TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025032632
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-12
出願番号
2023138025
出願日
2023-08-28
発明の名称
鉄道車両及びその製造方法
出願人
日本車輌製造株式会社
代理人
弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類
B61D
17/08 20060101AFI20250305BHJP(鉄道)
要約
【課題】横長の側窓を有する側外板の外観性を高めながら、部品点数及び溶接工数を低減して側窓の車室側で効果的に補強できる鉄道車両及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】ステンレス鋼板を車体STの側外板1に用い、側外板に横長の側窓2を備え、幕部1aの車室側に上下に離間して並列配置されたハット状断面の上横骨3、7と、腰部1bの車室側に上下に離間して並列配置されたハット状断面の下横骨4、8と、を設け、側窓の車両長手方向中間部で、上横骨と下横骨とを車室側で繋ぐ吹寄部内板5と、吹寄部内板の車室側に接合された縦骨6と、を備えた鉄道車両10である。上横骨の各フランジ部31、71は、幕部にレーザ溶接され、下横骨の各フランジ部41、81は、腰部にレーザ溶接され、吹寄部内板は、全上横骨及び全下横骨の各天板部32、42、72、82に溶接され、縦骨は、吹寄部内板の上端部521から下端部531まで延設されている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ステンレス鋼板を車体の側外板に用い、前記側外板に車両長手方向へ連続状に形成された横長の側窓を備え、前記側窓の車両上方で前記側外板の幕部の車室側に上下に離間して並列配置されたハット状断面の上横骨と、前記側窓の車両下方で前記側外板の腰部の車室側に上下に離間して並列配置されたハット状断面の下横骨と、を設け、
前記側窓の車両長手方向中間部で、前記上横骨と前記下横骨とを車室側で繋ぐ吹寄部内板と、前記吹寄部内板の車室側に接合された縦骨と、を有する吹寄補強ブロックを備えた鉄道車両であって、
前記上横骨の各フランジ部は、前記幕部に対して車両長手方向に沿ってレーザ溶接され、前記下横骨の各フランジ部は、前記腰部に対して車両長手方向に沿ってレーザ溶接され、
前記吹寄部内板は、全ての前記上横骨及び全ての前記下横骨の各天板部に対して溶接され、
前記縦骨は、前記吹寄部内板の上端部から下端部まで延設されていることを特徴とする鉄道車両。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
請求項1に記載された鉄道車両において、
前記縦骨は、ハット状断面に形成され、前記側窓の上端部に隣接する前記上横骨の位置で、及び前記側窓の下端部に隣接する前記下横骨の位置で、フランジ部の外縁から互いに離間する車両長手方向へ突出するフランジ突出部を備え、
前記吹寄部内板は、前記側窓の領域に形成された吹寄柱部と、前記幕部の領域で前記吹寄柱部より幅広く形成された上吹寄拡張部と、前記腰部の領域で前記吹寄柱部より幅広く形成された下吹寄拡張部と、を備え、
前記上吹寄拡張部と前記下吹寄拡張部は、前記フランジ突出部より大きく車両長手方向へ拡張されていることを特徴とする鉄道車両。
【請求項3】
請求項2に記載された鉄道車両において、
前記吹寄柱部と前記上吹寄拡張部とが交差する車両上方の隅部、及び、前記吹寄柱部と前記下吹寄拡張部とが交差する車両下方の隅部の内、少なくとも1つの前記隅部には、平面視で略L字状に形成された隅部補強板が、前記縦骨の前記側窓側の前記フランジ部及び前記フランジ突出部の車室側に接合されていることを特徴とする鉄道車両。
【請求項4】
請求項1に記載された鉄道車両において、
前記吹寄部内板は、前記縦骨と異なる位置で、前記上横骨と前記下横骨の各天板部に対して車両上下方向に沿ってレーザ溶接されていることを特徴とする鉄道車両。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載された鉄道車両の製造方法において、
前記側外板と前記上横骨及び前記下横骨の前記各フランジ部とをレーザ溶接して側外板補強ブロックを形成する側外板補強ブロック形成工程と、
前記吹寄部内板と前記縦骨とを接合して前記吹寄補強ブロックを形成する吹寄補強ブロック形成工程と、
前記側外板補強ブロックの前記上横骨及び前記下横骨の前記各天板部と、前記吹寄補強ブロックの前記吹寄部内板と、を溶接して側構体ブロックを形成する側構体ブロック形成工程と、
を備えていることを特徴とする鉄道車両の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両及びその製造方法に関し、より詳しくは、ステンレス鋼板を車体の側外板に用い、車両長手方向に連続状に形成された横長の側窓を備えた鉄道車両及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、特急車両等では、耐腐食性、美観性等に優れたステンレス鋼板を車体の側外板に用い、車両長手方向に連続状に形成された横長の側窓を備えた鉄道車両が、採用されている。このような鉄道車両では、車体剛性を確保するため、側外板の車室側に横骨と縦骨とを設け、横長の側窓の車両長手方向中間部で上下の横骨を車室側で繋ぐ吹寄補強構造が検討されている。この吹寄補強構造を備えた鉄道車両が、例えば、特許文献1に開示されている。
