TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024149289
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023063084
出願日2023-04-07
発明の名称ダブルカバリング糸及び織物
出願人株式会社GSIクレオス,MNインターファッション株式会社,丸井織物株式会社
代理人個人,個人
主分類D02G 3/38 20060101AFI20241010BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約【課題】細くて高強度なダブルカバリング糸、及び、このダブルカバリング糸を用いた薄くて軽く、高強度な織物を提供する。
【解決手段】繊度が10デシテックス以上、56デシテックス以下の高強力ポリエチレン繊維から成る芯糸2の周囲に、繊度が8デシテックス以上、33デシテックス以下のナイロン仮撚り加工糸から成る鞘糸3を、S方向とZ方向に二重に巻き付けてダブルカバリング糸1を製造する。ダブルカバリング糸31を、リップストップ部34に配して生地33を製織する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
繊度が10デシテックス以上、56デシテックス以下の高強力ポリエチレン繊維から成る芯糸の周囲に、繊度が8デシテックス以上、33デシテックス以下のナイロン仮撚り加工糸から成る鞘糸を、S方向とZ方向に二重に巻き付けたことを特徴とするダブルカバリング糸。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
請求項1記載のダブルカバリング糸を用いたことを特徴とする織物。
【請求項3】
請求項1記載のダブルカバリング糸をリップストップ部に配したことを特徴とする織物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ダブルカバリング糸及び、このダブルカバリング糸を用いた織物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ダブルカバリング糸を用いて製織し、高強力で柔軟性を備えた織物を製造するものや(例えば、特許文献1参照。)、高強力ポリエチレン繊維を芯糸としたダブルカバリング糸を用いて製織し、防護性や対切創性を高めた織物を製造するもの(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-143253号公報
特許第4904233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、キャンプや登山等の野外で活動する人の増加に伴い、アウトドア用の薄くて軽く、且つ、高強力な織物の開発が求められている。上述の特許文献1や特許文献2のものでは、高強力で柔軟性を備えた織物や、防護性や対切創性を高めた織物を提供することはできるが、アウトドア用の軽量織物に適合するものではなかった。また、高強力ポリエチレン繊維は高強度であることから、従来から、リップストップ部として織物に配し、織物の引裂強度の向上を図ることがあるが、高強力ポリエチレン繊維は摩擦に弱く、摩耗しやすいことから、生機目付80g/m

以下の軽量織物用途には適さなかった。
【0005】
そこで本発明は、細くて高強度なダブルカバリング糸、及び、このダブルカバリング糸を用いた薄くて軽く、高強度な織物を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明のダブルカバリング糸は、繊度が10デシテックス以上、56デシテックス以下の高強力ポリエチレン繊維から成る芯糸の周囲に、繊度が8デシテックス以上、33デシテックス以下のナイロンフィラメントから成る鞘糸を、S方向とZ方向に二重に巻き付けたことを特徴としている。
【0007】
また、本発明の織物は、上述のダブルカバリング糸を用いたことを特徴とし、さらには、上述のダブルカバリング糸を織物のリップストップ部に配したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、細くて高強度で、且つ、耐摩耗性に優れたダブルカバリング糸を製造することができる。さらに、このダブルカバリング糸を用いることにより、薄くて軽く、高強度な織物を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一形態例を示すダブルカバリング糸の模式図である。
ダブルカバリング糸の製造工程を示す説明図である。
本発明の一形態例を示す織物の織物組織図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は本発明のダブルカバリング糸の一形態例を示す図である。本形態例のダブルカバリング糸1は、繊度が33デシテックス(dtex)の高強力ポリエチレン繊維から成る芯糸2の周囲に、鞘糸3を巻き付けて形成される。鞘糸3は、繊度が13デシテックス(dtex)のナイロン仮撚り加工糸で形成され、芯糸2に対してS方向に巻き付けられる下撚り糸4と、芯糸2に対してZ方向に巻き付けられる上撚り糸5とを有し、芯糸2は、下撚り糸4と上撚り糸5とで二重にカバリングされている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

倉敷紡績株式会社
紡績糸及びそれを用いた速乾性生地並びに速乾性衣料
3日前
ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティド
微多孔性ポリエチレンフィラメント
17日前