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公開番号2024114986
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2024106517,2022167370
出願日2024-07-02,2018-03-12
発明の名称遊技機
出願人株式会社三洋物産
代理人個人
主分類A63F 7/02 20060101AFI20240816BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】遊技の興趣向上を図ることが可能な遊技機を提供すること。
【解決手段】第1特別図柄の大当たり種別「時短A」及び「潜伏確率変動B」、並びに、第2特別図柄の大当たり種別「時短C」における各確変領域73,74の有効パターン「A」は、2ラウンド目において右側確変領域73が有効に設定されつつ左側確変領域74が無効に設定される。また、有効パターン「A」は、5ラウンド目において左側確変領域74が有効に設定されつつ右側確変領域73が無効に設定される。なお、有効パターン「A」は、その他のラウンド(即ち、1ラウンド、3ラウンド、4ラウンド、6ラウンド及び7ラウンド以降)では両確変領域73,74が無効に設定される。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
遊技球を発射する発射手段と、
該発射手段により発射された遊技球が入球可能な入球手段と、
該入球手段に遊技球が入球したことに起因して所定情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段により取得された前記所定情報を判定する判定手段と、
遊技球が進入し難い若しくは進入不可な第1状態と、遊技球が進入可能な第2状態とに変化可能な可変入球手段と、
前記判定手段による判定結果を使用することにより、前記可変入球手段を前記第1状態から前記第2状態とする有利状態にする有利状態手段と、
前記可変入球手段へ流入した遊技球が通過可能な特別領域と、を備えた遊技機において、
前記特別領域に対して遊技機正面視の前後方向に重複する位置に形成され、前記可変入球手段へ流入した遊技球が通過可能な第2通過手段と、
該特別領域を遊技球が通過した場合に、前記有利状態手段による前記有利状態と異なる第2有利状態を発生させ得る第2有利状態手段と、を備え、
前記第2通過手段は、
前記可変入球手段に流入した遊技球のうち、前記特別領域を通過しない遊技球が通過する
ことを特徴とする遊技機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関するものである。
続きを表示(約 6,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、パチンコ機等の遊技機では、遊技盤に設けられた遊技領域に向けて遊技球等の遊技媒体を発射し、該遊技領域に設けられた複数の入球口のいずれかへ遊技球が入球することに基づいて当否抽選を行い、該当否抽選において当たり等の有利状態に当選した場合に、通常では閉鎖されている可変入球手段を開放して、遊技者に所定の遊技価値が付与されるように構成されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-148264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記遊技機では、遊技の興趣向上を図る必要があるが、この点について未だ改良の余地がある。
【0005】
本発明は、上記例示した事情に鑑みてなされたものであり、遊技の興趣向上を図ることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために請求項1記載の遊技機は、遊技球を発射する発射手段と、該発射手段により発射された遊技球が入球可能な入球手段と、該入球手段に遊技球が入球したことに起因して所定情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段により取得された前記所定情報を判定する判定手段と、遊技球が進入し難い若しくは進入不可な第1状態と、遊技球が進入可能な第2状態とに変化可能な可変入球手段と、前記判定手段による判定結果を使用することにより、前記可変入球手段を前記第1状態から前記第2状態とする有利状態にする有利状態手段と、前記可変入球手段へ流入した遊技球が通過可能な特別領域と、を備えており、前記特別領域に対して遊技機正面視の前後方向に重複する位置に形成され、前記可変入球手段へ流入した遊技球が通過可能な第2通過手段と、該特別領域を遊技球が通過した場合に、前記有利状態手段による前記有利状態と異なる第2有利状態を発生させ得る第2有利状態手段と、を備え、前記第2通過手段は、前記可変入球手段に流入した遊技球のうち、前記特別領域を通過しない遊技球が通過する。
