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公開番号
2024128082
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-20
出願番号
2024112118,2023044862
出願日
2024-07-12,2017-02-03
発明の名称
遊技機
出願人
株式会社三洋物産
代理人
個人
主分類
A63F
7/02 20060101AFI20240912BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約
【課題】遊技機の管理を好適に行うことが可能な遊技機を提供すること。
【解決手段】MPU62には主側CPU63だけではなく管理用IC66が設けられている。主側CPU63は管理用IC66と電気的に接続されており、各入球検知センサの検知結果が主側CPU63から管理用IC66に送信される。この場合、各入球検知センサの検知結果はそれぞれ対応する信号経路を通じて管理用IC66に送信されるが、各入球検知センサと信号経路との対応関係は動作電力の供給開始時に主側CPU63から管理用IC66に供給される。管理用IC66は各入球検知センサの検知結果の情報を履歴情報として履歴用メモリ117に格納する。また、管理側CPU112は演算契機が発生した場合に履歴用メモリ117の履歴情報を利用して各種パラメータを演算する。履歴情報及び各種パラメータは読み取り用端子102を通じて外部出力される。
【選択図】 図17
特許請求の範囲
【請求項1】
所定検知手段と電気的に接続され、遊技に対する遊技価値を付与するための処理を実行する遊技価値付与手段と、
前記遊技価値付与手段と電気的に接続され、所定の処理を実行する処理実行手段と、
を備える遊技機において、
前記遊技価値付与手段は、
前記遊技価値を付与するための処理に用いられる情報であって、前記所定検知手段の検知に対して参照される情報である参照用情報を記憶する第1参照用情報記憶手段と、
本遊技機への電力の所定の供給が開始された後であって遊技を進行させるための所定処理の実行を開始する前に、前記第1参照用情報記憶手段に記憶されている参照用情報に対応した参照用情報信号を前記処理実行手段に対して送信する第1送信手段と、
前記所定検知手段による検知に基づいて取得された情報に基づく所定情報信号を前記処理実行手段に対して送信する第2送信手段と、
本遊技機への電力の所定の供給が開始された後に、所定期間が経過するまで処理の進行を待機させる手段と、
本遊技機への電力の所定の供給が開始された後であって前記所定処理の実行を開始する前に、所定記憶領域が正常であるか否かを判定するための所定判定処理を実行する手段と、
を備え、
前記所定判定処理にて前記所定記憶領域が正常ではないと判定された場合、それに対応する処理が実行される構成であり、
前記所定判定処理にて前記所定記憶領域が正常であると判定された場合、その後に前記第1送信手段による前記参照用情報信号の送信が実行される構成であり、
前記処理実行手段は、
前記遊技価値付与手段から送信された前記参照用情報信号に対応した参照用情報を記憶する第2参照用情報記憶手段と、
前記第2送信手段から送信された前記所定情報信号、及び前記第2参照用情報記憶手段に記憶された参照用情報に基づいて、前記所定の処理を実行する実行手段と、
前記実行手段による前記所定の処理の処理結果に関する情報である処理結果情報を記憶する処理結果情報記憶手段と、
を備え、
前記遊技価値付与手段は、遊技の進行を制御する主制御手段であり、
前記処理実行手段は、演出の実行を制御する演出制御手段であり、
遊技の進行制御が停止される所定の事象が発生している状況であっても前記遊技価値付与手段からの前記参照用情報信号の送信が行われる構成であり、
本遊技機は、前記処理結果情報記憶手段に記憶された前記処理結果情報に対応する表示が所定表示手段にて行われるようにする手段を備え、
前記第1送信手段は、前記所定期間が経過した後に前記参照用情報信号を前記処理実行手段に対して送信するものであり、
前記所定の処理は、遊技を行うために使用される価値の付与とは異なる処理であることを特徴とする遊技機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関するものである。
続きを表示(約 6,500 文字)
【背景技術】
【0002】