【0003】
すなわち、図10、図11に示すように、特許文献1の鉄道車両100では、側外板101に形成される横長の側窓102の車室側上方にハット状断面の上側横骨103が配置され、上側横骨103のフランジ部が側外板101の幕部101aに溶接され、側窓102の車室側下方にハット状断面の下側横骨104が配置され、下側横骨104のフランジ部が側外板101の腰部101bに溶接されている。また、吹寄補強構造105Hとして、平板状に形成された吹寄部内板105が、側窓102の車両長手方向中間部で、上側横骨103と下側横骨104とに車室側で渡されるように固定され、また、吹寄部内板105の車室側面に接して配置された一対の吹寄柱部材106が、幕部101aに溶接されたハット状断面の幕部柱107と、腰部101bに溶接されたハット状断面の腰部柱108と、を繋ぐように接合されている。
【0004】
上記吹寄柱部材106は、上側横骨103と下側横骨104との間でハット状断面になるように折り曲げ加工され、上側横骨103の上方と下側横骨104の下方でコ字状断面になるように折り曲げ加工され、コ字状断面の側壁部に相当する上部リブ106aと下部リブ106bとを備えている。上部リブ106aは、幕部柱107の側壁部に溶接され、下部リブ106bは、腰部柱108の側壁部に溶接されている。また、吹寄柱部材106の板内面には、ハット状断面とコ字状断面との境界部に形成した切欠き形状部106d、106eを跨いで、車両上下方向に延設されたコ字状断面の吹寄柱補強部材109、110が接合されている。
【0005】
また、吹寄部内板105は、略H状に打ち抜かれた板材であり、上下に設けられる張出部分105a、105bの間に柱部分105cが設けられ、上方の張出部分105aは上側横骨103の天板部と溶接され、下方の張出部分105bは下側横骨104の天板部と溶接されている。また、吹寄部内板105の柱部分105cには、吹寄柱部材106の中央部でハット状断面のフランジ部に相当する中リブ106cが溶接されている。
【0006】
また、側外板101の幕部101aには、上側横骨103の上方で一対の幕部柱107を挟んで分割された複数の上分割横骨103aが溶接され、さらに、一対の幕部柱107同士を繋ぐ幕部柱繋ぎ板111が溶接されている。また、側外板101の腰部101bには、下側横骨104の下方で一対の腰部柱108を挟んで分割された複数の下分割横骨104bが溶接され、さらに、一対の腰部柱108同士を繋ぐ腰部柱繋ぎ板112が溶接されている。
【0007】
なお、吹寄部内板105には、側外板101に対して、上側横骨103のフランジ部と幕部柱107のフランジ部とを重ねて溶接するための溶接ガン逃し孔YN1と、下側横骨104のフランジ部と腰部柱108のフランジ部とを重ねて溶接するための溶接ガン逃し孔YN4と、上側横骨103のフランジ部を溶接するための溶接ガン逃し孔YN3と、下側横骨104のフランジ部を溶接するための溶接ガン逃し孔YN2と、がそれぞれ形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2020-29126号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記特許文献1の鉄道車両100では、以下のような問題があった。すなわち、吹寄補強構造105Hを構成する部品の内、吹寄柱部材106が、幕部101aに溶接されたハット状断面の幕部柱107と、腰部101bに溶接されたハット状断面の腰部柱108と、を上部リブ106a、下部リブ106bによって繋ぐように接合されている。そのため、吹寄柱部材106の板内面には、上部リブ106a、下部リブ106bを形成するための切欠き形状部106d、106eを補強する吹寄柱補強部材109、110が接合されている。
【0010】
また、吹寄補強構造105Hを構成する部品の内、吹寄部内板105は、吹寄柱部材106の上部リブ106a、下部リブ106bによって上下端が規制されて、略H状に打ち抜かれた板材であり、上方の張出部分105aは上側横骨103の天板部のみと溶接され、下方の張出部分105bは下側横骨104の天板部のみと溶接されている。そのため、幕部101aには、吹寄部内板105の存在しない車両上方を補強するため、上側横骨103の上方で一対の幕部柱107と、幕部柱107を挟んで分割された複数の上分割横骨103aと、が溶接され、幕部柱107同士を繋ぐ幕部柱繋ぎ板111が溶接されている。また、腰部101bには、吹寄部内板105の存在しない車両下方を補強するため、下側横骨104の下方で一対の腰部柱108と、腰部柱108を挟んで分割された複数の下分割横骨104bと、が溶接され、腰部柱108同士を繋ぐ腰部柱繋ぎ板112が溶接されている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本信号株式会社
物体検知装置
3日前
日本信号株式会社
ダイヤ不整合の検出装置及び検出プログラム
1日前
日本電気株式会社
前方監視システム、前方監視装置、前方監視方法、及び、プログラム
1日前
日本電気株式会社
異常検出システム、異常検出装置、異常検出方法、及び、プログラム
1日前
三菱電機株式会社
旅客案内情報生成装置、旅客案内システム、旅客案内情報の生成方法、及び旅客案内情報の生成プログラム
2日前
株式会社SPACER
情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
2日前
他の特許を見る