【発明の効果】
【0007】
請求項1記載の遊技機によれば、遊技球を発射する発射手段と、該発射手段により発射された遊技球が入球可能な入球手段と、該入球手段に遊技球が入球したことに起因して所定情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段により取得された前記所定情報を判定する判定手段と、遊技球が進入し難い若しくは進入不可な第1状態と、遊技球が進入可能な第2状態とに変化可能な可変入球手段と、前記判定手段による判定結果を使用することにより、前記可変入球手段を前記第1状態から前記第2状態とする有利状態にする有利状態手段と、前記可変入球手段へ流入した遊技球が通過可能な特別領域と、を備えており、前記特別領域に対して遊技機正面視の前後方向に重複する位置に形成され、前記可変入球手段へ流入した遊技球が通過可能な第2通過手段と、該特別領域を遊技球が通過した場合に、前記有利状態手段による前記有利状態と異なる第2有利状態を発生させ得る第2有利状態手段と、を備え、前記第2通過手段は、前記可変入球手段に流入した遊技球のうち、前記特別領域を通過しない遊技球が通過する。これにより、遊技の興趣を向上することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態におけるパチンコ機の正面図である。
パチンコ機の背面図である
パチンコ機の遊技盤の正面図である。
可変入賞装置の正面視を模式的に表した正面拡大図である。
(a)は、右確変領域開閉板が開放状態であって左確変領域開閉板74aが閉鎖状態である場合に、大入賞口内に流入した球の挙動を説明するための可変入賞装置の模式的断面図であり、(b)は、左確変領域開閉板が開放状態であって右確変領域開閉板が閉鎖状態である場合に、大入賞口内に流入した球の挙動を説明するための可変入賞装置の模式的断面図であり、(c)は、右確変領域開閉板および左確変領域開閉板が共に閉鎖状態である場合に、大入賞口内に流入した球の挙動を説明するための可変入賞装置の模式的断面図である。
(a)は、表示画面の領域区分設定と有効ライン設定とを模式的に示した図であり、(b)は、実際の表示画面を例示した図である。
パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
各種カウンタ、カウンタ用バッファ、第1保留球格納エリア、第2保留球格納エリア、保留球実行エリア、普図保留球格納エリア、普図保留球実行エリアの構成を模式的に示した図である。
(a)は、大当たり乱数テーブルの一例を模式的に示した図である。
(a)は、特図1用大当たり種別テーブルの一例を模式的に示した図であり、(b)は、特図2用大当たり種別テーブルの一例を模式的に示した図である。
確変領域開閉テーブルの一例を模式的に示した図である。
確変領域有効テーブルの一例を模式的に示した図である。
第1特別図柄の大当たり種別「時短A」の各ラウンドにおける大入賞口ソレノイド、右確変領域ソレノイド及び左確変領域ソレノイドの作動タイミングと、大入賞口スイッチ、右確変領域スイッチ及び左確変領域スイッチにおける球の検知タイミングと、右確変有効フラグ、左確変有効フラグ及び確変移行フラグの設定タイミングとを模式的に示したタイミングチャートである。
第1特別図柄の大当たり種別「時短A」の1ラウンド目及び2ラウンド目における大入賞口ソレノイド、右確変領域ソレノイド及び左確変領域ソレノイドの作動タイミングと、大入賞口スイッチ、右確変領域スイッチ及び左確変領域スイッチにおける球の検知タイミングと、右確変有効フラグ、左確変有効フラグ及び確変移行フラグの設定タイミングとの各時間を模式的に示したタイミングチャートである。
第1特別図柄の大当たり種別「潜伏確率変動A」の各ラウンドにおける大入賞口ソレノイド、右確変領域ソレノイド及び左確変領域ソレノイドの作動タイミングと、大入賞口スイッチ、右確変領域スイッチ及び左確変領域スイッチにおける球の検知タイミングと、右確変有効フラグ、左確変有効フラグ及び確変移行フラグの設定タイミングとを模式的に示したタイミングチャートである。
第1特別図柄の大当たり種別「潜伏確率変動A」の1ラウンド目乃至3ラウンド目における大入賞口ソレノイド、右確変領域ソレノイド及び左確変領域ソレノイドの作動タイミングと、大入賞口スイッチ、右確変領域スイッチ及び左確変領域スイッチにおける球の検知タイミングと、右確変有効フラグ、左確変有効フラグ及び確変移行フラグの設定タイミングとの各時間を模式的に示したタイミングチャートである。