遊技機としてパチンコ遊技機やスロットマシンが知られている。例えば、パチンコ遊技機では、遊技者に付与された遊技球を貯留する皿貯留部を遊技機前面部に備えており、当該皿貯留部に貯留された遊技球が遊技球発射装置に案内されて、遊技者の発射操作に応じて遊技領域に向けて発射される。そして、例えば遊技領域に設けられた入球部に遊技球が入球した場合に、例えば払出装置から皿貯留部に遊技球が払い出される。また、パチンコ遊技機においては、皿貯留部として上側皿貯留部と下側皿貯留部とを備えた構成も知られており、この場合、上側皿貯留部に貯留された遊技球が遊技球発射装置に案内され、当該上側皿貯留部にて余剰となった遊技球が下側皿貯留部に排出される(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-009055号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記例示等のような遊技機においては遊技が好適に行われる必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
【0005】
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技が好適に行われるようにすることが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく請求項1記載の発明は、所定検知手段と電気的に接続され、遊技に対する遊技価値を付与するための処理を実行する遊技価値付与手段と、
前記遊技価値付与手段と電気的に接続され、所定の処理を実行する処理実行手段と、
を備える遊技機において、
前記遊技価値付与手段は、
前記遊技価値を付与するための処理に用いられる情報であって、前記所定検知手段の検知に対して参照される情報である参照用情報を記憶する第1参照用情報記憶手段と、
本遊技機への電力の所定の供給が開始された後であって遊技を進行させるための所定処理の実行を開始する前に、前記第1参照用情報記憶手段に記憶されている参照用情報に対応した参照用情報信号を前記処理実行手段に対して送信する第1送信手段と、
前記所定検知手段による検知に基づいて取得された情報に基づく所定情報信号を前記処理実行手段に対して送信する第2送信手段と、
本遊技機への電力の所定の供給が開始された後に、所定期間が経過するまで処理の進行を待機させる手段と、
本遊技機への電力の所定の供給が開始された後であって前記所定処理の実行を開始する前に、所定記憶領域が正常であるか否かを判定するための所定判定処理を実行する手段と、
を備え、
前記所定判定処理にて前記所定記憶領域が正常ではないと判定された場合、それに対応する処理が実行される構成であり、
前記所定判定処理にて前記所定記憶領域が正常であると判定された場合、その後に前記第1送信手段による前記参照用情報信号の送信が実行される構成であり、
前記処理実行手段は、
前記遊技価値付与手段から送信された前記参照用情報信号に対応した参照用情報を記憶する第2参照用情報記憶手段と、
前記第2送信手段から送信された前記所定情報信号、及び前記第2参照用情報記憶手段に記憶された参照用情報に基づいて、前記所定の処理を実行する実行手段と、
前記実行手段による前記所定の処理の処理結果に関する情報である処理結果情報を記憶する処理結果情報記憶手段と、
を備え、
前記遊技価値付与手段は、遊技の進行を制御する主制御手段であり、
前記処理実行手段は、演出の実行を制御する演出制御手段であり、
遊技の進行制御が停止される所定の事象が発生している状況であっても前記遊技価値付与手段からの前記参照用情報信号の送信が行われる構成であり、
本遊技機は、前記処理結果情報記憶手段に記憶された前記処理結果情報に対応する表示が所定表示手段にて行われるようにする手段を備え、
前記第1送信手段は、前記所定期間が経過した後に前記参照用情報信号を前記処理実行手段に対して送信するものであり、
前記所定の処理は、遊技を行うために使用される価値の付与とは異なる処理であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、遊技が好適に行われるようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1の実施形態におけるパチンコ機を示す斜視図である。
パチンコ機の主要な構成を分解して示す斜視図である。
遊技盤の構成を示す正面図である。
(a)~(j)図柄表示装置の表示面における表示内容を説明するための説明図である。
(a),(b)図柄表示装置の表示面における表示内容を説明するための説明図である。
遊技領域を流下した遊技球の排出に関する構成を説明するための説明図である。
パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
当否抽選などに用いられる各種カウンタの内容を説明するための説明図である。
