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公開番号2024125622
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023033558
出願日2023-03-06
発明の名称貯湯式給湯機
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F24H 15/34 20220101AFI20240911BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】追い焚き運転などの放熱機器の熱媒体の加熱を行うときに、短時間で加熱を行い、かつ、消費エネルギーを小さく抑えることが可能な貯湯式給湯機を提供する。
【解決手段】本開示にかかる貯湯式給湯機は、熱源機により加熱された水を貯える貯湯タンクと、貯湯タンク内から流出した水と放熱機器の熱媒体との間で熱交換を行わせる利用熱交換器と、貯湯タンクから流出した水を利用熱交換器に流入させ、利用熱交換器から流出した水を貯湯タンク内に戻す循環流路と、循環流路に配置され、循環流路を循環する水の送水量を変更する循環ポンプと、貯湯タンクに貯えられた水の温度を検知するタンク温度検知手段と、循環ポンプの送水量を制御する制御装置と、を備え、制御装置は、タンク温度検知手段により検知された温度に応じて、循環ポンプの送水量を制御するものである。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
熱源機により加熱された水を貯える貯湯タンクと、
前記貯湯タンク内から流出した水と放熱機器の熱媒体との間で熱交換を行わせる利用熱交換器と、
前記貯湯タンクから流出した水を前記利用熱交換器に流入させ、前記利用熱交換器から流出した水を前記貯湯タンク内に戻す循環流路と、
前記循環流路に配置され、前記循環流路を循環する水の送水量を変更する循環ポンプと、
前記貯湯タンクに貯えられた水の温度を検知するタンク温度検知手段と、
前記循環ポンプの送水量を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記タンク温度検知手段により検知された温度に応じて、前記循環ポンプの送水量を制御する
貯湯式給湯機。
続きを表示（約 930 文字）【請求項２】
前記利用熱交換器の出口における、前記熱媒体の温度を検知する利用熱交温度センサを備え、
前記制御装置は、前記循環ポンプの送水量を、前記利用熱交温度センサで検知される温度が、所定の温度目標値となるように制御し、
前記制御装置は、前記タンク温度検知手段により検知された温度に応じて、前記温度目標値を変更する
請求項1に記載の貯湯式給湯機。
【請求項３】
前記制御装置は、前記タンク温度検知手段により検知された温度が、所定の第１水温度より高い第２水温度のとき、前記温度目標値を、前記第１水温度に対応した第１温度目標値より高い第２温度目標値とする、
請求項２に記載の貯湯式給湯機。
【請求項４】
前記タンク温度検知手段により検知された温度が、前記第１水温度以下の第３水温度のとき、前記温度目標値を、前記第１温度目標値とする、
請求項３に記載の貯湯式給湯機。
【請求項５】
前記タンク温度検知手段により検知された温度が、前記第１水温度のとき、前記温度目標値を前記第１温度目標値とし、
前記タンク温度検知手段により検知された温度が、前記第１水温度未満の第３水温度のとき、前記温度目標値を、前記第１温度目標値より低い第３温度目標値とする、
請求項３に記載の貯湯式給湯機。
【請求項６】
前記第２水温度と前記第１水温度との差に対する前記第２温度目標値と前記第１温度目標値との差の割合は、
前記第１水温度と前記第３水温度との差に対する前記第１温度目標値と前記第３温度目標値との差の割合より大きい、
請求項５に記載の貯湯式給湯機。
【請求項７】
前記貯湯タンク内から流出した水と前記熱媒体との間で熱交換を行い、前記放熱機器における前記熱媒体を所定の温度に到達させる利用運転が可能であり、
前記制御装置は、前記利用運転が開始されたときの前記循環ポンプの送水量を記憶し、
前記利用運転が終了するまで前記循環ポンプの送水量を維持する
請求項１から請求項６までのいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、貯湯式給湯機に関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、貯湯式給湯機においては、湯を内部に貯える貯湯タンクと、浴槽水を貯湯タンク内と浴槽の間で循環させるふろ循環回路と、ふろ循環回路に設けられ、貯湯タンク内の上部に貯えられた湯と、浴槽水とを熱交換する熱交換器と、ふろ循環回路に設けられ、ふろ循環回路を流れる浴槽水の流量を調整するふろ循環ポンプと、貯湯タンク上部に貯えられた湯の温度を検知する貯湯温度センサと、を備え、貯湯温度センサの検知温度が所定の値以上の場合に、ふろ循環ポンプの送水量を大きくする技術が開示されている。（特許文献１参照）
