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公開番号
2025028697
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-03
出願番号
2023133662
出願日
2023-08-18
発明の名称
籾摺選別機
出願人
株式会社サタケ
代理人
あいわ弁理士法人
主分類
B02B
5/02 20060101AFI20250221BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約
【課題】籾摺選別工程の終了後に実行する残留穀粒排出工程の所要時間を短縮する籾摺選別機を提供。
【解決手段】籾摺りを行なう籾摺部と、混合粒を籾と精品穀粒とに選別する揺動選別部(22)と、混合粒を揺動選別部(22)に向けて送出する混合粒揚穀機(18)と、選別された精品穀粒を放出する精品揚穀機(26)と、各機器(18、22、26)を制御する制御部(40)とを含む籾摺選別機(10)について、混合粒揚穀機(18)および精品揚穀機(26)は各底部に向けて圧縮気体を噴射可能なエアノズル(44、64)を有し、揺動選別部(22)は所定の傾斜角をつけて配設される揺動選別板(50)とこの傾斜角を調整する角度調整部(52)とを含み、制御部(40)は、圧縮気体の噴射条件および傾斜角を決定し、残留穀粒排出工程の実行中に、決定した噴射条件に従いエアノズル(44、64)を制御し、傾斜角を調整する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
原料籾の籾摺りを行なう籾摺部と、
前記籾摺部による籾摺りによって前記原料籾から得られた混合粒を、揺動動作によって籾と精品穀粒とに選別する揺動選別部と、
前記混合粒を揚送して前記揺動選別部に向けて送出する混合粒揚穀機と、
前記揺動選別部によって選別された前記精品穀粒を揚送して外部に放出する精品揚穀機と、
少なくとも前記揺動選別部、前記混合粒揚穀機および前記精品揚穀機に接続され、これらの動作を制御する制御部とを含み、
前記原料籾の籾摺りならびに前記精品穀粒の選別および放出を含む籾摺選別工程と、該籾摺選別工程の後になお内部に残留している穀粒を機外に排出する残留穀粒排出工程とを実行する籾摺選別機であって、
前記混合粒揚穀機は、前記制御部に接続され前記混合粒揚穀機の底部に向けて圧縮気体を噴射可能な第1のエアノズルを有し、
前記精品揚穀機は、前記精品揚穀機の底部に向けて圧縮気体を噴射可能な第2のエアノズルを有し、
前記揺動選別部は、水平面に対する所定の傾斜角をつけて該籾摺選別機に配設される揺動選別板と、前記制御部に接続され揺動動作中における前記揺動選別板の前記傾斜角を調整する角度調整部とを含み、
前記制御部は、前記圧縮気体の噴射条件を決定する噴風決定部と、前記揺動動作中における前記傾斜角を決定する角度決定部とを含み、
前記制御部は、前記残留穀粒排出工程の実行中に、前記噴風決定部により決定された噴射条件に従って前記圧縮気体が噴射されるよう前記第1のエアノズルおよび前記第2のエアノズルを制御し、さらに、前記揺動動作中における前記揺動選別板の傾斜角が前記角度決定部により決定された傾斜角に調整されるよう前記角度調整部を制御する
ことを特徴とする籾摺選別機。
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【請求項2】
前記第1のエアノズルによる圧縮気体の噴射と前記第2のエアノズルによる圧縮気体の噴射は同期して行われる
ことを特徴とする請求項1に記載の籾摺選別機。
【請求項3】
前記籾摺選別機はさらに、前記揺動選別部から送出されてきた被送出物を前記籾摺部に返送する返り籾揚穀機と、
前記揺動選別部から前記精品揚穀機へ至る径路上に設けられ、その作動により前記揺動選別部から送出される精品穀粒の送出先を前記精品揚穀機または前記返り籾揚穀機に切り換える切換弁とを含み、
前記揺動選別部からの前記精品穀粒の送出先が前記返り籾揚穀機であるときに前記角度決定部が決定する前記揺動選別板の前記傾斜角は、前記揺動選別部からの前記精品穀粒の送出先が前記精品揚穀機であるときに前記角度決定部が決定する前記揺動選別板の前記傾斜角よりも大きく、
前記制御部は、前記切換弁の作動に連動して前記角度調整部を制御する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の籾摺選別機。
【請求項4】
前記籾摺選別機はさらに、前記混合粒揚穀機から前記揺動選別部に至る径路上に設けられ前記混合粒を一時的に貯留する混合粒タンクを含み、
該籾摺選別機は、前記籾摺選別工程を実行中に前記混合粒タンクに貯留されている前記混合粒の量が所定の閾値以下になった以後に前記切換弁が作動して前記揺動選別部からの前記精品穀粒の送出先が前記精品揚穀機から前記返り籾揚穀機に切り換えられたとき、前記籾摺選別工程から前記残留穀粒排出工程の実行に移行する
ことを特徴とする請求項3に記載の籾摺選別機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、籾摺選別機に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
