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公開番号
2025044317
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-02
出願番号
2023151805
出願日
2023-09-20
発明の名称
芯鞘型複合モノフィラメント及びその製造方法
出願人
ユニチカ株式会社
代理人
個人
主分類
D01F
8/10 20060101AFI20250326BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】 摩耗強さを向上させた複合モノフィラメントを提供する。
【解決手段】 この複合フィラメントは、芯成分がポリフッ化ビニリデン系樹脂及びポリエステル系熱可塑性エラストマーを含む樹脂組成物であり、鞘成分がポリアミド系樹脂である芯鞘型複合モノフィラメントである。また、鞘成分中に、離型剤であるシリコーンオイルが含まれていてもよい。芯鞘型複合モノフィラメント全体の横断面形状は円形であり、芯成分の横断面形状は多葉型となっている。多葉型というのは、外側に出っ張った部分である葉部分1を複数持ち、葉部分1の内側に中心部分2を持つものである。この芯鞘型複合モノフィラメントは、釣り糸として好適に用いられる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
芯成分がポリフッ化ビニリデン系樹脂及び熱可塑性エラストマーを含む樹脂組成物であり、鞘成分がポリアミド系樹脂である芯鞘型複合モノフィラメントであって、該芯鞘型複合モノフィラメント全体の横断面形状は円形であり、該芯成分の横断面形状が多葉型である芯鞘型複合モノフィラメント。
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【請求項2】
熱可塑性エラストマーがポリエステル系熱可塑性エラストマーである請求項1記載の芯鞘型複合フィラメント。
【請求項3】
鞘成分に離型剤が含まれている請求項1記載の芯鞘型複合モノフィラメント。
【請求項4】
離型剤がシリコーン系離型剤である請求項3記載の芯鞘型複合モノフィラメント。
【請求項5】
多葉型が三葉型乃至八葉型である請求項1記載の芯鞘型複合モノフィラメント。
【請求項6】
芯成分の体積割合が10~35体積%である請求項1記載の芯鞘型複合モノフィラメント。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の芯鞘型複合モノフィラメントよりなる釣り糸。
【請求項8】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の芯鞘型複合モノフィラメントを芯糸として用いたテニスラケット用ストリング。
【請求項9】
ポリフッ化ビニリデン系樹脂及び熱可塑性エラストマーを含む樹脂組成物とポリアミド系樹脂を用いて複合溶融紡糸し、芯成分が横断面多葉型となっている該樹脂組成物と、鞘成分が該ポリアミド系樹脂よりなる芯鞘型複合未延伸フィラメントを得た後、該未延伸フィラメントを加熱下で延伸することを特徴とする芯鞘型複合モノフィラメントの製造方法。
【請求項10】
離型剤が添加されたポリアミド系樹脂を複合溶融紡糸する請求項9記載の芯鞘型複合モノフィラメントの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、芯成分がポリフッ化ビニリデン系樹脂及び熱可塑性エラストマーを含む樹脂組成物であり、鞘成分がポリアミド系樹脂よりなる芯鞘型複合モノフィラメント及びその製造方法に関し、特に、釣り糸又はテニスラケットのストリング用芯糸に用いるのに適した芯鞘型複合モノフィラメント及びその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、芯成分がポリフッ化ビニリデン系樹脂で鞘成分がポリアミド系樹脂よりなる芯鞘型複合モノフィラメントが知られている(特許文献1)。ポリフッ化ビニリデン系樹脂とポリアミド系樹脂を複合するのは、釣り糸として適切な比重とするため、すなわち、ポリフッ化ビニリデン系樹脂よりも低比重でポリアミド系樹脂よりも高比重とするためである。
【0003】
本発明者等は、特許文献1記載の発明の改良発明として、特許文献2記載の発明を提案している。特許文献2記載の発明は、芯鞘型複合モノフィラメント全体の横断面形状を円形とし、芯成分の横断面形状が多葉型としたことにより、芯成分と鞘成分の密着性を向上させ、高引掛強さの芯鞘型複合モノフィラメントを提供しようというものである。
【0004】
特開2021-70898号公報
