意匠ウォッチ

発行日2025-07-07
公報種別意匠公報(S)
登録番号1802945
登録日2025-06-26
意匠に係る物品クッション
意匠分類C1-200(寝具、床敷物、カーテン等)
出願番号2024015358
出願日2024-07-04
意匠権者有限会社ビューティフルライフ,合同会社KT福祉環境研究所,個人,個人
代理人
意匠に係る物品の説明本物品は、座位姿勢または身体の背部や頭部の姿勢を支えて保持するクッションとして使用するものである。正面視で、中央の膨らむ帯部とその左右の2つの膨らみ部、その帯部と左右の膨らみ部を繋ぐ2カ所の接続部で構成されている。左右の膨らみ部は空気や水を入れて楕円形に大きく膨らむ。帯部は同じように空気や水を入れるが、左右の楕円形の膨らみ部より小さく膨らむ。本クッションは、肘置きの付いた椅子や車椅子などでの座位姿勢時に、着座者の背中の中心部を起点に、クッションの中央の膨らむ帯部を背中にあて、左右2か所の楕円形の膨らみ部を使用者の脇の下および腰部の横側に配置することにより座位姿勢を支え姿勢を保つ効果を得られる。肘置きの付いてない椅子などを使用した場合は、着座者の背中の中心部を起点に、クッションの中央の膨らむ帯部を軽度に膨らませ、又は膨らませずに、左右2か所の楕円形の膨らみ部を中央の膨らむ帯部の表面側または裏面側に折り込むことにより、腰や背あてとしての効果を得られる。また、ベッド上での食事介助や歯科や口腔ケアや髭剃り等の整容、理美容サービスの提供時に、背あてや頭あてとして使用することで背部や頭部を支え上半身の姿勢を保持することができるものである。参考平面図、参考斜視図1は、本クッションを折り曲げずに、中央の膨らむ帯部と、その左右の2つの楕円形の膨らみ部を膨らませた状態を示している。参考斜視図2は、中央の帯部を膨らませず、左右の楕円形の膨らみ部を膨らませて、帯部の表面側で内側に略90度曲げた状態を示している。参考斜視図3は、一方の楕円形の膨らみ部を大きく膨らませ、他方の膨らみ部を小さく膨らませ、さらに中央の帯部を膨らませずに他方の膨らみ部を接続部から内側に丸め込んで枕状にした状態を示している。使用状態を示す参考写真1、使用状態を示す参考写真2、使用状態を示す参考写真3、使用状態を示す参考写真4、使用状態を示す参考写真7、使用状態を示す参考写真8で示すように、本クッションを座姿勢の保持用として使用する際は、参考斜視図2の形状にして配置する。使用する椅子は肘置きおよび背もたれのある椅子で、例えば、事務椅子、家具椅子、車椅子、理容椅子、美容椅子、洗髪用椅子などが対象となる。座位姿勢時の背面に中央の膨らむ帯部を配置し、使用者の左右の腰部と肘置きの間に左右の楕円形の膨らみ部を挟み込み座位姿勢を支え保持する効果を得られる特長を有するクッションである。また、使用状態を示す参考写真9、使用状態を示す参考写真10に示すように、椅子の片方に肘置きのある車の運転席や助手席などのシートに配置した場合、それぞれのドアが本クッションの片方の支えとなり、身体をホールドするため使用対象となり、同様の効果を得られる。その際、ドアと肘置きの距離が異なり左右の楕円形の膨らみ部で姿勢位置のバランスがとりにくい場合は、各膨らみ部の膨らみ具合を調整して使用することで姿勢を保持することができる。さらに中央の膨らむ帯部も同様に車の背シートに合わせて膨らみ具合を調整することができる。運転者などの腰部が左右の膨らみ部に挟まれることで支えられ、座位姿勢が保ちやすくなり運転中の横揺れなどを緩和する。運転者は、脇や肘などの上半身は自由に動けてハンドル操作の妨げをせずに運転時の腰痛予防にもつながる。使用状態を示す参考写真6に示すように、本物品を参考斜視図2の形状の状態から、さらに各膨らみ部を内側に折り曲げた形状にし、中央の膨らむ帯部を膨らませず、左右の楕円形の膨らみ部を膨らませ、中央の帯部側に折り曲げて腰・背あてとして使用することができる。また、使用状態を示す参考写真11に示すように、一方の楕円形の膨らみ部を膨らませ、椅子の腰あてとして配置することができる。