意匠ウォッチ

発行日2025-07-29
公報種別意匠公報(S)
登録番号1720709
登録日2022-07-15
意匠に係る物品搬送車
意匠分類D7-139(家具)
出願番号2022005289
出願日2022-03-15
意匠権者株式会社ゼンショーホールディングス
代理人特許業務法人後藤特許事務所
意匠に係る物品の説明意匠に係る物品は、飲食店等において皿やトレイ等の搬送物を搬送する搬送車であって、使用状態参考図1から3に示すように、進行方向に対する左右方向(正面図における左右方向に相当)に並んで配置される一対のレール(レール対)上に載置されてレール上を自走する。また、本物品は、進行方向に対する上下方向に並んだレール対(第1レール、第2レール、第3レール)間を移動する昇降機能を備えている。本物品は、各部の名称を示す参考図に示すように、搬送物が載置される本体と、4つの車輪と、各車輪に取り付けられ車輪を回転させる走行アクチュエータと、車輪を転向させる転向アクチュエータと、本体の前後のそれぞれにおいて左右方向に並んで2つずつ設けられる回転体と、本体に取り付けられ回転体を回転させる回転アクチュエータと、を備える。転向アクチュエータは、対応する走行アクチュエータに取り付けられるように本体の四隅に設けられ、車輪がレール上に載置される位置と、レールよりも左右の内側に配置されレールから退避した位置と、で移動するように、車輪と共に走行アクチュエータを回転させることが可能である。各回転体は、90度間隔で配置される4つのアームを有している。各アームの先端には支持部が取り付けられており、各アームの中ほどにはガイド部が取り付けられている。回転体は、回転アクチュエータによって、搬送車の進行方向に沿った軸回りの双方向に回転が可能である。使用状態参考図1に示すように、本物品は、回転体のアームがレールに接触せず、車輪が第1レール1上に載置された状態で車輪を回転させることで、第1レール上を自走する。本物品が第1レールからその上方の第2レールへと上昇する場合には、まず、矢印Aのように回転体を回転させて回転体のアームの一つの支持部を第2レールに接触させ、車輪を第1レールから浮いた状態とする。左右の回転体は互いに逆方向に回転し、前後の回転体は互いに同期して回転する。そして、車輪が浮いた状態で矢印Bのように転向アクチュエータによって車輪を180度転向させることで、車輪をレールよりも左右方向の内側に位置させる。この状態からさらに回転体を回転させると、本体が上昇し、第2レールに接触するアームとは別のアームが、第2レールよりも上方にある第3レール接触する(使用状態参考図2)。この過程において、アームのガイド部が第3レールのレールガイド部に接触するため、本体の左右方向への移動は規制される。その後、更に回転体を回転させることで、第2レールからアームが離間する。これにより、本体は、アームによって第3レールに支持される。この状態でさらに回転体を回転させ、車輪が第2レールの位置に達するまで本体が上昇すると(使用状態参考図3)、矢印Cのように車輪を左右方向の外側へ向けて転向させ、車輪を第2レール上に位置させる。この状態で回転体をこれまでの回転とは逆方向に回転させると、アームと第3レールとが離間し、車輪が第2レールに載置される。このようにして、本物品は、第1レールから第2レールへと上昇する。本物品は、上昇の場合の動作工程と逆の順序で動作を行うことで、下方のレールへと下降する。
意匠の説明実線であらわした部分が、意匠登録を受けようとする部分である。背面図は、正面図と対称にあらわれるため、省略する。右側面図は、左側面図と対称にあらわれるため、省略する。

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