特願2022-55950号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は特許文献2記載の発明の改良発明であり、その課題は、芯成分と鞘成分の密着性をさらに向上させることにより、摩耗強さを向上させた芯鞘型複合モノフィラメントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、芯成分をポリフッ化ビニリデン系樹脂と熱可塑性エラストマーを含む樹脂組成物で構成することにより、上記課題を解決したものである。すなわち、本発明は、芯成分がポリフッ化ビニリデン系樹脂及び熱可塑性エラストマーを含む樹脂組成物であり、鞘成分がポリアミド系樹脂である芯鞘型複合モノフィラメントであって、該芯鞘型複合モノフィラメント全体の横断面形状は円形であり、該芯成分の横断面形状が多葉型である芯鞘型複合モノフィラメント及びその製造方法に関するものである。
【0007】
本発明に係る芯鞘型複合モノフィラメントは、芯成分としてポリフッ化ビニリデン系樹脂及び熱可塑性エラストマーを含む樹脂組成物が用いられ、鞘成分としてポリアミド系樹脂が用いられる。ポリフッ化ビニリデン系樹脂としては、フッ化ビニリデンのホモポリマー(ポリフッ化ビニリデン)又はフッ化ビニリデンと他種モノマーとのフッ化ビニリデン系共重合体が単独で又は混合して用いられる。他種モノマーとしては、フッ化ビニリデンと共重合するものであれば任意に採用でき、たとえば、テトラフルオロエチレン、モノクロロトリフルオロエチレン、フッ化ビニル、ヘキサフルオロプレピレン又はパーフルオロイソプロポキシエチレンを単独で又は混合して用いることができる。熱可塑性エラストマーとは、熱を加えると流動性を示し、常温に戻すと高弾性になる性質を有する高分子物質のことであり、従来公知のものを用いることができる。たとえば、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー又はポリスチレン系熱可塑性エラストマー等が単独で又は混合して用いられる。
【0008】
樹脂組成物中におけるポリフッ化ビニリデン系樹脂と熱可塑性エラストマーの配合割合は、ポリフッ化ビニリデン系樹脂100質量部に対し、熱可塑性エラストマー1~10質量部程度である。熱可塑性エラストマーの配合割合が1質量部未満になると、芯成分と鞘成分の密着性が低下する傾向が生じる。一方、熱可塑性エラストマーの配合割合が10質量部を超えても、芯成分と鞘成分の密着性が大きく向上しにくくなる傾向が生じる。樹脂組成物中には、ポリフッ化ビニリデン系樹脂及び熱可塑性エラストマー以外の他の樹脂が少量混合されていてもよい。また、樹脂組成物中に熱安定剤、着色剤、抗酸化剤又は可塑剤等が単独で又は混合して少量混合されていてもよい。
【0009】
本発明において、芯成分はその横断面形状が多葉型となっている。多葉型とは、図1乃至図3に示すように、外側に出っ張った部分(葉部分1)を複数持つものをいう。図1乃至図3は、葉部分1を六つ持つものであるので六葉型である。そして、葉部分1の内側に中央部分2が存在する。本発明においては、葉部分1を三つ乃至八つ持つものが好ましく、すなわち、三葉型乃至八葉型であるのが好ましい。三葉型未満であると出っ張った部分が少な過ぎて、鞘成分との密着性が向上しない傾向となる。また、八葉型を超えると、横断面が円形に近似する傾向となり、鞘成分との密着性が向上しない傾向となる。
【0010】
鞘成分であるポリアミド系樹脂は、芯成分である樹脂組成物を囲繞している。ポリアミド系樹脂としては、分子内にアミド基を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えばナイロン6,ナイロン66,ナイロン69,ナイロン46,ナイロン610,ナイロン1010,ナイロン11,ナイロン12,ナイロン6T,ナイロン9T又はポリメタキシレンアジパミド7が単独で又は混合して用いられる。本発明において、ポリアミド系樹脂に離型剤を添加混合するのが好ましい。離型剤としては、従来公知のものが用いられ、具体的にはシリコーン系離型剤やフッ素系離型剤が用いられる。特に、常温で液状であるシリコーンオイルやフッ素オイルを用いるのが好ましい。ポリアミド系樹脂に離型剤を添加混合しておくと、鞘成分の表面の摩擦係数が低下し、摩耗強さがより向上する。ポリアミド系樹脂100質量部に対する離型剤の配合割合は、0.1~10質量部程度であるのが好ましい。なお、ポリアミド系樹脂には、ポリアミド系樹脂以外の他の樹脂が少量混合されていてもよいし、熱安定剤、着色剤、抗酸化剤又は可塑剤等の添加剤が単独で又は混合して少量添加されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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