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公開番号2024058029
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165135
出願日2022-10-14
発明の名称二層構造紡績糸及び織編物
出願人ユニチカトレーディング株式会社
代理人
主分類D02G 3/36 20060101AFI20240418BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約【課題】十分な難燃性能を有し、かつ繰り返し洗濯後も難燃性能を維持することができ、作業服などの衣料用の織編物に好適に使用できる紡績糸及び該紡績糸を用いた織編物を提供する。
【解決手段】モダクリル繊維、難燃ビニロン繊維の少なくとも一種と天然繊維とからなる紡績糸であって、紡績糸の糸条長手方向に対して垂直な断面において芯部と鞘部とを有する二層構造を呈し、芯部を構成する繊維が天然繊維、鞘部を構成する繊維がモダクリル繊維、難燃ビニロン繊維の少なくとも一種であり、紡績糸中のモダクリル繊維と難燃ビニロン繊維の合計量が40質量%以上であり、かつ平均強度が0.5~10cN/dtex、伸度が2~20%である、二層構造紡績糸。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
モダクリル繊維、難燃ビニロン繊維の少なくとも一種と天然繊維とからなる紡績糸であって、紡績糸の糸条長手方向に対して垂直な断面において芯部と鞘部とを有する二層構造を呈し、芯部を構成する繊維が天然繊維、鞘部を構成する繊維がモダクリル繊維、難燃ビニロン繊維の少なくとも一種であり、紡績糸中のモダクリル繊維と難燃ビニロン繊維の合計量が40質量%以上であり、かつ平均強度が0.5~10cN/dtex、平均伸度が2~20%であることを特徴とする、二層構造紡績糸。
続きを表示(約 40 文字)【請求項2】
請求項1記載の紡績糸を50質量%以上含む織編物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、特定の難燃性繊維を鞘部に、芯部に天然繊維を配した二層構造紡績糸に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、消防服をはじめ、製鉄所又は製鋼所での作業服、溶接作業用作業服等のように、火炎、高熱などに晒される場所で使用される作業服(上衣(トップス)及び下衣(ボトムス)のほか、手袋、靴下等を含む。)などには、アラミド繊維などの耐熱性繊維からなる布帛が使用されている。
【0003】
前記各種作業服では、耐炎性、難燃性、高強力、耐薬品性、耐疲労性(布帛強度、引き裂き強力保持特性)、耐熱性などが求められるので、メタ系アラミド繊維、パラ系アラミド繊維、これらの繊維と他繊維との混綿糸や紡績糸などが用いられている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0004】
また、ポリアクリロニトリルに難燃性成分を共重合させたモダクリル繊維は、熱分解された際に発生する物質が炎中でラジカル捕集するタイプの消火作用を示し、高い難燃性能を有することから、防炎物品に指定されるインテリア製品や寝具等に幅広く使用されている。
【0005】
そして、特許文献3には、アラミド繊維やガラス繊維などの耐炎性繊維を芯成分とし、モダクリル繊維を鞘成分とする芯鞘型複合紡績糸が記載されており、このような紡績糸を用いることで、消火力と耐炎性を有するとともに、カーテン等のインテリア製品やエプロンとして利用するのに必要な審美性と耐光堅ろう性に優れ、風合いと肌触りが良好な消火性布帛を得ることができると記載されている。
【0006】
近年、労働環境の多様化と労働者の安全面を重視する観点から、難燃性を有する作業服の要望が増えているが、作業服は繰り返し洗濯を行って使用する前提のものであり、繰り返し洗濯後も難燃性が維持されることが重要である。
【0007】
しかしながら、特許文献1~3に記載された紡績糸は、いずれも優れた難燃性を有しているが、繰り返し洗濯を行うことを前提としていない製品に使用されている。これらの紡績糸を用いた織編物に繰り返し洗濯を行うと、紡績糸から難燃性繊維が脱落したり、織編物表面に難燃性繊維の飛び出しが生じるなど、難燃性能と品位の低下が生じるものであった。
【0008】
つまり、十分な難燃性能を有し、かつ繰り返し洗濯後も難燃性能を維持することができ、作業服などの衣料用の織編物に好適に使用できる紡績糸は未だ提案されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開平1-221537号公報
特開平4-50340号公報
特開2015-127465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、十分な難燃性能を有し、かつ繰り返し洗濯後も難燃性能を維持することができ、作業服などの衣料用の織編物に好適に使用できる紡績糸及び該紡績糸を用いた織編物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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