0.1%以上18.0%未満である、導電性ペースト。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
導電性金属粒子と、ベース樹脂と、を含む導電性ペーストであって、
下記方法1による、前記導電性ペーストの硬化収縮率が0.1%以上18.0%未満である、導電性ペースト。
(方法1)
長さ10mm×幅10mm×厚み0.15mmの正方形状の試験用銅リードフレームのパット部分に前記導電性ペーストを塗布し、長さ2.0mm×幅2.0mm×厚さ0.35mmのシリコンチップを前記導電性ペースト上に前記試験用銅リードフレームの面の中心部分と前記シリコンチップの面の中心部分が垂直方向で重なるように配置し、次いで、前記シリコンチップの面に対して垂直方向から100gfの荷重をかけることにより、接着層の厚みが20±5μmの熱処理前積層体を得る。次いで、前記熱処理前積層体を窒素で十分置換した電気炉に入れ、25℃から175℃まで30分かけて一定速度で昇温し、175℃で60分間熱処理して熱処理後積層体を得る。
前記熱処理前積層体の前記接着層の厚みをt
0
[μm]、前記熱処理後積層体の前記接着層の厚みをt
1
[μm]として、以下の式(1)により硬化収縮率を算出する。
硬化収縮率(%)=((t
0
-t
1
)/t
0
)×100 (1)
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
下記方法2による、前記導電性ペーストの質量減少率が0.1%以上5.0%以下である、請求項1に記載の導電性ペースト。
(方法2)
前記導電性ペースト30mgをアルミ製オープンセルに入れ、熱質量・示差熱同時測定装置(TG-DTA)の測定部にセットし、25℃から175℃まで5℃/minで昇温し、175℃で60分間保持した後の質量減少率を測定する
【請求項3】
下記方法3による、前記導電性ペーストのダイシェア強度の変化率が0.1%以上30%以下である、請求項1に記載の導電性ペースト。
(方法3)
長さ10mm×幅10mm×厚み0.15mmの正方形状の試験用銅リードフレームのパット部分に前記導電性ペーストを塗布し、長さ2.0mm×幅2.0mm×厚さ0.35mmのシリコンチップを前記導電性ペースト上に前記試験用銅リードフレームの面の中心部分と前記シリコンチップの面の中心部分が垂直方向で重なるように配置し、次いで、前記シリコンチップの面に対して垂直方向から100gfの荷重をかけることにより、接着層の厚みが20±5μmの積層体を得る。次いで、前記積層体を窒素で十分置換した電気炉に入れ、25℃から175℃まで30分かけて一定速度で昇温し、175℃で60分間熱処理して試験片を得る。次いで、前記試験片について、温度120℃、湿度100%の環境下に24時間保持する高温高湿試験をおこなう。
前記高温高湿試験前の試験片および前記高温高湿試験後の試験片それぞれについて、万能型ボンドテスターを用いて、測定速度500μm/s、測定温度260℃の条件で、前記試験用銅リードフレームの上面に対して垂直方向に50μm離れた点で前記シリコンチップの側面に治具を押し当てることにより、260℃におけるダイシェア強度をそれぞれ測定する。
前記高温高湿試験前の試験片のダイシェア強度をD
0
、前記高温高湿試験後の試験片のダイシェア強度をD
1
として、以下の式(2)によりダイシェア強度の変化率を算出する。
ダイシェア強度の変化率(%)=((D
0
-D
1
)/D
0
)×100 (2)
【請求項4】
前記導電性ペーストの前記ダイシェア強度(D
0
)が5N以上100N以下である、請求項3に記載の導電性ペースト。
【請求項5】
シランカップリング剤をさらに含む、請求項1~4のいずれかに記載の導電性ペースト。
【請求項6】
前記シランカップリング剤が、エポキシシラン、スルフィドシラン、(メタ)アクリルシランおよびアミノシランからなる群より選択される一種または二種以上を含む、請求項5に記載の導電性ペースト。
【請求項7】
前記シランカップリング剤が、エポキシシランおよびスルフィドシランの両方を含む、請求項6に記載の導電性ペースト。
【請求項8】
前記シランカップリング剤の含有量が、前記導電性ペースト全体を100質量%としたとき、0.01質量%以上5.0質量%以下である、請求項5に記載の導電性ペースト。
【請求項9】
前記導電性金属粒子が銀粒子を含む、請求項1~4のいずれかに記載の導電性ペースト。
【請求項10】
前記導電性金属粒子の含有量が、前記導電性ペースト全体を100質量%としたとき、50質量%以上90質量%以下である、請求項1~4のいずれかに記載の導電性ペースト。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、導電性ペーストおよび半導体装置に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体装置において、基材上に半導体素子を搭載するための接着剤として、導電性ペーストが広く用いられている。このような導電性ペーストとして、例えば金属粒子を含有するペーストが挙げられる。