(a)第1特図用の低確当否テーブルを説明するための説明図であり、(b)第1特図用の高確当否テーブルを説明するための説明図であり、(c)第2特図用の低確当否テーブルを説明するための説明図であり、(d)第2特図用の高確当否テーブルを説明するための説明図である。
(a)第1特図用の振分テーブルを説明するための説明図であり、(b)第2特図用の振分テーブルを説明するための説明図である。
主側CPUにて実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
主側CPUにて実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
主側CPUに入球検知センサの検知結果が入力されるようにする構成を説明するための説明図である。
主側CPUにて実行される入球検知処理を示すフローチャートである。
払出制御装置及び当該払出制御装置との間で通信を行う各種装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。
払出側CPUにて実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
管理用ICの電気的構成を説明するためのブロック図である。
管理側I/Fの入力ポートの構成を説明するための説明図である。
対応関係用メモリの構成を説明するための説明図である。
履歴用メモリの構成を説明するための説明図である。
主側CPUにて実行される認識用処理を示すフローチャートである。
管理側CPUにて実行される管理処理を示すフローチャートである。
(a)~(d)第1~第15バッファと信号の種類との対応関係の情報が対応関係用メモリに格納される様子を示すタイムチャートである。
主側CPUにて実行される管理用出力処理を示すフローチャートである。
管理側CPUにて実行される履歴設定処理を示すフローチャートである。
(a)~(e)履歴用メモリに履歴情報が格納されていく様子を示すタイムチャートである。
主側CPUにて実行されるデータ出力用処理を示すフローチャートである。
管理側CPUにて実行される外部出力用処理を示すフローチャートである。
特電入賞装置が設けられた領域を拡大して示す遊技盤の正面図である。
開閉部材の斜視図である。
(a),(b)開閉部材により第4排出通路部の入口部が開閉される様子を示す通路形成体及び開閉部材の斜視図である。
開閉部材及び特電用の駆動部の平面図である。
(a),(b)図29のA-A線断面図である。
(a)~(e)開閉実行モードにおいて第2作動口への入賞が発生する様子を示すタイムチャートである。
(a),(b)開閉実行モードの実行態様を説明するための説明図である。
(a1)~(b3)小当たり結果となったことを契機として実行される開閉実行モードの実行態様を説明するためのタイムチャートである。
主側CPUにて実行される普図普電制御処理を示すフローチャートである。
主側CPUにて実行される特図特電制御処理を示すフローチャートである。
主側CPUにて実行される保留情報の取得処理を示すフローチャートである。
主側CPUにて実行される特図変動開始処理を示すフローチャートである。
主側CPUにて実行される特図確定中処理を示すフローチャートである。
主側CPUにて実行される特電開始処理を示すフローチャートである。
主側CPUにて実行される特電開放中処理を示すフローチャートである。
主側CPUにて実行される特電閉鎖中処理を示すフローチャートである。
主側CPUにて実行される特電終了処理を示すフローチャートである。
第2の実施形態における管理側I/Fの入力ポートの構成を説明するための説明図である。
主側CPUにて実行される認識用処理を示すフローチャートである。
管理側CPUにて実行される管理処理を示すフローチャートである。
(a)~(h)第1~第12バッファと信号の種類との対応関係の情報が対応関係用メモリに格納される様子を示すタイムチャートである。
第3の実施形態における管理用ICの電気的構成を説明するためのブロック図である。
管理側I/Fの入力ポートの構成を説明するための説明図である。
主側CPUにて実行される停電情報記憶処理を示すフローチャートである。
管理側CPUにて実行される停電対応処理を示すフローチャートである。
管理側CPUにて実行される外部出力用処理を示すフローチャートである。
第4の実施形態における管理側CPUにて実行される停電対応処理を示すフローチャートである。
(a)第5の実施形態における主側CPUにて実行される契機特定処理を示すフローチャートであり、(b)管理側CPUにて実行される演算処理を示すフローチャートである。
第6の実施形態における主側CPUにて実行される契機特定処理を示すフローチャートである。
第7の実施形態における管理側CPUにて実行される演算処理を示すフローチャートである。
