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公開番号
2025059836
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023170171
出願日
2023-09-29
発明の名称
制御回路、絶縁型DC/DCコンバータ、インバータシステム、及びモータシステム
出願人
ローム株式会社
代理人
弁理士法人 佐野特許事務所
主分類
H02M
3/28 20060101AFI20250403BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】コモンモードノイズに起因する帰還電圧の誤検出を抑制する。
【解決手段】制御回路(101)は、パワーデバイス(Q1)を駆動するように構成されたゲート駆動回路(1)に電源電圧を供給するように構成された絶縁型DC/DCコンバータ(11)の制御回路であって、前記絶縁型DC/DCコンバータの出力電圧に応じた帰還電圧をサンプリングするように構成されたサンプリング回路(102)と、前記サンプリング回路によってN回目にサンプリングされた前記帰還電圧と前記サンプリング回路によってN-1回目にサンプリングされた前記帰還電圧とのいずれか一方を選択するように構成された選択回路(103)と、前記選択回路によって選択された前記帰還電圧に基づきスイッチング素子をスイッチング制御するように構成されたスイッチング制御回路(105)と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
パワーデバイスを駆動するように構成されたゲート駆動回路に電源電圧を供給するように構成された絶縁型DC/DCコンバータの制御回路であって、
前記絶縁型DC/DCコンバータの出力電圧に応じた帰還電圧をサンプリングするように構成されたサンプリング回路と、
前記サンプリング回路によってN回目にサンプリングされた前記帰還電圧と前記サンプリング回路によってN-1回目にサンプリングされた前記帰還電圧とのいずれか一方を選択するように構成された選択回路と、
前記選択回路によって選択された前記帰還電圧に基づきスイッチング素子をスイッチング制御するように構成されたスイッチング制御回路と、
を備える、制御回路。
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【請求項2】
前記選択回路は、N回目にサンプリングされた前記帰還電圧の値、N-1回目にサンプリングされた前記帰還電圧の値、N-2回目にサンプリングされた前記帰還電圧の値に基づき、選択処理を行うように構成されている、請求項1に記載の制御回路。
【請求項3】
前記選択回路は、N回目にサンプリングされた前記帰還電圧の値とN-1回目にサンプリングされた前記帰還電圧との差、及び、N回目にサンプリングされた前記帰還電圧の値とN-2回目にサンプリングされた前記帰還電圧の値との差に基づき、前記選択処理を行うように構成されている、請求項2に記載の制御回路。
【請求項4】
前記選択回路は、N回目にサンプリングされた前記帰還電圧の値とN-1回目にサンプリングされた前記帰還電圧との差が所定範囲内であるか否か、及び、N回目にサンプリングされた前記帰還電圧の値とN-2回目にサンプリングされた前記帰還電圧の値との差が前記所定範囲内であるか否かに基づき、前記選択処理を行うように構成されている、請求項3に記載の制御回路。
【請求項5】
前記選択回路は、
N回目にサンプリングされた前記帰還電圧の値とN-1回目にサンプリングされた前記帰還電圧との差が前記所定範囲外であり、N回目にサンプリングされた前記帰還電圧の値とN-2回目にサンプリングされた前記帰還電圧の値との差が前記所定範囲外であり、N回目にサンプリングされた前記帰還電圧の値がN-1回目にサンプリングされた前記帰還電圧及びN-2回目にサンプリングされた前記帰還電圧それぞれより小さいときに、又は、
N回目にサンプリングされた前記帰還電圧の値とN-1回目にサンプリングされた前記帰還電圧との差が前記所定範囲外であり、N回目にサンプリングされた前記帰還電圧の値とN-2回目にサンプリングされた前記帰還電圧の値との差が前記所定範囲外であり、N回目にサンプリングされた前記帰還電圧の値がN-1回目にサンプリングされた前記帰還電圧及びN-2回目にサンプリングされた前記帰還電圧それぞれより大きいときに、
N-1回目にサンプリングされた前記帰還電圧を選択するように構成されている、請求項4に記載の制御回路。
【請求項6】
前記スイッチング素子のスイッチング周波数は、前記パワーデバイスの駆動周波数の2倍以上である、請求項1に記載の制御回路。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の制御回路と、
前記スイッチング素子と、を備える絶縁型DC/DCコンバータ。
【請求項8】
請求項7に記載の絶縁型DC/DCコンバータと、
前記ゲート駆動回路と、
前記パワーデバイスを含むインバータ回路と、を備える、インバータシステム。
【請求項9】
請求項8に記載のインバータシステムと、
前記インバータシステムから出力される電圧を受け取るように構成されたモータと、を備える、モータシステム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書中に開示されている発明は、制御回路、絶縁型DC/DCコンバータ、インバータシステム、及びモータシステムに関する。
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【背景技術】
【0002】
従来、ハイサイドトランジスタ及びローサイドトランジスタを含むインバータ回路と、当該インバータ回路から出力される電圧を受け取るモータと、を備えるモータシステムが種々開発されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
ハイサイドトランジスタのゲートを駆動するハイサイドゲート駆動回路用の電源装置として、絶縁型DC/DCコンバータが用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-52508号公報
【0005】
[概要]
主として、ハイサイドトランジスタがターンオフするときに、ハイサイドゲート駆動回路のグラウンドに大きなコモンモードノイズが発生する。この大きなコモンモードノイズが絶縁型DC/DCコンバータに設けられる絶縁トランスの容量を経由して絶縁型DC/DCコンバータのフィードバック系の電位を変動させ、帰還電圧の誤検出を引き起こすおそれがある。
【0006】
最近では、ハイサイドトランジスタに関して、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)からSiC、GaN等の化合物半導体パワーデバイスへの置き換わりが進んでいる。一般的に、SiC、GaN等の化合物半導体パワーデバイスにおけるスイッチングのスルーレートは、IGBTにおけるスイッチングのスルーレートよりも高く設定される。高いスルーレートは、コモンモードノイズを増大させる。つまり、ハイサイドトランジスタとしてSiC、GaN等の化合物半導体パワーデバイスが用いられる場合、絶縁型DC/DCコンバータにおいて帰還電圧が誤検出されるおそれが高まる。
【0007】
本明細書中に開示されている制御回路は、パワーデバイスを駆動するように構成されたゲート駆動回路に電源電圧を供給するように構成された絶縁型DC/DCコンバータの制御回路であって、前記絶縁型DC/DCコンバータの出力電圧に応じた帰還電圧をサンプリングするように構成されたサンプリング回路と、前記サンプリング回路によってN回目にサンプリングされた前記帰還電圧と前記サンプリング回路によってN-1回目にサンプリングされた前記帰還電圧とのいずれか一方を選択するように構成された選択回路と、前記選択回路によって選択された前記帰還電圧に基づきスイッチング素子をスイッチング制御するように構成されたスイッチング制御回路と、を備える。
【0008】
本明細書中に開示されている絶縁型DC/DCコンバータは、上記構成の制御回路と、前記スイッチング素子と、を備える。
【0009】
本明細書中に開示されているインバータシステムは、上記構成の絶縁型DC/DCコンバータと、前記ゲート駆動回路と、前記パワーデバイスを含むインバータ回路と、を備える。
【0010】
本明細書中に開示されているモータシステムは、上記構成のインバータシステムと、前記インバータシステムから出力される電圧を受け取るように構成されたモータと、を備える。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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