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公開番号2025016814
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2021207118
出願日2021-12-21
発明の名称眼鏡レンズの製造方法、眼鏡レンズの設計装置、および計測モジュール
出願人株式会社ニコン・エシロール
代理人個人,個人
主分類G02C 7/02 20060101AFI20250129BHJP(光学)
要約【課題】使用環境に応じて適切な眼鏡レンズの設計を行うことを可能にする。
【解決手段】眼鏡レンズの設計を行う設計モジュールに計測データを送信可能な計測モジュール100が、眼鏡フレーム110と、眼鏡フレーム110に保持されたレンズ部115L,115Rと、眼鏡フレーム110に設けられ、眼鏡フレーム110が装用者に装用された状態で計測対象物までの距離に関する計測データを取得する距離計測器120L,120Rと、レンズ部115L,115Rに設けられ、眼鏡フレーム110を装用した装用者の視線の方向に関する計測データを取得する視線計測器130L,130Rと、距離計測器120L,120Rにより取得された距離に関する計測データおよび、視線計測器130L,130Rにより取得された視線の方向に関する計測データを送信する処理部140とを備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
計測モジュールから送信された計測データを用いて眼鏡レンズの設計を行い、前記設計に基づいて眼鏡レンズを製造する眼鏡レンズの製造方法であって、
前記計測モジュールは、
眼鏡フレームと、
前記眼鏡フレームに保持されたレンズ部と、
前記眼鏡フレームに設けられ、前記眼鏡フレームが装用者に装用された状態で計測対象物までの距離に関する計測データを取得する距離計測器と、
前記レンズ部に設けられ、前記眼鏡フレームを装用した装用者の視線の方向に関する計測データを取得する視線計測器と、
前記距離計測器により取得された前記距離に関する計測データおよび、前記視線計測器により取得された前記視線の方向に関する計測データを送信する処理部とを備え、
前記処理部から送信された前記距離に関する計測データおよび前記視線の方向に関する計測データを用いて、前記眼鏡レンズの設計を行う眼鏡レンズの製造方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記眼鏡レンズは、遠方視に適した屈折力を有する遠用部を有し、
前記処理部から送信された前記距離に関する計測データおよび前記視線の方向に関する計測データを用いて、前記遠方視に適した屈折力を求め、前記眼鏡レンズの設計を行う請求項1に記載の眼鏡レンズの製造方法。
【請求項3】
前記眼鏡レンズは、遠方視に適した屈折力を有する遠用部と、近方視に適した屈折力を有する近用部とを有し、
前記処理部から送信された前記距離に関する計測データおよび前記視線の方向に関する計測データを用いて、前記近方視に適した屈折力を求め、前記眼鏡レンズの設計を行う請求項1または2に記載の眼鏡レンズの製造方法。
【請求項4】
前記眼鏡レンズは、前記遠用部と前記近用部との間に設けられ、前記遠用部と前記近用部との間の位置に応じて屈折力が変化する累進部を有し、
前記処理部から送信された前記距離に関する計測データおよび前記視線の方向に関する計測データを用いて、前記累進部の前記屈折力の変化を求め、前記眼鏡レンズの設計を行う請求項3に記載の眼鏡レンズの製造方法。
【請求項5】
眼鏡レンズの設計を行う設計モジュールと、前記設計モジュールに計測データを送信可能な計測モジュールとを備える眼鏡レンズの設計装置であって、
前記計測モジュールは、
眼鏡フレームと、
前記眼鏡フレームに保持されたレンズ部と、
前記眼鏡フレームに設けられ、前記眼鏡フレームが装用者に装用された状態で計測対象物までの距離に関する計測データを取得する距離計測器と、
前記レンズ部に設けられ、前記眼鏡フレームを装用した装用者の視線の方向に関する計測データを取得する視線計測器と、
前記距離計測器により取得された前記距離に関する計測データおよび、前記視線計測器により取得された前記視線の方向に関する計測データを送信する処理部とを備える眼鏡レンズの設計装置。
【請求項6】
眼鏡レンズの設計を行う設計モジュールに計測データを送信可能な計測モジュールであって、
眼鏡フレームと、
前記眼鏡フレームに保持されたレンズ部と、
前記眼鏡フレームに設けられ、前記眼鏡フレームが装用者に装用された状態で計測対象物までの距離に関する計測データを取得する距離計測器と、
前記レンズ部に設けられ、前記眼鏡フレームを装用した装用者の視線の方向に関する計測データを取得する視線計測器と、
前記距離計測器により取得された前記距離に関する計測データおよび、前記視線計測器により取得された前記視線の方向に関する計測データを送信する処理部とを備える計測モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、眼鏡レンズの製造方法、眼鏡レンズの設計装置、および計測モジュールに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているような設計および製造が行われる眼鏡レンズが知られている。このような眼鏡レンズにおいては、使用環境に応じて適切な眼鏡レンズの設計を行うことが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-50556号公報
国際公開第2016/190392号パンフレット
【発明の概要】
【0004】
