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公開番号2025008661
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023111013
出願日2023-07-05
発明の名称籾殻分離装置
出願人株式会社北川鉄工所
代理人個人,個人,個人
主分類B02B 7/00 20060101AFI20250109BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約【課題】
籾殻分離装置における籾殻分離部材を、目詰まりさせることなく、摩耗等のダメージから保護する。
【解決手段】
籾殻流F1を導入するための籾殻流導入口111と、籾殻流導入口111から導入された籾殻流F1を遮る状態で配され、籾殻流F1に含まれる籾殻Mを捕捉しながらも空気流F2を通過させることによって籾殻流F1から籾殻Mを分離する籾殻分離部材120と、籾殻分離部材120を通過した空気流F2を外部に送出するための空気送出口112と、籾殻分離部材120を通過できずに空気流F2から逸れた籾殻Mを外部に取り出すための籾殻取出口113とを備えた籾殻分離装置100において、籾殻流導入口111から導入された籾殻流F1に含まれる籾殻Mが籾殻分離部材120に勢いよく衝突しないように籾殻分離部材120を保護するための複数の保護部材130を、籾殻分離部材120における籾殻流導入口111側の面に沿って多段に設けた。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
籾殻及びそれを圧送する空気流からなる籾殻流を導入するための籾殻流導入口と、
籾殻流導入口から導入された籾殻流を遮る状態で配され、当該籾殻流に含まれる籾殻を捕捉しながらも空気流を通過させることによって籾殻流から籾殻を分離する籾殻分離部材と、
籾殻分離部材を通過した空気流を外部に送出するための空気送出口と、
籾殻分離部材を通過できずに空気流から逸れた籾殻を外部に取り出すための籾殻取出口と
を備えた籾殻分離装置であって、
籾殻流導入口から導入された籾殻流に含まれる籾殻が籾殻分離部材に勢いよく衝突しないように籾殻分離部材を保護するための複数の保護部材が、籾殻分離部材における籾殻流導入口側の面に沿って多段に設けられた
ことを特徴とする籾殻分離装置。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
籾殻流に平行な方向から複数の保護部材を見たときに、隣り合う段の保護部材の縁部が互いに重なる状態で、複数の保護部材が配された請求項2記載の籾殻分離装置
【請求項3】
それぞれの保護部材が、籾殻流に略垂直となる縦板部と、縦板部の先端から籾殻流導入口側に延びる横板部とを有する断面L字状を為し、縦板部と横板部とで形成される内角部分に籾殻を保留できるものとされた請求項2記載の籾殻分離装置。
【請求項4】
それぞれの保護部材における横板部が、籾殻取出口の側に傾いて形成された請求項3記載の籾殻分離装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、籾殻及びそれを圧送する空気流からなる籾殻流から籾殻を分離する籾殻分離装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
脱穀した籾は、籾摺り機で籾殻が取り除かれることによって、玄米となる。取り除かれた籾殻は、肥料や飼料や敷料として再利用が可能である。このため、籾摺り機から排出された籾殻は、籾殻タンクへと移送され、そこで貯蔵される。籾殻タンクへ籾殻を移送する方法としては、籾摺り機周辺と籾殻タンクとを移送ダクトで結び、その移送ダクト内に送風機で空気を送り、その空気で籾殻を圧送する空気移送が主流となっている。しかし、移送ダクト内を流れる空気は圧力が高くなっているため、移送ダクトを流れる籾殻をそのまま籾殻タンクへ導入すると、籾殻タンク内で籾殻が舞い上がってしまう。また、籾殻には、塵等の微粒子状の異物が混入しているところ、その異物までも籾殻タンクに導入されてしまう。
【0003】
このため、従来では、移送ダクトと籾殻タンクとの接続部分に籾殻分離装置を介在させ、その籾殻分離装置で、籾殻流(籾殻及びそれを圧送する空気流からなる流れのこと。以下同じ。)を籾殻と空気流とに分離することも行われている。籾殻分離装置で分離された籾殻は、籾殻分離装置の下側に設置された籾殻タンクの内部へと落下し、籾殻分離装置で分離された空気流は、微粒子状の異物とともに別の場所に送られる。籾殻分離装置としては、これまでに、特許文献1の図1における「籾殻回収装置1」や、特許文献2の図1における「籾殻収集部1」等が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-011360号公報
特開2015-093245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来の籾殻分離装置は、本願の図1に示すように、籾殻流導入口111と、空気送出口112と、籾殻取出口113とを有する分離ダクト110内に、網状の籾殻分離部材120を設けた構造となっている。籾殻分離部材120は、籾殻Mを捕捉しながらも空気流F

を通過させることが可能な網状の部材となっている。籾殻流導入口111から分離ダクト110内に導入された籾殻流F

は、籾殻分離部材120に衝突し、籾殻流F

に含まれる空気流F

や微粒子状の異物のみがそれを通過して空気送出口112から送出される。一方、籾殻Mは、籾殻分離部材120を通過することができず、下側に逸れて籾殻取出口113から取り出され、上記の籾殻タンクへと貯蔵される。
【0006】
このような構造の籾殻分離装置においては、籾殻流F

が勢いよく籾殻分離部材120に衝突するため、籾殻分離部材120が摩耗等のダメージを受けやすい。摩耗等が激しいと、籾殻分離部材120に穴があくおそれもある。籾殻分離部材120は、空気流を通過させる通気部(網目)を小さくすれば、耐久性を高めることができるが、そうするとその通気部(網目)が目詰まりし、籾殻と空気流とを分離できなくなるおそれがある。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、籾殻分離装置における籾殻分離部材を、目詰まりさせることなく、摩耗等のダメージから保護することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は、
籾殻及びそれを圧送する空気流からなる籾殻流を導入するための籾殻流導入口と、
籾殻流導入口から導入された籾殻流を遮る状態で配され、当該籾殻流に含まれる籾殻を捕捉しながらも空気流を通過させることによって籾殻流から籾殻を分離する籾殻分離部材と、
籾殻分離部材を通過した空気流を外部に送出するための空気送出口と、
籾殻分離部材を通過できずに空気流から逸れた籾殻を外部に取り出すための籾殻取出口と
を備えた籾殻分離装置であって、
籾殻流導入口から導入された籾殻流に含まれる籾殻が籾殻分離部材に勢いよく衝突しないように籾殻分離部材を保護するための複数の保護部材が、籾殻分離部材における籾殻流導入口側の面に沿って多段に設けられた
ことを特徴とする籾殻分離装置
を提供することによって解決される。
【0009】
これにより、籾殻流導入口から導入された籾殻流を、籾殻分離部材に衝突させるよりも前に、保護部材に衝突させ、それに含まれる籾殻の勢いを弱めることが可能になる。空気流は、隣り合う段の保護部材の隙間を通じて籾殻分離部材に達することができる。この隙間を通じて籾殻が籾殻分離部材に到達することがあったとしても、その籾殻の勢いは弱まっているため、籾殻分離部材が受けるダメージを低減することができる。
【0010】
本発明の籾殻分離装置においては、籾殻流に平行な方向から複数の保護部材を見たときに、隣り合う段の保護部材の縁部が互いに重なる状態で、複数の保護部材を配することが好ましい。これによって、より確実に、籾殻流に含まれる籾殻が、籾殻分離部材に当たるよりも前に、保護部材に当たるようにすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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