【0003】
導電性ペーストに関する技術としては、例えば特許文献1に記載の技術が挙げられる。特許文献1には、支持部材(特に、銅リードフレームや有機基板)に対するピール強度を向上させ、支持部材として銅リードフレームや有機基板を使用した際にもリフロークラックを起こさせない樹脂ペースト組成物及びこれを用いた半導体装置を提供することを目的として、(A)アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル、(B)ブタジエンオリゴマー、(C)ラジカル開始剤、(D)エポキシ樹脂、(E)エポキシ樹脂硬化剤、及び(F)フィラーを含む樹脂ペースト組成物であって、前記成分(A)として、特定のアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルを含んでいる樹脂ペースト組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-154633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、半導体装置の信頼性を向上できる導電性ペーストおよび信頼性が向上した半導体装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を達成するために鋭意検討を重ねた。その結果、導電性ペーストの硬化収縮率を特定の範囲にすることにより、得られる半導体装置の信頼性を向上できることを見出して、本発明を完成させた。
【0007】
本発明によれば、以下に示す導電性ペーストおよび半導体装置が提供される。
【0008】
[1]
導電性金属粒子と、ベース樹脂と、を含む導電性ペーストであって、
下記方法1による、上記導電性ペーストの硬化収縮率が0.1%以上18.0%未満である、導電性ペースト。
(方法1)
長さ10mm×幅10mm×厚み0.15mmの正方形状の試験用銅リードフレームのパット部分に上記導電性ペーストを塗布し、長さ2.0mm×幅2.0mm×厚さ0.35mmのシリコンチップを上記導電性ペースト上に上記試験用銅リードフレームの面の中心部分と上記シリコンチップの面の中心部分が垂直方向で重なるように配置し、次いで、上記シリコンチップの面に対して垂直方向から100gfの荷重をかけることにより、接着層の厚みが20±5μmの熱処理前積層体を得る。次いで、上記熱処理前積層体を窒素で十分置換した電気炉に入れ、25℃から175℃まで30分かけて一定速度で昇温し、175℃で60分間熱処理して熱処理後積層体を得る。
上記熱処理前積層体の上記接着層の厚みをt
0
[μm]、上記熱処理後積層体の上記接着層の厚みをt
1
[μm]として、以下の式(1)により硬化収縮率を算出する。
硬化収縮率(%)=((t
0
-t
1
)/t
0
)×100 (1)
[2]
下記方法2による、上記導電性ペーストの質量減少率が0.1%以上5.0%以下である、上記[1]に記載の導電性ペースト。
(方法2)
上記導電性ペースト30mgをアルミ製オープンセルに入れ、熱質量・示差熱同時測定装置(TG-DTA)の測定部にセットし、25℃から175℃まで5℃/minで昇温し、175℃で60分間保持した後の質量減少率を測定する
[3]
下記方法3による、上記導電性ペーストのダイシェア強度の変化率が0.1%以上30%以下である、上記[1]または[2]に記載の導電性ペースト。
(方法3)
長さ10mm×幅10mm×厚み0.15mmの正方形状の試験用銅リードフレームのパット部分に上記導電性ペーストを塗布し、長さ2.0mm×幅2.0mm×厚さ0.35mmのシリコンチップを上記導電性ペースト上に上記試験用銅リードフレームの面の中心部分と上記シリコンチップの面の中心部分が垂直方向で重なるように配置し、次いで、上記シリコンチップの面に対して垂直方向から100gfの荷重をかけることにより、接着層の厚みが20±5μmの積層体を得る。次いで、上記積層体を窒素で十分置換した電気炉に入れ、25℃から175℃まで30分かけて一定速度で昇温し、175℃で60分間熱処理して試験片を得る。次いで、上記試験片について、温度120℃、湿度100%の環境下に24時間保持する高温高湿試験をおこなう。
上記高温高湿試験前の試験片および上記高温高湿試験後の試験片それぞれについて、万能型ボンドテスターを用いて、測定速度500μm/s、測定温度260℃の条件で、上記試験用銅リードフレームの上面に対して垂直方向に50μm離れた点で上記シリコンチップの側面に治具を押し当てることにより、260℃におけるダイシェア強度をそれぞれ測定する。