本発明の第一の態様は、計測モジュールから送信された計測データを用いて眼鏡レンズの設計を行い、前記設計に基づいて眼鏡レンズを製造する眼鏡レンズの製造方法であって、前記計測モジュールは、眼鏡フレームと、前記眼鏡フレームに保持されたレンズ部と、前記眼鏡フレームに設けられ、前記眼鏡フレームが装用者に装用された状態で計測対象物までの距離に関する計測データを取得する距離計測器と、前記レンズ部に設けられ、前記眼鏡フレームを装用した装用者の視線の方向に関する計測データを取得する視線計測器と、前記距離計測器により取得された前記距離に関する計測データおよび、前記視線計測器により取得された前記視線の方向に関する計測データを送信する処理部とを備え、前記処理部から送信された前記距離に関する計測データおよび前記視線の方向に関する計測データを用いて、前記眼鏡レンズの設計を行う眼鏡レンズの製造方法である。
【0005】
本発明の第二の態様は、眼鏡レンズの設計を行う設計モジュールと、前記設計モジュールに計測データを送信可能な計測モジュールとを備える眼鏡レンズの設計装置であって、前記計測モジュールは、眼鏡フレームと、前記眼鏡フレームに保持されたレンズ部と、前記眼鏡フレームに設けられ、前記眼鏡フレームが装用者に装用された状態で計測対象物までの距離に関する計測データを取得する距離計測器と、前記レンズ部に設けられ、前記眼鏡フレームを装用した装用者の視線の方向に関する計測データを取得する視線計測器と、前記距離計測器により取得された前記距離に関する計測データおよび、前記視線計測器により取得された前記視線の方向に関する計測データを送信する処理部とを備える眼鏡レンズの設計装置である。
【0006】
本発明の第三の態様は、眼鏡レンズの設計を行う設計モジュールに計測データを送信可能な計測モジュールであって、眼鏡フレームと、前記眼鏡フレームに保持されたレンズ部と、前記眼鏡フレームに設けられ、前記眼鏡フレームが装用者に装用された状態で計測対象物までの距離に関する計測データを取得する距離計測器と、前記レンズ部に設けられ、前記眼鏡フレームを装用した装用者の視線の方向に関する計測データを取得する視線計測器と、前記距離計測器により取得された前記距離に関する計測データおよび、前記視線計測器により取得された前記視線の方向に関する計測データを送信する処理部とを備える計測モジュールである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態に係る一対の眼鏡レンズを示す模式図である。
右眼用眼鏡レンズを示す模式図である。
左眼用眼鏡レンズを示す模式図である。
眼鏡レンズの製造システムを示すブロック図である。
計測モジュールの正面図である。
距離計測器の計測可能範囲を示す平面図である。
計測対象物の概略形状を表す画像を示す模式図である。
計測モジュールの変形例を示す正面図である。
眼鏡レンズの製造方法の流れを示すフローチャートである。
注視領域における距離データの算出を行う処理の流れを示すフローチャートである。
眼鏡レンズの設計で用いる距離データの設定を行う処理の流れを示すフローチャートである。
時系列の距離データの一例を示すグラフである。
高周波成分を除去した時系列の距離データの一例を示すグラフである。
図14(A)は加入度曲線の第1の例を示すグラフであり、図14(B)は加入度曲線の第2の例を示すグラフである。
眼鏡レンズにおける加入度の分布および非点収差の分布の第1の例を示す図である。
眼鏡レンズにおける加入度の分布および非点収差の分布の第2の例を示す図である。
遠用重点距離および近用重点距離の設定を行う処理の流れを示すフローチャートである。
遠用重点距離および近用重点距離を設定する過程を(A)~(C)の順に示す模式図である。
遠用重点距離および近用重点距離を設定した結果を示す模式図である。
遠用重点通過点および近用重点通過点の設定を行う処理の流れを示すフローチャートである。
遠用重点通過点および近用重点通過点を設定する過程を(A)~(C)の順に示す模式図である。
遠用重点通過点および近用重点通過点を設定した結果を示す模式図である。
眼鏡レンズの設計を行う処理の流れの上流側を示すフローチャートである。
眼鏡レンズの設計を行う処理の流れの下流側を示すフローチャートである。
眼鏡レンズの使用感に関するシミュレーションの一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係る好ましい実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係る一対の眼鏡レンズ1を模式的に示す。図1に示すように、一対の眼鏡レンズ1は、右眼用眼鏡レンズ10Rと、左眼用眼鏡レンズ10Lとからなる。本実施形態において、右眼用眼鏡レンズ10Rおよび左眼用眼鏡レンズ10Lの総称として単に眼鏡レンズ10と称する場合がある。眼鏡レンズ10は、累進屈折力レンズとも称される。また、眼鏡レンズ10における「上部」、「下部」等の位置関係は、眼鏡レンズ10が眼鏡用に加工される場合において眼鏡を装用したときの位置関係を示すものとする。また、眼鏡レンズ10における上下の位置関係は、図1~図3等の紙面における上下の位置関係と一致するものとする。
【0009】
右眼用眼鏡レンズ10Rは、図1に示すように、右眼用遠用部11Rと、右眼用遠用部
11Rと異なる位置に形成される右眼用近用部12Rと、右眼用遠用部11Rと右眼用近用部12Rとの間に形成される右眼用累進部13Rとを有している。右眼用遠用部11Rは、遠方視に適した屈折力を有している。右眼用近用部12Rは、近方視に適した屈折力を有している。右眼用累進部13Rは、右眼用遠用部11Rに近い方から右眼用近用部12Rに近い方へ向かうにつれて、遠方視に適した屈折力から近方視に適した屈折力へと屈折力が連続的に変化するようになっている。
【0010】
図2に、眼鏡用フレームの形状に合わせて加工する前の状態(玉摺り加工前の状態)の右眼用眼鏡レンズ10Rを模式的に示す。図2に示すように、玉摺り加工前の状態の右眼用眼鏡レンズ10Rは、正面視で円形に形成されている。玉摺り加工前の状態の右眼用眼鏡レンズ10Rの上部に右眼用遠用部11Rが形成され、当該右眼用眼鏡レンズ10Rの下部に右眼用近用部12Rが形成され、当該右眼用眼鏡レンズ10Rの中間部に右眼用累進部13Rが形成される。
(【0011】以降は省略されています)

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