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公開番号
2024180349
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2024096061
出願日
2024-06-13
発明の名称
ポリエステル弾性複合糸、その製造方法、並びにそれを含む糸及び織物
出願人
新光合成纎維股分有限公司
代理人
個人
,
個人
主分類
D02G
1/02 20060101AFI20241219BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約
【課題】ポリエステル弾性複合糸、その製造方法、並びにそれを含む糸及び織物を提供する。
【解決手段】ポリエステル繊維を原料として仮撚工程によりポリエステル繊維糸を形成することと、弾性を有する熱可塑性ポリエステルエラストマーを原料として解舒を行うことによって、ポリエステルエラストマー繊維糸を形成することと、混繊工程によりポリエステル繊維糸とポリエステルエラストマー繊維糸を混合させ、2種類の繊維糸を含むポリエステル弾性複合糸を得ることと、を含む、ポリエステル弾性複合糸の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリエステル繊維を原料として仮撚工程によりポリエステル繊維糸を形成することと、
弾性を有する熱可塑性ポリエステルエラストマーを原料として解舒を行うことによって、ポリエステルエラストマー繊維糸を形成することと、
混繊工程により前記ポリエステル繊維糸と前記ポリエステルエラストマー繊維糸を混合させ、2種類の繊維糸を含むポリエステル弾性複合糸を得ることと、を含む、ポリエステル弾性複合糸の製造方法。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
前記ポリエステル繊維は、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、ポリブチレンテレフタレート(PBT)繊維、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維、カチオン可染ポリエステル繊維、又は再生ポリエステル繊維である、請求項1に記載のポリエステル弾性複合糸の製造方法。
【請求項3】
前記ポリエステル繊維は、芯鞘型繊維、セグメントパイ繊維、又は海島型繊維である、請求項1に記載のポリエステル弾性複合糸の製造方法。
【請求項4】
前記熱可塑性ポリエステルエラストマーは、PBT型ポリエステルエラストマーである、請求項1に記載のポリエステル弾性複合糸の製造方法。
【請求項5】
前記熱可塑性ポリエステルエラストマーは、非リサイクルプロセス又はリサイクルプロセスにより製造されたものである、請求項1に記載のポリエステル弾性複合糸の製造方法。
【請求項6】
前記熱可塑性ポリエステルエラストマーは、物理的リサイクルプロセス又は化学的リサイクルプロセスにより製造されたものである、請求項5に記載のポリエステル弾性複合糸の製造方法。
【請求項7】
前記ポリエステルエラストマー繊維糸は、モノフィラメント又はマルチフィラメントである、請求項1に記載のポリエステル弾性複合糸の製造方法。
【請求項8】
前記ポリエステルエラストマー繊維糸のフィラメント当たりのデニール(dpf)は、100デニール(De)以下である、請求項7に記載のポリエステル弾性複合糸の製造方法。
【請求項9】
前記ポリエステル繊維糸と前記ポリエステルエラストマー繊維糸の延伸倍率が異なる、請求項1に記載のポリエステル弾性複合糸の製造方法。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載のポリエステル弾性複合糸の製造方法により製造されるポリエステル弾性複合糸であって、前記ポリエステル繊維糸と前記ポリエステルエラストマー繊維糸を含み、前記ポリエステル繊維糸と前記ポリエステルエラストマー繊維糸は、それぞれ独立して互いに撚り合わせられている、ポリエステル弾性複合糸。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステル繊維を原料として仮撚工程によりポリエステル繊維糸を形成するとともに、弾性を有する熱可塑性ポリエステルエラストマー(thermoplastic polyester elastomer; TPEE)を使用し解舒(unwind)を行うことによって、ポリエステルエラストマー繊維糸を形成した後、混繊工程により前記ポリエステル繊維糸と前記ポリエステルエラストマー繊維糸を混合させ、ポリエステル弾性複合糸を形成するポリエステル弾性複合糸の製造方法に関するものである。本発明は、さらに、ポリエステル弾性複合糸、並びに前記ポリエステル弾性複合糸を含む糸及び織物を提供する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエステル繊維、例えば、PET繊維は、テレフタル酸モノマーとエチレングリコールモノマーを重合したものであり、耐熱性や化学的安定性に優れ、高い機械的強度を有することから、テキスタイル原料として衣服、インテリア、工業用途等に広く使用されている。しかし、PETは、モジュラスが高く、硬度が大きく、弾性回復率がナイロン66に比べてはるかに劣るという欠点がある。上記のような弾性回復率が低いという欠点を改善するために、重合工程中に1,4-ブタンジオール(1,4-BDO)モノマー、1,3-プロパンジオール(1,3-BDO)モノマー、及びテレフタル酸モノマーを重合させることによって、PBT、PTTを製造する方法が提案されている。PBT、PTTにより形成された繊維は、弾性がPETにより形成された繊維よりも優れている。しかしながら、繊維の弾性回復率は依然として不十分である。
【0003】
弾性不足の問題を解決するために、業界では、一般的に、ポリエステル繊維から仮撚加工糸を生成、さらに「糸巻き」によりスパンデックス(Spandex;ポリウレタンから紡糸されたフィラメントの一種)と結合させる従来の方法を採用している。このような複合フィラメントの弾性回復率は非常に良いが、両者は異なる材質で、一緒にリサイクルしにくいため、環境に大きな影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記のような従来の技術の問題点を解決するために、伸縮弾性及び弾性回復率を有する織物を製造するためのポリエステル弾性複合糸の製造方法を提供することを目的としている。前記ポリエステル弾性複合糸は、伸縮弾性及び弾性回復率を有する糸及び織物の製造に使用することができ、リサイクルが容易であり、環境への影響を低減することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ポリエステル繊維を原料として仮撚工程によりポリエステル繊維糸を形成することと、弾性を有する熱可塑性ポリエステルエラストマーを原料として解舒を行うことによって、ポリエステルエラストマー繊維糸を形成することと、混繊工程によりポリエステル繊維糸とポリエステルエラストマー繊維糸を混合させ、2種類の繊維糸を含むポリエステル弾性複合糸を得ることと、を含む、ポリエステル弾性複合糸の製造方法を提供する。
【0006】
一実施形態では、ポリエステル繊維は、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、ポリブチレンテレフタレート(PBT)繊維、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維、カチオン可染ポリエステル繊維、又は再生ポリエステル繊維である。
【0007】
一実施形態では、ポリエステル繊維は、芯鞘型繊維、セグメントパイ繊維、又は海島型繊維である。
【0008】
一実施形態では、熱可塑性ポリエステルエラストマーは、PBT型ポリエステルエラストマーである。
【0009】
一実施形態では、熱可塑性ポリエステルエラストマーは、非リサイクルプロセス又はリサイクルプロセスにより製造されたものである。
【0010】
一実施形態では、熱可塑性ポリエステルエラストマーは、物理的リサイクルプロセス又は化学的リサイクルプロセスにより製造されたものである。
(【0011】以降は省略されています)
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