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公開番号2025010472
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-21
出願番号2024042528,2023111987
出願日2024-03-18,2023-07-07
発明の名称トレーニング装置、及びトレーニングシステム
出願人株式会社アツミテック
代理人弁理士法人相原国際知財事務所
主分類A63B 21/005 20060101AFI20250110BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】スポーツの実践的な動作に沿ったトレーニングを効率的に行うことができるトレーニング装置を提供する。
【解決手段】トレーニング装置1は、使用者の動作に伴い繰り出されるケーブル4と、ケーブル4を巻き取るリール5と、リール5の回転状態を検出するロータリエンコーダ8と、リール5に制動力を付与する磁気粘性流体装置9と、ロータリエンコーダ8の出力値に基づいてケーブル4のストローク量を算出する制御ユニット10と、を備え、制御ユニット10は、ストローク量に基づいて制動力を制御することにより、動作の過程で負荷の大きさを変化させることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
使用者の動作に伴い繰り出されるケーブルと、
前記ケーブルのストローク量を測定する測定手段と、
前記ケーブルに制動力を付与する磁気粘性流体装置と、
前記測定手段の出力値に基づいて前記ケーブルのストローク量を算出する制御ユニットと、を備え、
前記制御ユニットは、前記ストローク量に基づいて前記制動力を制御することにより、前記動作の過程で負荷の大きさを変化させることができる、トレーニング装置。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記測定手段は、前記ケーブルを巻き取るリールと、前記リールの回転状態を検出するロータリエンコーダと、を含み、
前記リール、前記ロータリエンコーダ、及び前記磁気粘性流体装置が共通の回転軸を有する、請求項1に記載のトレーニング装置。
【請求項3】
前記ケーブルが繰り出されるケーブル角度を検出するケーブル角度検出部を備え、
前記制御ユニットは、前記ストローク量及び前記ケーブル角度に対して前記制動力を制御する、請求項1又は2に記載のトレーニング装置。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のトレーニング装置が互いに離間して複数配置され、
複数の前記トレーニング装置が協働して前記負荷の方向を制御する、トレーニングシステム。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のトレーニング装置と、
前記トレーニング装置の位置を変位させる変位装置と、を備え、
前記制御ユニットは、前記使用者の体格及び前記動作の種類に応じて前記トレーニング装置の位置を調整する、トレーニングシステム。
【請求項6】
前記使用者を撮像する撮像装置を備え、
前記制御ユニットは、前記撮像装置の情報に基づいて前記使用者の前記体格を測定する、請求項5に記載のトレーニングシステム。
【請求項7】
前記使用者を撮像する撮像装置を備え、
前記制御ユニットは、前記撮像装置の情報に基づいて前記動作の過程における前記トレーニング装置の位置を変化させる、請求項5に記載のトレーニングシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トレーニング装置、及びトレーニングシステムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
筋力強化やリハビリテーションを行う場合、重りの重量を利用したトレーニング機器が使用されることが多い。このようなウエイトトレーニング用のトレーニング機器は、特定の筋肉や身体の部位を筋力訓練のターゲットとして、当該ターゲットに集中的に負荷をかける所定動作が行われるよう構成され、負荷の大きさを重りの重量で調整できるよう設計されているのが一般的である。
【0003】
一方、重りを使用することなく負荷の大きさを調整することができるトレーニング機器も知られている。例えば特許文献1及び2に開示された筋力訓練機器は、訓練者がハンドル状の操作部を回転させるよう構成され、操作に抗うように電磁的な回転抵抗を付与している。より具体的には、これらの従来技術は、訓練者によるハンドルの回転操作に連動して回転する回転体を電気粘性流体又は磁気粘流体の中に配置し、当該粘性流体に印加する電気又は磁気の大きさを制御することにより回転に対する粘性抵抗を制御することで使用者が受ける負荷を調整している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-126122号公報
特許4956808号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のようなトレーニング機器では、訓練対象の筋肉や身体部位を絞った単純動作に負荷をかけるものであるため、必ずしもスポーツの実践的な動作に適した負荷のかけ方であるとは限らず、効率的なトレーニングを行うことができない虞があった。また、従来のトレーニング機器では、機器の構造により動作フォームが制限されるため、全身の筋肉を連動させるようなトレーニングを行うことができず、特にプロアスリートのパフォーマンス向上を目的としたトレーニングには不向きであった。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スポーツの実践的な動作に沿ったトレーニングを効率的に行うことができるトレーニング装置、及びトレーニングシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
<本発明の第1の態様>
本発明の第1の態様は、使用者の動作に伴い繰り出されるケーブルと、前記ケーブルのストローク量を測定する測定手段と、前記ケーブルに制動力を付与する磁気粘性流体装置と、前記測定手段の出力値に基づいて前記ケーブルのストローク量を算出する制御ユニットと、を備え、前記制御ユニットは、前記ストローク量に基づいて前記制動力を制御することにより、前記動作の過程で前記負荷の大きさを変化させることができる、トレーニング装置である。
【0008】
本発明の第1の態様に係るトレーニング装置は、トレーニングの動作に伴うケーブルのストローク量を算出すると共に、当該ケーブルの繰り出しに対する制動力をストローク量に応じて変化させることにより、トレーニング動作の過程で負荷の大きさを変化させることができる。このとき、使用者は、装置の構造により三次元空間における動作が規制されるわけではなく、例えば全身の筋肉を連動させるような実際の動作の中でトレーニング負荷を受けることになるため、スポーツの実践的な動作に沿ったトレーニングを効率的に行うことができる。
【0009】
<本発明の第2の態様>
本発明の第2の態様は、上記した本発明の第1の態様において、前記測定手段は、前記ケーブルを巻き取るリールと、前記リールの回転状態を検出するロータリエンコーダと、を含み、前記リール、前記ロータリエンコーダ、及び前記磁気粘性流体装置が共通の回転軸を有する、トレーニング装置である。
【0010】
本発明の第2の態様に係るトレーニング装置によれば、主要な回転機構を直線上に近接して配置することができるため、装置全体をコンパクトにすることができる他、構成部品間のトルク伝達の損失が低減され、ストローク量の検出及び磁気粘性流体装置の制動力の精度を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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