収穫した籾から籾殻を取り除いて玄米を得るための農業機械として、籾摺選別機が広く用いられている。籾摺選別機を用いることによって、収穫した籾を自動的に籾摺り(脱ぷ)できるばかりか、効率的に玄米と籾殻を分別し、特に玄米を選別すること、すなわち仕上米の選別が可能となる(例えば、下記特許文献1を参照)。
【0003】
籾摺選別機が籾摺りおよび選別の作業を実行した後には、機内、特に分別途中の混合米(籾と玄米の混合粒(混合穀粒)のことをいう)または選別された玄米の径路には、一定量の混合米または玄米が機外に排出されずに残留することとなる。これらの残留物を除去して籾摺選別機外に排出する1つの手法として、下記特許文献2に開示されている籾摺選別機は、混合米昇降機および仕上米昇降機のそれぞれの下部に各昇降機の底部に向けて噴風するエアノズルを設けている。このような構成を採り入れることによって、籾摺選別機内の残米処理工程をある程度効率化することができ、さらに精品歩留まりを上げることもできていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6236743号
特開2022-000307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、籾摺選別機で処理を施す米の品種を別の品種に切り換えるといったロット切換時などにあっては、作業効率の観点からすると、より短時間で残米処理工程を終了させて、別の品種に対する籾摺選別作業をできるだけ早く開始したいところである。これは、農業従事者など籾摺選別機の利用者が改善を望む課題である。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑み、籾摺選別工程の終了後に実行する残留穀粒排出工程の所要時間を短縮した籾摺選別機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上述の課題を解決するために、原料籾の籾摺りを行なう籾摺部と、籾摺部による籾摺りによって原料籾から得られた混合粒を揺動動作によって籾と精品穀粒とに選別する揺動選別部と、混合粒を揚送して揺動選別部に向けて送出する混合粒揚穀機と、揺動選別部によって選別された精品穀粒を揚送して外部に放出する精品揚穀機と、少なくとも揺動選別部、混合粒揚穀機および精品揚穀機に接続されこれらの動作を制御する制御部とを含み、原料籾の籾摺りならびに精品穀粒の選別および放出を含む籾摺選別工程と籾摺選別工程の後になお内部に残留している穀粒を機外に排出する残留穀粒排出工程とを実行する籾摺選別機であって、混合粒揚穀機は制御部に接続され混合粒揚穀機の底部に向けて圧縮気体を噴射可能な第1のエアノズルを有し、精品揚穀機は、精品揚穀機の底部に向けて圧縮気体を噴射可能な第2のエアノズルを有し、揺動選別部は、水平面に対する所定の傾斜角をつけて籾摺選別機に配設される揺動選別板と、制御部に接続され揺動動作中における揺動選別板の傾斜角を調整する角度調整部とを含み、制御部は、圧縮気体の噴射条件を決定する噴風決定部と、揺動動作中における傾斜角を決定する角度決定部とを含み、さらに制御部は、残留穀粒排出工程の実行中に、噴風決定部により決定された噴射条件に従って圧縮気体が噴射されるよう第1のエアノズルおよび第2のエアノズルを制御し、さらに、揺動動作中における揺動選別板の傾斜角が角度決定部により決定された傾斜角に調整されるよう角度調整部を制御する籾摺選別機を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、籾摺選別機が籾摺選別工程の終了後に実行する残留穀粒排出工程の所要時間を短縮することができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係る籾摺選別機の一実施態様を示す斜視図である。
図1の籾摺選別機の概略的な内部側面図である。
図1の籾摺選別機の主要な構成要素を籾の処理過程との関連で示すブロック図である。
図1の籾摺選別機に含まれる制御部およびこれによる制御を受ける主要な構成要素を示すブロック図である。
図1の籾摺選別機に内蔵される揺動選別板の一例の概略的な斜視図である。
本発明に係る籾摺選別機で実行される残留穀粒排出工程の一例をフローチャートの形式で示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に添付図面を参照して本発明による籾摺選別機の一実施態様を詳細に説明する。なお、以下の説明では、本願発明に係る籾摺選別機の実施態様に特有の構成および動作に関する説明に主眼を置き、籾摺選別機が一般的に備える構成または動作については説明を適宜省略または簡略化している。同様に添付図面についても、従来の籾摺選別機が一般的に備える構成要素については図示を適宜省略または簡略化している。
(【0011】以降は省略されています)
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