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公開番号2024010315
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-24
出願番号2022111580
出願日2022-07-12
発明の名称輪列受の加飾方法、輪列受、および時計
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G04B 29/02 20060101AFI20240117BHJP(時計)
要約【課題】優れた美観の加飾部を有する輪列受の加飾方法を提供すること。
【解決手段】加飾方法は、受石を有する輪列受の加飾方法であって、前記輪列受の第1面に複数本の溝部を形成する切削工程と、隣り合う前記溝部間に生じる頂部を平滑化する平滑化工程と、前記溝部および前記平滑化された平滑部を含む加飾部を粗面化する粗面化工程と、前記第1面から前記第1面とは反対側の第2面に貫通する石受孔を形成する穿孔工程とを含む。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
受石を有する輪列受の加飾方法であって、
前記輪列受の第1面に複数本の溝部を形成する切削工程と、
隣り合う前記溝部間に生じる頂部を平滑化する平滑化工程と、
前記溝部および前記平滑化された平滑部を含む加飾部を粗面化する粗面化工程と、
前記第1面から前記第1面とは反対側の第2面に貫通する石受孔を形成する穿孔工程と、を含む、
輪列受の加飾方法。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記石受孔に前記第2面から前記受石を埋め込む埋込工程を、さらに含む、
請求項1に記載の輪列受の加飾方法。
【請求項3】
前記切削工程は、ボールエンドミルを用いて行われ、
複数本の前記溝部は、等間隔に形成される、
請求項1に記載の輪列受の加飾方法。
【請求項4】
前記平滑化工程は、スクエアエンドミルを用いて行われる、
請求項1に記載の輪列受の加飾方法。
【請求項5】
前記粗面化工程は、ブラシを用いて行われる、
請求項1に記載の輪列受の加飾方法。
【請求項6】
前記加飾部に、レーザー照射により彫刻を施すレーザー照射工程を、さらに含む、
請求項1に記載の輪列受の加飾方法。
【請求項7】
第1面と、前記第1面とは反対側の第2面とを有し、
前記第1面に形成された複数本の溝部と、
隣り合う前記溝部間における頂部を平滑化した平滑部と、
前記第1面から前記第2面に貫通する石受孔と、
前記石受孔に埋め込まれる受石と、を備え、
前記第1面において、複数本の前記溝部は、等間隔に形成されており、
前記溝部の底部における面粗度は、前記平滑部の面粗度よりも小さいか、同じである、
輪列受。
【請求項8】
前記第1面において、複数本の前記溝部は、枯山水を表現した波状をなしている、
請求項7に記載の輪列受。
【請求項9】
前記溝部の底部における面粗度は、前記平滑部の面粗度よりも小さい、
請求項7に記載の輪列受。
【請求項10】
前記溝部の底部における面粗度は、前記平滑部の面粗度と同じである、
請求項7に記載の輪列受。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、輪列受の加飾方法、輪列受、および当該輪列受を備えた時計に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、裏蓋や、ムーブメントおよび受け等に、多数の円形連続模様からなるツゲ模様を形成するツゲ模様加工機が開示されている。当該文献によれば、当該加工機を用いた加工方法によれば、加工時間を短縮することができる、としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-72293号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、輪列受に対して特許文献1の加工方法を適用した場合、美観を損ね兼ねない虞があった。詳しくは、輪列受には、歯車などの回動部品の軸を受ける受石が埋め込まれるが、当該受石は、模様を加工した後、換言すれば、加飾した後に打ち込まれるため、当該打ち込み時に、加飾部にダメージを与えてしまう虞があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願に係る一態様の輪列受の加飾方法は、受石を有する輪列受の加飾方法であって、前記輪列受の第1面に複数本の溝部を形成する切削工程と、隣り合う前記溝部間に生じる頂部を平滑化する平滑化工程と、前記溝部および前記平滑化された平滑部を含む加飾部を粗面化する粗面化工程と、前記第1面から前記第1面とは反対側の第2面に貫通する石受孔を形成する穿孔工程と、を含む。
【0006】
本願に係る一態様の輪列受は、第1面と、前記第1面とは反対側の第2面とを有し、前記第1面に形成された複数本の溝部と、隣り合う前記溝部間における頂部を平滑化した平滑部と、前記第1面から前記第2面に貫通する石受孔と、前記石受孔に埋め込まれる受石と、を備え、前記第1面において、複数本の前記溝部は、等間隔に形成されており、前記溝部の底部における面粗度は、前記平滑部の面粗度よりも小さいか、同じである。
【0007】
本願に係る一態様の時計は、上記の輪列受と、分針および時針を含む指針とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1に係る時計の背面図。
図1のb-b断面における断面図。
図1のc-c断面における拡大断面図。
加工装置の概略構成図。
輪列受の製造方法の流れを示すフローチャート図。
製造過程における輪列受の一態様の断面図。
製造過程における輪列受の一態様の断面図。
製造過程における輪列受の一態様の断面図。
製造過程における輪列受の一態様の断面図。
製造過程における輪列受の一態様の断面図。
加飾部の拡大写真図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施形態1
***時計の概要***
図1は、本実施形態に係る時計の背面図である。
本実施形態の時計100は、3針式のアナログ式の腕時計であり、図1は、その背面の平面図である。
時計100は、所謂シースルーバックの腕時計であり、胴1に透明な裏蓋2が取付けられているため、内部の機構が観察可能な構成となっている。
【0010】
胴1は、ケースであり、チタンや、ステンレスなどの硬質金属から構成されている。胴1は略円形であり、胴1のリング状の壁の内周に裏蓋2が勘合されている。また、胴1の側面には、リュウズ16が設けられている。裏蓋2は、サファイヤガラスなど、透明なガラス部材から構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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