第8の実施形態における管理側CPUにて実行される履歴設定処理を示すフローチャートである。
第9の実施形態における履歴用メモリの構成を説明するための説明図である。
管理側CPUにて実行される履歴設定処理を示すフローチャートである。
第10の実施形態における主制御装置のMPUの電気的構成を説明するためのブロック図である。
主側CPUにて実行される入球検知処理を示すフローチャートである。
第11の実施形態における主制御装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。
管理側I/Fの入力ポートの構成を説明するための説明図である。
履歴用メモリの構成を説明するための説明図である。
管理側CPUにて実行される履歴設定処理を示すフローチャートである。
管理側CPUにて実行される外部出力用処理を示すフローチャートである。
主側CPUにて実行されるパラメータ管理処理を示すフローチャートである。
第12の実施形態における各入球検知センサの検知結果を主側CPU及び管理用ICに送信する信号経路の構成を説明するためのブロック図である。
(a1)~(c2)第13の実施形態における開閉実行モードの実行態様を説明するためのタイムチャートである。
主側CPUにて実行される特電開始処理を示すフローチャートである。
主側CPUにて実行される特電開放中処理を示すフローチャートである。
主側CPUにて実行される特電閉鎖中処理を示すフローチャートである。
第14の実施形態における遊技盤の正面図である。
主側CPUにて実行される入球検知処理を示すフローチャートである。
(a)~(e)開閉実行モードにおいて第1特別入球口又は第2特別入球口に遊技球が入球する様子を示すタイムチャートである。
第15の実施形態における遊技盤の正面図である。
(a),(b)図78のA-A線断面図である。
(a)図78のB-B線断面図であり、(b)図78のA-A線断面図である。
(a)第1特図用の低確当否テーブルを説明するための説明図であり、(b)第1特図用の高確当否テーブルを説明するための説明図であり、(c)第2特図用の低確当否テーブルを説明するための説明図であり、(d)第2特図用の高確当否テーブルを説明するための説明図である。
(a),(b)開閉実行モードの実行態様を説明するための説明図である。
主側CPUにて実行される特電用の開放設定処理を示すフローチャートである。
第16の実施形態における遊技盤の正面図である。
(a)主側CPUにて実行される特電用の開放設定処理を示すフローチャートであり、(b)主側CPUにて実行される特電用の閉鎖設定処理を示すフローチャートである。
(a)~(d)第1特電入賞装置及び第2特電入賞装置が開閉される様子を示すタイムチャートである。
第17の実施形態における特電入賞装置の構成を説明するための遊技盤の縦断面図である。
主側CPUにて実行される流下阻止制御処理を示すフローチャートである。
(a)~(d)各特電入賞装置の開閉状態と流下阻止部材の動作位置との関係を説明するためのタイムチャートである。
(a)~(c)各特電入賞装置の開閉状態と流下阻止部材の動作位置との関係を説明するための説明図である。
第18の実施形態における遊技盤の正面図である。
主側CPUにて実行される普図側の保留情報の取得処理を示すフローチャートである。
(a),(b)図柄表示装置の表示内容を説明するための説明図である。
(a)~(e)普図側の保留情報が取得される様子を示すタイムチャートである。
第19の実施形態における遊技盤の正面図である。
(a),(b)図95のA-A線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1の実施形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の斜視図、図2はパチンコ機10の主要な構成を分解して示す斜視図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域PA内の構成を省略している。
【0010】
パチンコ機10は、図1に示すように、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12と、を有する。外枠11は木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。なお、パチンコ機10において外枠11は必須の構成ではなく、遊技ホールの島設備に外枠11が備え付けられた構成としてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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