上記高温高湿試験前の試験片のダイシェア強度をD
0
、上記高温高湿試験後の試験片のダイシェア強度をD
1
として、以下の式(2)によりダイシェア強度の変化率を算出する。
ダイシェア強度の変化率(%)=((D
0
-D
1
)/D
0
)×100 (2)
[4]
上記導電性ペーストの上記ダイシェア強度(D
0
)が5N以上100N以下である、上記[3]に記載の導電性ペースト。
[5]
シランカップリング剤をさらに含む、上記[1]~[4]のいずれかに記載の導電性ペースト。
[6]
上記シランカップリング剤が、エポキシシラン、スルフィドシラン、(メタ)アクリルシランおよびアミノシランからなる群より選択される一種または二種以上を含む、上記[5]に記載の導電性ペースト。
[7]
上記シランカップリング剤が、エポキシシランおよびスルフィドシランの両方を含む、上記[6]に記載の導電性ペースト。
[8]
上記シランカップリング剤の含有量が、上記導電性ペースト全体を100質量%としたとき、0.01質量%以上5.0質量%以下である、上記[5]~[7]のいずれかに記載の導電性ペースト。
[9]
上記導電性金属粒子が銀粒子を含む、上記[1]~[8]のいずれかに記載の導電性ペースト。
[10]
上記導電性金属粒子の含有量が、上記導電性ペースト全体を100質量%としたとき、50質量%以上90質量%以下である、上記[1]~[9]のいずれかに記載の導電性ペースト。
[11]
上記ベース樹脂が熱硬化性樹脂を含む、上記[1]~[10]のいずれかに記載の導電性ペースト。
[12]
上記熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂を含む、上記[11]に記載の導電性ペースト。
[13]
上記エポキシ樹脂が、ビスフェノール型エポキシ樹脂、変性ビスフェノール型エポキシ樹脂および脂肪族エポキシ樹脂からなる群より選択される一種または二種以上を含む、上記[12]に記載の導電性ペースト。
[14]
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、半導体装置の信頼性を向上できる導電性ペーストおよび信頼性が向上した半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態の半導体装置を示す断面図である。
図1に示す半導体装置の変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
雄端子
5日前
個人
後付地震遮断機
9日前
個人
超精密位置決め機構
10日前
愛知電機株式会社
電力機器
2日前
東レ株式会社
積層多孔質膜
13日前
ヒロセ電機株式会社
端子
2日前
CKD株式会社
巻回装置
12日前
個人
マルチバンドコイルアンテナ
25日前
住友電装株式会社
端子
4日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
19日前
株式会社大阪ソーダ
複合固体電解質
19日前
矢崎総業株式会社
電線
20日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
16日前
日本化薬株式会社
電流遮断装置
10日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
17日前
ダイハツ工業株式会社
固定治具
19日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
12日前
株式会社ダイヘン
変圧器
1か月前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
25日前
株式会社村田製作所
アンテナ装置
11日前
住友電装株式会社
コネクタ
4日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
25日前
個人
“hi-light surf.”
18日前
TOWA株式会社
製造装置
17日前
ローム株式会社
チップ部品
23日前
ローム株式会社
チップ部品
23日前
ローム株式会社
チップ部品
23日前
株式会社東芝
回路素子
11日前
ローム株式会社
チップ部品
23日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
25日前
東レエンジニアリング株式会社
実装装置
20日前
株式会社JVCケンウッド
放熱構造
24日前
三菱電機株式会社
半導体装置
19日前
三菱電機株式会社
半導体装置
12日前
富士電機株式会社
半導体装置
4日前
株式会社アイシン
加湿器
5日前
続きを見る
他の特許を見る