第1特別図柄の大当たり種別「時短B」の各ラウンドにおける大入賞口ソレノイド、右確変領域ソレノイド及び左確変領域ソレノイドの作動タイミングと、大入賞口スイッチ、右確変領域スイッチ及び左確変領域スイッチにおける球の検知タイミングと、右確変有効フラグ、左確変有効フラグ及び確変移行フラグの設定タイミングとを模式的に示したタイミングチャートである。
第1特別図柄の大当たり種別「潜伏確率変動B」の各ラウンドにおける大入賞口ソレノイド、右確変領域ソレノイド及び左確変領域ソレノイドの作動タイミングと、大入賞口スイッチ、右確変領域スイッチ及び左確変領域スイッチにおける球の検知タイミングと、右確変有効フラグ、左確変有効フラグ及び確変移行フラグの設定タイミングとを模式的に示したタイミングチャートである。
第1特別図柄の大当たり種別「確率変動A」の各ラウンドにおける大入賞口ソレノイド、右確変領域ソレノイド及び左確変領域ソレノイドの作動タイミングと、大入賞口スイッチ、右確変領域スイッチ及び左確変領域スイッチにおける球の検知タイミングと、右確変有効フラグ、左確変有効フラグ及び確変移行フラグの設定タイミングとを模式的に示したタイミングチャートである。
第2特別図柄の大当たり種別「時短C」の各ラウンドにおける大入賞口ソレノイド、右確変領域ソレノイド及び左確変領域ソレノイドの作動タイミングと、大入賞口スイッチ、右確変領域スイッチ及び左確変領域スイッチにおける球の検知タイミングと、右確変有効フラグ、左確変有効フラグ及び確変移行フラグの設定タイミングとを模式的に示したタイミングチャートである。
第2特別図柄の大当たり種別「潜伏確率変動C」の各ラウンドにおける大入賞口ソレノイド、右確変領域ソレノイド及び左確変領域ソレノイドの作動タイミングと、大入賞口スイッチ、右確変領域スイッチ及び左確変領域スイッチにおける球の検知タイミングと、右確変有効フラグ、左確変有効フラグ及び確変移行フラグの設定タイミングとを模式的に示したタイミングチャートである。
主制御装置内のMPUにより実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。
主制御装置内のMPUにより実行される始動入賞処理を示すフローチャートである。
主制御装置内のMPUにより実行される特図変動処理を示すフローチャートである。
主制御装置内のMPUにより実行される変動開始処理を示したフローチャートである。
主制御装置内のMPUにより実行される大当たり処理を示したフローチャートである。
主制御装置内のMPUにより実行される大入賞口開閉制御処理を示したフローチャートである。
主制御装置内のMPUにより実行される開放設定処理を示したフローチャートである。
主制御装置内のMPUにより実行される開放中処理を示したフローチャートである。
主制御装置内のMPUにより実行される大当たり終了処理を示したフローチャートである。
主制御装置内のMPUにより実行されるNMI割込処理を示すフローチャートである。
主制御装置内のMPUにより実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。
主制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。
音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるコマンド判定処理を示すフローチャートである。
第2実施形態の可変入賞装置及び第2可変入賞装置の正面視における模式的断面図である。
第2実施形態のパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
第2実施形態の大入賞口開閉テーブルの一例を模式的に示した図である。
第2実施形態の第2特別図柄の大当たり種別「潜伏確率変動C」の1ラウンド目乃至3ラウンド目における大入賞口ソレノイド、第2大入賞口ソレノイド、右確変領域ソレノイド及び左確変領域ソレノイドの作動タイミングと、大入賞口スイッチ、第2第入賞口スイッチ、右確変領域スイッチ及び左確変領域スイッチにおける球の検知タイミングと、右確変有効フラグ、左確変有効フラグ及び確変移行フラグの設定タイミングとの各時間を模式的に示したタイミングチャートである。
第2実施形態の主制御装置内のMPUにより実行される大当たり処理を示したフローチャートである。
第3実施形態の可変入賞装置及び第2可変入賞装置の正面視における模式的断面図である。