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００５－０９０８９８
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に示される貯湯式給湯機においては、貯湯タンク内の湯の温度が高い場合にふろ循環ポンプの送水量を大きくし、ふろ循環回路における浴槽水の循環量を多くすることで短時間での追い焚き運転を可能としている。しかしながら、特許文献１に示される貯湯式給湯機においては、追い焚き運転において利用側である浴槽水の受熱量を拡大する動作が行われる一方、追い焚き運転の熱源である貯湯タンク側で浴槽水へ与える与熱量を拡大する動作は行われていない。したがって、利用側である浴槽水の受熱量を拡大しても、熱源である貯湯タンク側で浴槽水へ与える与熱量が不十分になり、結果として追い焚き運転に時間がかかってしまう虞がある。加えて、追い焚き運転が長時間化することにより追い焚き運転中に発生する熱ロスが増大し、消費エネルギーが大きくなってしまう虞もあった。
【０００５】
本開示はこのような課題を解決するためになされた。その目的は、追い焚き運転などの放熱機器の熱媒体の加熱を行うときに、短時間で加熱を行い、かつ、消費エネルギーを小さく抑えることが可能な貯湯式給湯機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示にかかる貯湯式給湯機は、熱源機により加熱された水を貯える貯湯タンクと、貯湯タンク内から流出した水と放熱機器の熱媒体との間で熱交換を行わせる利用熱交換器と、貯湯タンクから流出した水を利用熱交換器に流入させ、利用熱交換器から流出した水を貯湯タンク内に戻す循環流路と、循環流路に配置され、循環流路を循環する水の送水量を変更する循環ポンプと、貯湯タンクに貯えられた水の温度を検知するタンク温度検知手段と、循環ポンプの送水量を制御する制御装置と、を備え、制御装置は、タンク温度検知手段により検知された温度に応じて、循環ポンプの送水量を制御するものである。
【発明の効果】
【０００７】
本開示の貯湯式給湯機によれば、貯湯タンク内の水の温度に応じて、貯湯タンクから熱交換器に流入する水の量が変更される。これにより、貯湯タンク内に貯えられた水の熱量に応じて熱交換器への熱の供給量が変更されるので、放熱機器の熱媒体を効率的に加熱することが可能となり、消費エネルギーを小さく抑えたうえで熱媒体の加熱が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態１の貯湯式給湯機の回路構成を示す図である。
実施の形態１の貯湯式給湯機の構成を示すブロック図である。
実施の形態１の貯湯式給湯機の制御装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態１の貯湯式給湯機と従来の貯湯式給湯機の制御の違いを示す図である。
実施の形態１の貯湯式給湯機と従来の貯湯式給湯機の制御の違いを示す別の図である。
実施の形態１の貯湯式給湯機と従来の貯湯式給湯機の動作結果の違いを示す図である。
実施の形態１の貯湯式給湯機の動作を示すフローチャートである。
実施の形態１の貯湯式給湯機の変形例１の制御内容を示す図である。
実施の形態１の貯湯式給湯機の変形例２の制御内容を示す図である。
実施の形態２の貯湯式給湯機の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
本開示に係る貯湯式給湯機を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜簡略化又は省略する。以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。なお、本開示は以下の実施の形態に限定されることなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、又は各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【００１０】
なお、本開示においては、水が加熱された湯、温水及び加熱前の水について、これらを特に区別することなく単に水ということがある。さらに以下の実施の形態においては、貯湯式給湯機により加熱を行う対象である放熱機器および熱媒体を、浴槽及び浴槽水として説明するが、この記載は本開示の構成を限定するものではない。すなわち放熱機器および熱媒体は浴槽および浴槽水でなくともよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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