円背、猫背の方に対しては、使用状態を示す参考写真12に示すように、椅子の背あてとして配置することができる。使用する際は、中央の膨らみ部と他方の楕円形の膨らみ部を膨らませず、椅子の背もたれに引っかけると椅子に添い易くなり、一方の楕円形の膨らみ部を姿勢に合わせて膨らみ具合を調整し設置することにより、座姿勢の安楽性を高めることもできる。さらに椅子の腰あてとして腰部から腰の上部にあたるように自由に配置位置を決めて安楽な座姿勢を保つことができる。その際、使用する椅子は肘置きがない椅子や事務椅子でも使用できる。使用状態を示す参考写真13、使用状態を示す参考写真14、使用状態を示す参考写真15、使用状態を示す参考写真16、使用状態を示す参考写真17、使用状態を示す参考写真18に示すように、本クッションは、ベッド上での食事介助や歯科、口腔ケアや髭剃り等の整容、理美容サービスの提供時に使用できる。ベッドで寝たきりの方や起き上れない患者などが、食事介助を受ける際やベッド上での歯科治療、口腔ケアや歯磨き、髭剃りなどの整容を受ける場合、又はカット等の理美容サービスを受ける場合は、ベッドの上部を起こし上げて使用者の背がベッドからやや離れた座位姿勢の状態を保ち、提供する介助者や歯科医師、看護師、介護士、理容師、美容師などと、ベッドに座った人を同程度の目線にすることが必要とされる。その際、使用状態を示す参考写真13、使用状態を示す参考写真14に示すように、本クッションの中央の膨らみ部と他方の楕円形の膨らみ部を膨らませず、一方の楕円形の膨らみ部を膨らませて頭部に設置することができる。その際、一方の楕円形の膨らみ部の膨らみ具合を調整することにより、顎を上げたり下げたりすることができる。また、使用状態を示す参考写真15に示すように、本物品を参考斜視図3の形状にすることで、一方は大きく膨らませた楕円形の膨らみ部とし、他方はそれより小さく膨らませた楕円形の膨らみ部にできる。この膨らみ部2カ所を配置し使用者の頚椎や頭部を支持することができる。さらに、使用状態を示す参考写真16に示すように、参考斜視図2の形状の状態から、さらに各膨らみ部を内側に折り曲げた形状にして配置する。中央帯部の膨らみ部を膨らませず、左右の楕円形の膨らみ部を膨らませて、中央帯部の内側に折りたたんだ状態で、左右の楕円形の膨らみ部を縦向きに配置して、枕として使用することで頭部の横揺れを防ぎ、安定した状態で頭部を支持することができる。これにより食事介助や歯科治療、口腔ケアや歯磨き、髭剃りなどの整容時に、本クッションの使用者は、顎の位置や角度を調整して安楽な姿勢で享受できる。また、サービスの提供者は、サービスを提供し易い角度や体勢を保持し易く、頭部が安定することから安全な業務提供につながる。また、使用状態を示す参考写真17に示すように本クッションの一方の楕円形の膨らみ部を背部に配置する方法や、使用状態を示す参考写真18に示すように本物品を参考斜視図2の形状の状態から、さらに各膨らみ部を内側に折り曲げた形状にして背部に設置する方法により、ベッドと頭部の間を広げて空間を保つことが可能となり、理容師や美容師などが後頭部のカットをし易い状態を確保することができる。理容師や美容師が寝たきりの方をベッド上でカットをする場合は二人体制で背部や頭部を支える役割とカットをする役割を担う場合が多く、特に後頭部のカットを一人で行うことは安全を確保することが難しいが、本クッションを使用することにより、技術者が一人でカットを提供することを可能にする。背部に本クッションを配置した姿勢保持により、身体上部が起き上がった座位姿勢の状態を保ち、目線が上がることから食事介助や口腔ケア、歯磨き等の整容の提供もし易くなり誤嚥の予防にもつながる。なお、使用状態を示す参考写真1などでは、空気を挿入し用いた本クッションの一例を示しているが、水や温水を注入した場合の本クッションの形状は同一である。
意匠の説明

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