意匠ウォッチ

発行日2025-09-12
公報種別意匠公報(S)
登録番号1808382
登録日2025-09-04
意匠に係る物品発芽カバー
意匠分類K3-150(農業用機械器具、鉱山機械、建設機械等)
出願番号2024024970
出願日2024-11-14
意匠権者個人
代理人
意匠に係る物品の説明本物品は植物の種子を透水性に富んだ生分解性繊維素材の中央に差し挟めるように保持した発芽地を内部に設け、また、その周囲には該発芽地を取り囲むように同じく生分解性のパルプで被覆するカバーを形成し、さらに、当該カバーの上下両面には、種子と上下同一線上に重なる位置に隙孔を中心に接する切り込みが放射線状に複数設けられている。これらにより、カバー外部からの注水の際には隙孔より発芽地内の吸水を促進し、また、発芽した芽と根が隙孔を経てカバーを押し上げるように切り込みを開口して外部へ突出でき、さらに、土壌に定植後も生分解性素材ゆえに発芽地と共に土に分解し自然環境に還元できる発芽カバーである。当該カバーが発芽地を覆う目的は、外部と発芽地をある程度遮断することで、注水後の発芽地の保水効果に留まらず保温や害虫予防の役目も備え、かつ、上下両面に設けた隙孔を中心とした切り込みが発芽時の芽や根の伸長を阻害しないよう軟質なパルプ繊維素材ゆえの可撓性を帯びることで植物が容易に該カバーを貫通できるよう成形されている点である。また、当該カバーは用途に応じて一例で直径30～300mmの円形または一辺30～300mmの四角形、高さ10～100mmで形成され、かつ、注水前の重さが3～30g程度と最小サイズは極めて小型で軽量である。ゆえに該カバーは単体で使用する以外に他のあらゆる成形物にも結合可能であり、例えば同じパルプ繊維素材で形成された化粧箱や包装容器、パルプモールド容器といった類の底板部に用いることで、利用者が普段の生活で容易に使用でき、日常的に植物の生育を体験でき、自然還元により容器ゴミの削減に貢献し、人に環境保全や緑化推進を啓発させる手段にもなり得るよう成形した発芽カバーである。
意匠の説明底面図は平面図と同一に表れるため省略する。また、背面図も正面図と同一に表れるため省略する。また、変化をした状態の右側面図も同左側面図と同一に表れるため省略する。尚、A-A’線断面図は発芽カバーで被覆した生分解性繊維素材の上下左右の中心に保持した種子と上下同一線上に重なるように当該カバーの上面および下面へと貫く隙孔を表した断面図である。また、使用状態参考図1、2および変化をした使用状態参考図1、2は他の成形物の底板部に使用した状態の斜視図である。

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