意匠ウォッチ

発行日2025-02-06
公報種別意匠公報(S)
登録番号1790656
登録日2025-01-28
意匠に係る物品刺繍枠
意匠分類C0-38(C1～C7に属さないその他の生活用品)
出願番号2024013974
出願日2024-07-07
意匠権者個人
代理人個人
意匠に係る物品の説明本物品は、布に刺繍を施す際に、布を張った状態に保持する刺繍枠である。「各部の名称を示す参考図」に示すように、本物品は、左右に離隔して前後方向へ延出する一対の縦枠と、前後に離隔して左右方向へ延出する一対の横枠とを備える。縦枠には、前後2ヶ所に、それぞれ前後方向へ延出する長孔が、上下に貫通して形成されている。横枠には、左右両端部の上下に、それぞれ凹溝が形成されている。凹溝の中央部には、ボルト挿通穴が形成されている。横枠には、左右の凹溝間に、布テープが設けられる。布テープには、刺繍を施す布の前後両端部が、一時的に縫い付けられて使用される。左右の縦枠には、各横枠の左右の凹溝がはめ込まれる。横枠の上下にそれぞれ設けた凹溝の内、いずれの凹溝を縦枠にはめ込んでも、刺繍枠を組み立てることができる。縦枠に横枠をはめ込んだ状態で、縦枠の長手方向(つまり前後方向)に横枠をスライドさせて布を張った状態で、縦枠と横枠とが固定される。この固定は、刺繍枠の下方から、縦枠の長孔および横枠のボルト挿通穴を介して、ボルトの軸部が通され、刺繍枠の上方から、ボルトの先端部にノブナットがねじ込まれることでなされる。縦枠に横枠の凹溝がはめ込まれることで、縦枠と横枠とを直角に交差した状態で、角型枠を構成することができる。そのため、使用時に、刺繍枠がゆがむことがなく、布を緊張状態に確実に保持できる。縦枠の長さよりも長い布に刺繍を施したい場合、横枠に布を巻き付けて、刺繍箇所を少しずつずらしながら、刺繍作業を進めることができる。その際、前述したとおり、横枠の上下に凹溝を形成しているので、横枠の上下どちらの面の凹溝も、縦枠にはめ込むことができる。言い換えれば、横枠を半回転させるごとに、縦枠にはめ込むことができる。そのため、布の張り具合の調整を、容易に柔軟に行うことができる。その後、縦枠に対し横枠を前後方向外側へスライドして、布を張った状態で、ボルトとノブナットで固定すればよい。さらに、「使用状態を示す参考斜視図2」に示すように、刺繍を施す布の左右は、縦枠に巻き付けられる帯布にも保持されるのがよい。なお、「使用状態を示す参考斜視図1」では、後方の横枠を一回転(360度回転)させて、布の後端部を横枠に巻き付けた状態を示している。また、「使用状態を示す参考斜視図2」では、前方の横枠を一回転(360度回転)させて、布の前端部を横枠に巻き付けた状態を示している。また、「右側部を示す参考平面図1,2」は、刺繍枠の右側の平面図であるが、同図2では、前方の横枠を半回転(180度回転)させた状態を示している。縦枠には、長孔を挟んだ両側に、ピン挿通穴が千鳥状に設けられている。縦枠に横枠をはめ込んでボルトとノブナットで保持した状態で、前方の横枠の後端部と、後方の横枠の前端部とに対応して、縦枠のピン挿通穴にはピンが差し込まれて保持される。ピンの頭部が横枠に接触することで、それ以上の横枠の移動(前後方向内側への移動)が防止され、布の緩みが防止される。意匠登録を受けようとする部分は、左右の縦枠と、前後の横枠の左右両端部と、縦枠に横枠を固定するためのボルトおよびノブナットと、縦枠に刺すピンとその固定ネジである。
意匠の説明実線で表した部分が、意匠登録を受けようとする部分である。C-C拡大端面図、D-D拡大端面図、E-E断面図を含めて、意匠登録を受けようとする部分を特定している。一点鎖線は、意匠登録を受けようとする部分とその他の部分との境界のみを示す線である。「右側部を示す参考平面図1,2」は、実施態様の一例を示している。

関連意匠