特許ウォッチ

公開番号2023079802
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-08
出願番号2021193446
出願日2021-11-29
発明の名称歯ブラシ
出願人サンスター株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A46B 9/04 20060101AFI20230601BHJP(ブラシ製品)
要約【課題】歯磨き時の起泡力を高めることが容易な歯ブラシを提供する。
【解決手段】歯ブラシ1,1aは、略棒状のハンドル2と、ハンドル2の先端に設けられた植毛台4と、植毛台4に植設された複数の第一毛束5と、植毛台4に植設された、第一毛束5より毛丈が短い複数の第二毛束6とを備え、複数の第一毛束5は、複数の第二毛束6の群である第二毛束群61の全周を囲むように配置され、複数の第一毛束5によって全周が囲まれた領域の面積Sに、第一毛束5の毛丈と第二毛束6の毛丈との毛丈差Hを乗じた体積である空間体積Vが、130mm³以上である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
略棒状のハンドルと、
前記ハンドルの先端に設けられた植毛台と、
前記植毛台に植設された複数の第一毛束と、
前記植毛台に植設された、前記第一毛束より毛丈が短い複数の第二毛束とを備え、
前記複数の第一毛束は、前記複数の第二毛束の群である第二毛束群の全周を囲むように配置され、
前記複数の第一毛束によって全周が囲まれた領域の面積に、前記第一毛束の毛丈と前記第二毛束の毛丈との差を乗じた体積である空間体積が、１３０ｍｍ
３
以上である歯ブラシ。
続きを表示（約 650 文字）【請求項２】
さらに、前記空間体積が、２６０ｍｍ
３
以下である請求項１に記載の歯ブラシ。
【請求項３】
前記各第一毛束には、先端部が、先端に向かうに従って縮径するテーパー形状を有するフィラメントが含まれる請求項１又は２に記載の歯ブラシ。
【請求項４】
前記各第一毛束のそれぞれには、前記第二毛束より長い長尺毛束と、前記第二毛束より短い短尺毛束とが含まれる請求項１～３のいずれか１項に記載の歯ブラシ。
【請求項５】
前記長尺毛束は、先端部が、先端に向かうに従って縮径するテーパー形状を有するフィラメントの束である請求項４に記載の歯ブラシ。
【請求項６】
前記複数の第一毛束のうち、前記植毛台の幅方向最外縁に配置される第一毛束に含まれる前記短尺毛束は、同一の前記第一毛束に含まれる長尺毛束よりも前記植毛台の幅方向外側に配置される請求項４又は５に記載の歯ブラシ。
【請求項７】
前記複数の第二毛束の各フィラメントは、太さが略一定の形状を有する請求項１～６のいずれか１項に記載の歯ブラシ。
【請求項８】
前記複数の第二毛束の各フィラメントは、先端部が、先端に向かうに従って縮径するテーパー形状を有する請求項１～６のいずれか１項に記載の歯ブラシ。
【請求項９】
前記各第一毛束の毛丈と、前記各第二毛束の毛丈との差は、１．５～３ｍｍである請求項１～８のいずれか１項に記載の歯ブラシ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、歯磨きに用いられる歯ブラシに関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
従来より、歯磨きの際に、歯磨き剤を泡立てる起泡力の高い歯ブラシが求められている。そこで、歯ブラシのヘッド部に植毛された毛束群をハンドル長軸方向に沿う面で切断した側面輪郭形状における毛束先端の輪郭形状を、のこぎりの歯のようにギザギザにすることで、起泡力を高める技術が知られている（例えば、特許文献１参照。）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００３－２５０６３２号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、毛束先端の輪郭形状がギザギザの歯ブラシに、ペースト状の歯磨き剤を付けた場合、ギザギザの突出している部分の毛束以外には歯磨き剤が付着しにくく、歯磨き剤の保持力が低下するという不都合があった。
【０００５】
本発明の目的は、歯磨き時の起泡力を高めることが容易な歯ブラシを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明に係る歯ブラシは、略棒状のハンドルと、前記ハンドルの先端に設けられた植毛台と、前記植毛台に植設された複数の第一毛束と、前記植毛台に植設された、前記第一毛束より毛丈が短い複数の第二毛束とを備え、前記複数の第一毛束は、前記複数の第二毛束の群である第二毛束群の全周を囲むように配置され、前記複数の第一毛束によって全周が囲まれた領域の面積に、前記第一毛束の毛丈と前記第二毛束の毛丈との差を乗じた体積である空間体積が、１３０ｍｍ
３
以上である。
【０００７】
この構成によれば、第二毛束群の全周が、毛丈の長い複数の第一毛束で囲まれている。その結果、複数の第一毛束で囲まれた空間内に空気が抱え込まれるように保持される。このように空気が抱え込まれた状態でブラッシングすると、第一毛束、及び第二毛束の先端が、歯に塗布された歯磨き剤と抱え込まれた空気とを攪拌することによって、歯磨き剤が泡立てられる。その結果、歯磨き時の起泡力を高めることが容易となる。
【０００８】
さらに、前記空間体積が、２６０ｍｍ
３
以下であることが好ましい。
【０００９】
空間体積がこの上限値以下の範囲では起泡力を高める効果が実験的に確認されており、起泡力が高まる確実性が向上する。
【００１０】
また、前記各第一毛束には、先端部が、先端に向かうに従って縮径するテーパー形状を有するフィラメントが含まれることが好ましい。
（【００１１】以降は省略されています）

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