第3実施形態のパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
第3実施形態の大入賞口開閉テーブルの一例を模式的に示した図である。
第3実施形態の主制御装置内のMPUにより実行される大当たり処理を示したフローチャートである。
第3実施形態の主制御装置内のMPUにより実行される開放設定処理を示したフローチャートである。
第3実施形態の主制御装置内のMPUにより実行される開放中処理を示すフローチャートである。
(a)は、第4実施形態の可変入賞装置の正面視における模式的断面図であり、(b)は、確変領域開閉板が下流側にスライド駆動した状態であって、右側確変領域が開放状態であると共に左側確変領域が閉鎖状態である場合に、案内通路内を流下する球の挙動を説明するための模式的拡大断面図であり、(c)は、確変領域開閉板が上流側にスライド駆動した状態であって、左側確変領域が開放状態であると共に右側確変領域が閉鎖状態である場合に、案内通路内を流下する球の挙動を説明するための模式的拡大断面図であり、確変領域開閉板が初期状態であって、右側確変領域及び左側確変領域が共に閉鎖状態である場合に、案内通路内を流下する球の挙動を説明するための模式的拡大断面図である。
第4実施形態のパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
第4実施形態の確変領域開閉テーブルの一例を模式的に示した図である。
第4実施形態の主制御装置内のMPUにより実行される開放設定処理を示したフローチャートである。
第4実施形態の主制御装置内のMPUにより実行される開放中処理を示すフローチャートである。
第5実施形態の第1特別図柄の大当たり種別「時短A」の1ラウンド目及び2ラウンド目における大入賞口ソレノイド、右確変領域ソレノイド及び左確変領域ソレノイドの作動タイミングと、大入賞口スイッチ、右確変領域スイッチ及び左確変領域スイッチにおける球の検知タイミングと、右確変有効フラグ、左確変有効フラグ及び確変移行フラグの設定タイミングとの各時間を模式的に示したタイミングチャートである。
第5実施形態の第1特別図柄の大当たり種別「潜伏確率変動A」の1ラウンド目乃至3ラウンド目における大入賞口ソレノイド、右確変領域ソレノイド及び左確変領域ソレノイドの作動タイミングと、大入賞口スイッチ、右確変領域スイッチ及び左確変領域スイッチにおける球の検知タイミングと、右確変有効フラグ、左確変有効フラグ及び確変移行フラグの設定タイミングとの各時間を模式的に示したタイミングチャートである。
第5実施形態の主制御装置内のMPUにより実行される開放設定処理を示したフローチャートである。
第5実施形態の主制御装置内のMPUにより実行される開放中処理を示すフローチャートである。
第6実施形態の第1特別図柄の大当たり種別「潜伏確率変動A」の1ラウンド目乃至3ラウンド目における大入賞口ソレノイド、右確変領域ソレノイド及び左確変領域ソレノイドの作動タイミングと、大入賞口スイッチ、右確変領域スイッチ及び左確変領域スイッチにおける球の検知タイミングと、右確変有効フラグ、左確変有効フラグ及び確変移行フラグの設定タイミングとの各時間を模式的に示したタイミングチャートである。
第7実施形態の可変入賞装置の構成を示す図であり、(a)は、第7実施形態の可変入賞装置の正面視における模式的断面図であり、(b)は、(a)のA-A線における可変入賞装置の模式的断面図(断面上面図)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1~図36を参照し、本発明をパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)10に適用した場合の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態におけるパチンコ機10の正面図であり、図2はパチンコ機10の背面図であり、図3はパチンコ機10の遊技盤13の正面図である。
【0010】
パチンコ機10は、図1に示すように、略矩形状に組み合わせた木枠により外殻が形成される外枠11と、その外枠11と略同一の外形形状に形成され外枠11に対して開閉可能に支持された内枠12とを備えている。外枠11には、内枠12を支持するために正面視(図1参照)左側の上下2カ所に金属製のヒンジ18が取り付けられ、そのヒンジ18が設けられた側を開閉の軸として内枠12が正面手前側へ開閉可能に支持されている。
(【0011】以降は省略されています)

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