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公開番号2025059485
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169589
出願日2023-09-29
発明の名称一方向セラミック繊維プリプレグの製造方法および一方向セラミック繊維プリプレグ
出願人株式会社フジミインコーポレーテッド
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類C04B 35/80 20060101AFI20250403BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】マトリクスの不織布繊維間への含浸性が向上し、緻密なマトリクス構造を有するプリプレグを得ることができる手段を提供する。
【解決手段】本発明は、一方向に配向する複数のセラミック繊維およびセラミック粒子含有組成物を準備する工程、前記セラミック粒子含有組成物を支持体上に塗工し塗工膜を得る工程、前記塗工膜に前記一方向に配向する複数のセラミック繊維を浸漬させ、セラミック粒子含有組成物含浸体を得る工程、ならびに前記セラミック粒子含有組成物含浸体を乾燥した後前記支持体を剥がし、一方向セラミック繊維プリプレグを得る工程、を含む、一方向セラミック繊維プリプレグの製造方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一方向に配向する複数のセラミック繊維およびセラミック粒子含有組成物を準備する工程、
前記セラミック粒子含有組成物を支持体上に塗工し塗工膜を得る工程、
前記塗工膜に前記一方向に配向する複数のセラミック繊維を浸漬させ、セラミック粒子含有組成物含浸体を得る工程、ならびに
前記セラミック粒子含有組成物含浸体を乾燥した後前記支持体を剥がし、一方向セラミック繊維プリプレグを得る工程、
を含む、一方向セラミック繊維プリプレグの製造方法。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記セラミック粒子含有組成物の25℃での粘度は、0.01Pa・s以上5Pa・s以下である、請求項1に記載の一方向セラミック繊維プリプレグの製造方法。
【請求項3】
前記塗工膜の厚さは、10μm以上2000μm以下である、請求項1または2に記載の一方向セラミック繊維プリプレグの製造方法。
【請求項4】
一方向に配向する複数のセラミック繊維と、
前記複数のセラミック繊維に含浸されているセラミック粒子含有組成物と、
を含む、一方向セラミック繊維プリプレグであって、
前記一方向セラミック繊維プリプレグの厚さ方向に沿った切断面における、単位区画あたりの前記セラミック繊維の数の変動係数が2.0以下である、一方向セラミック繊維プリプレグ。
【請求項5】
前記変動係数は1.7以下である、請求項4に記載の一方向セラミック繊維プリプレグ。
【請求項6】
前記セラミック繊維は、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊維、ムライト繊維、または炭素繊維である、請求項4または5に記載の一方向セラミック繊維プリプレグ。
【請求項7】
前記セラミック粒子含有組成物に含有されるセラミック粒子は、アルミナ粒子、炭化ケイ素粒子、および水酸化アルミニウムを含む被覆層で被覆された炭化ケイ素粒子からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項4または5に記載の一方向セラミック繊維プリプレグ。
【請求項8】
前記一方向セラミック繊維プリプレグにおける前記セラミック繊維の繊維含有率は、20体積%以上85体積%以下である、請求項4または5に記載の一方向セラミック繊維プリプレグ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、一方向セラミック繊維プリプレグの製造方法および一方向セラミック繊維プリプレグに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
セラミック材料は、その種類に応じて、硬度、機械的強度、耐熱性、耐衝撃性、耐摩耗性、耐酸化性もしくは耐食性に優れること、または熱膨張係数が小さいこと等の利点を有している。このことから、セラミック材料は、電子部品や高温構造部材等の種々の用途での応用が期待されている。
【0003】
セラミック材料は、さらなる高機能化や、生産効率の向上等を目的として、複数のセラミック材料の複合材料として、またはセラミックと他の材料との複合材料として使用される場合がある。かような複合材料としては、セラミック繊維とセラミック粒子とを含むプリプレグを用いて形成されるものが挙げられる。
【0004】
例えば、特許文献1には、酸化物系セラミック粉末を分散媒に分散させたスラリーを調製するスラリー調整工程と、該スラリーを無機繊維からなるシートに含浸させて、スラリー含浸シートを形成する含浸工程と、を有する、セラミックス基複合材料部材の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6978896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、マトリクスの不織布繊維間への含浸性が悪く、内部気泡などの形成から緻密なマトリクス構造を有したプリプレグが得られないという問題があった。
【0007】
そこで本発明は、マトリクスの不織布繊維間への含浸性が向上し、緻密なマトリクス構造を有するプリプレグを得ることができる手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、一方向に配向する複数のセラミック繊維およびセラミック粒子含有組成物を準備する工程、前記セラミック粒子含有組成物を支持体上に塗工し塗工膜を得る工程、前記塗工膜に前記一方向に配向する複数のセラミック繊維を浸漬させ、セラミック粒子含有組成物含浸体を得る工程、ならびに前記セラミック粒子含有組成物含浸体を乾燥した後前記支持体を剥がし、一方向セラミック繊維プリプレグを得る工程、を含む、一方向セラミック繊維プリプレグの製造方法を提供する。
【0009】
また、本発明は、一方向に配向する複数のセラミック繊維と、前記複数のセラミック繊維に含浸されているセラミック粒子含有組成物と、を含む、一方向セラミック繊維プリプレグであって、前記一方向セラミック繊維プリプレグの厚さ方向に沿った切断面における、単位区画あたりの前記セラミック繊維の数の変動係数が2.0以下である、一方向セラミック繊維プリプレグを提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、マトリクスの不織布繊維間への含浸性が向上し、緻密なマトリクス構造を有するプリプレグを得ることができる手段が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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