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公開番号2025005175
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023105244
出願日2023-06-27
発明の名称酸化物蛍光体、及びそれを用いた発光装置
出願人日亜化学工業株式会社
代理人弁理士法人市澤・川田国際特許事務所
主分類C09K 11/66 20060101AFI20250108BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】酸化物蛍光体、及びそれを用いた発光装置を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表される組成を有する、酸化物蛍光体である。(Mg1-pM1 p)q(Li1-rM2 r)s(In1-tM3 t)u(Ge1-vM4 v)wOx:Cry,M5 z(1)(式中、M1はCa、Sr、Ba及びZnから選択され、M2はNa、K、Rb及びCsから選択され、M3はAl、Ga及びScから選択され、M4はSi、Ti、Zr、Sn及びHfから選択され、M5はNi、Ce、Eu、Fe、Mn、Nd、Tm、Ho、Er及びYbから選択され、0≦p≦1.0、0.1≦q≦0.9、0≦r≦1.0、0.05≦s≦0.45、0≦t≦0.5、0.05≦u≦0.45、0≦v≦1.0、0.8≦w≦1.3、2.6≦x≦3.6、0.002≦y≦0.5、0≦z≦0.3、0.9≦q+s+u≦1.2を満たす。)
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される組成を有する、酸化物蛍光体。
(Mg
1-p





(Li
1-r





(In
1-t





(Ge
1-v







:Cr

,M


(1)
(前記式(1)中、M

は、Ca、Sr、Ba及びZnからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M

は、Na、K、Rb及びCsからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M

は、Al、Ga及びScからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M

は、Si、Ti、Zr、Sn及びHfからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M

は、Ni、Ce、Eu、Fe、Mn、Nd、Tm、Ho、Er及びYbからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、p、q、r、s、t、u、v、w、x、y及びzは、それぞれ0≦p≦1.0、0.1≦q≦0.9、0≦r≦1.0、0.05≦s≦0.45、0≦t≦0.5、0.05≦u≦0.45、0≦v≦1.0、0.8≦w≦1.3、2.6≦x≦3.6、0.002≦y≦0.5、0≦z≦0.3、0.9≦q+s+u≦1.2を満たす。)
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記式(1)中、yが0.020≦y≦0.070を満たす、請求項1に記載の酸化物蛍光体。
【請求項3】
前記式(1)中、uが0.25≦u≦0.40を満たす、請求項1に記載の酸化物蛍光体。
【請求項4】
前記式(1)中、pが0≦p<1.0を満たす、請求項1に記載の酸化物蛍光体。
【請求項5】
前記式(1)中、vが0≦v<0.5を満たす、請求項1に記載の酸化物蛍光体。
【請求項6】
前記式(1)中、v=0である、請求項4に記載の酸化物蛍光体。
【請求項7】
前記式(1)中、r=0である、請求項6に記載の酸化物蛍光体。
【請求項8】
前記式(1)中、p、qが、それぞれ0≦p≦0.4、0.6≦q≦0.9を満たす、請求項1に記載の酸化物蛍光体。
【請求項9】
前記式(1)中、qが、0.5≦q≦0.9を満たす、請求項1に記載の酸化物蛍光体。
【請求項10】
前記酸化物蛍光体は、発光ピーク波長を有する発光スペクトルの半値全幅が150nm以上220nm以下の範囲内である、請求項1に記載の酸化物蛍光体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、酸化物蛍光体、及びそれを用いた発光装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
赤色光から近赤外光の波長範囲に発光強度を有する発光装置は、例えば赤外線カメラ、赤外線通信、植物育成、栽培用の光源、生体認証の1種である静脈認証、青果等の農産物又は食品の糖度等を非破壊で測定する食品成分分析機器等、医薬品の異物混入等を非破壊で測定する分析機器等への使用が望まれている。赤色光から近赤外光の波長範囲とともに、可視光の波長範囲においても発光する発光装置も望まれている。
【0003】
このような発光装置として、発光ダイオード(LED)と蛍光体とを組み合わせた発光装置が挙げられる。
また、発光装置に組み合わされる蛍光体として、赤色光から近赤外光の波長範囲に比較的大きな発光スペクトルの発光強度を有する蛍光体(以下、「近赤外発光蛍光体」ともいう。)が挙げられる。
【0004】
特許文献1には、近赤外発光蛍光体として、680nm以上760nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有し、組成が例えばCaYAlO

:Mn
4+
で表される蛍光体が開示されている。上述したような各用途に適した、より半値全幅が広く、発光ピーク波長がより長い波長範囲にある発光スペクトルを有する近赤外発光蛍光体が求められる場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2020-528486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、赤色光から近赤外光の波長範囲に発光ピーク波長を有し、発光スペクトルの半値全幅が広い酸化物蛍光体、及びそれを用いた発光装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第一態様は、下記式(1)で表される組成を有する、酸化物蛍光体である。
(Mg
1-p





(Li
1-r





(In
1-t





(Ge
1-v







:Cr

,M


(1)
(前記式(1)中、M

は、Ca、Sr、Ba及びZnからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M

は、Na、K、Rb及びCsからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M

は、Al、Ga及びScからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M

は、Si、Ti、Zr、Sn及びHfからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M

は、Ni、Ce、Eu、Fe、Mn、Nd、Tm、Ho、Er及びYbからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、p、q、r、s、t、u、v、w、x、y及びzは、それぞれ0≦p≦1.0、0.1≦q≦0.9、0≦r≦1.0、0.05≦s≦0.45、0≦t≦0.5、0.05≦u≦0.45、0≦v≦1.0、0.8≦w≦1.3、2.6≦x≦3.6、0.002≦y≦0.5、0≦z≦0.3、0.9≦q+s+u≦1.2を満たす。)
【0008】
第二態様は、前記酸化物蛍光体と、365nm以上650nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有し、前記酸化物蛍光体を照射する発光素子と、を備える発光装置である。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、赤色光から近赤外光の波長範囲に発光ピーク波長を有し、発光スペクトルの半値全幅が広い酸化物蛍光体、及びそれを用いた発光装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
発光装置の第1構成例の一例を示す概略断面図である。
発光装置の第1構成例の他の例を示す概略断面図である。
発光装置の第2構成例を示す概略平面図である。
発光装置の第2構成例を示す概略断面図である。
実施例1から6に係る酸化物蛍光体の発光スペクトルを示す図である。
実施例7から11に係る酸化物蛍光体の発光スペクトルを示す図である。
実施例12から16に係る酸化物蛍光体の発光スペクトルを示す図である。
比較例1及び2に係る酸化物蛍光体の発光スペクトルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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