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公開番号2024098271
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-23
出願番号2023001669
出願日2023-01-10
発明の名称複合紐状体、複合紐状体製造装置、および複合紐状体の製造方法
出願人個人
代理人個人
主分類D02G 3/38 20060101AFI20240716BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約【課題】 作業性が高く、高い引張強度、引張破断力を有する紐状体を提供する。
【解決手段】 芯部2と、芯部2に間隔をあけて螺旋状に巻き付く巻付糸3とを備える複合紐状体1であって、前記芯部2は、合成樹脂製のフィルムから形成される紐状芯材を複数本有する、無撚りの集合体であり、前記巻付糸3は、合成樹脂製の、複数のモノフィラメントが互いに溶着され横方向に一体的になった連糸、またはマルチフィラメントである、複合紐状体。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
芯部と、前記芯部に間隔をあけて螺旋状に巻き付く巻付糸とを備える複合紐状体であって、
前記芯部は、
合成樹脂製のフィルムから形成される紐状芯材を複数本有する、無撚りの集合体であり、
前記巻付糸は、
合成樹脂製の、複数のモノフィラメントが互いに溶着され横方向に一体的になった連糸、またはマルチフィラメントである、
複合紐状体。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
芯部と、前記芯部に間隔をあけて螺旋状に巻き付く巻付糸とを備える複合紐状体であって、
前記芯部は、
合成樹脂製のフィルムから形成される紐状芯材を複数本有する、撚り数が1~500T/mで撚り合わされた集合体であり、
前記巻付糸は、
合成樹脂製の、複数のモノフィラメントが互いに溶着され横方向に一体的になった連糸、またはマルチフィラメントである、
複合紐状体。
【請求項3】
農業用、漁業用のシートまたはトラックの幌シートの外周の補強材として用いられる、請求項1または請求項2に記載の複合紐状体。
【請求項4】
請求項1の複合紐状体を製造する製造装置であって、
中央孔に前記芯部が通過する中空スピンドルと、
前記中空スピンドルと一体回転する巻付糸集合体を取付ける取付部と、
該中空スピンドルを通過した前記芯部と、前記巻付糸集合体から引き出されて前記芯部に螺旋状に巻き付く前記巻付糸とを引き取る引取装置とを備え、
前記中空スピンドルの出口には前記芯部に巻き付く前記巻付糸にテンションをかける、第1テンション付与部が設けられることを特徴とする、複合紐状体製造装置。
【請求項5】
前記巻付糸集合体には、前記第1テンション付与部と前記巻付糸集合体との間の巻付糸にテンションをかける第2テンション付与部が設けられることを特徴とする、
請求項4に記載の複合紐状体製造装置。
【請求項6】
請求項2の複合紐状体を製造する製造装置であって、
中央孔に前記芯部が通過する中空スピンドルと、
前記中空スピンドルと一体回転する巻付糸集合体を取付ける取付部と、
該中空スピンドルを通過した前記芯部と、前記巻付糸集合体から引き出されて前記芯部に螺旋状に巻き付く前記巻付糸とを引き取る引取装置とを備え、
前記芯部の走行方向における前記中空スピンドルよりも上流側に前記芯部の回転を部分的に抑制する回転抑制手段が設けられる一方で、その下流側において、前記芯部は巻付糸の巻付力により回転可能とし、撚り数が1~500T/mで撚り合わされた芯部にすることを特徴とする、
複合紐状体製造装置。
【請求項7】
前記回転抑制部は、複数の紐状芯材のそれぞれが通過する複数の孔を有することを特徴とする、請求項6に記載の複合紐状体製造装置。
【請求項8】
請求項1の複合紐状体を製造する製造方法であって、
合成樹脂製のフィルムから形成される複数の紐状芯材を撚り合わせずに引き揃えて芯部とし、
巻付糸集合体が装着されかつ該巻付糸集合体と一体的に回転する中空スピンドルの中央孔を前記芯部が通過するように前記芯部を引き取り、
前記中空スピンドルを回転させ、該巻付糸集合体から前記巻付糸をテンションのかかった状態で前記芯部に螺旋状に巻き付ける、
複合紐状体の製造方法。
【請求項9】
請求項2の複合紐状体を製造する製造方法であって、
合成樹脂製のフィルムから形成される複数の紐状芯材または該複数の紐状芯材から成る芯部を回転抑制手段に通過させ、
巻付糸集合体が装着されかつ該巻付糸集合体と一体的に回転する中空スピンドルの中央孔を前記芯部が通過するように前記芯部を引き取り、
前記中空スピンドルを回転させ、前記巻付糸集合体から前記巻付糸をテンションのかかった状態で前記芯部に螺旋状に巻き付けられる一方で、記芯部は巻付糸の巻付力により回転され、撚り数が1~500T/mで撚り合わされる、
複合紐状体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばシートの縁辺の補強材等に用いられる、紐状体に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、単糸、ヤーン等を各段階で撚り合わせて製造される紐が知られている。単糸等は、長さ方向に平行に並べることによって最も引っ張り強度が高くなるが、撚り合わせると、長さ方向に角度がつき、その結果、特に引張強度が低下するという問題があった。
【0003】
特許文献1では、定長もしくは不定長の繊維よりなる無撚りのスライバーの周囲に、紡績糸もしくは連続糸をスパイラル状に巻き付けて得られた原糸を開示し、それを複数本合撚して形成されるロープを開示している。特許文献2では、無撚りのヤーンを縦糸、加撚りヤーンを横糸として織られた紐が開示されている。これらは、無撚りのため、長さ方向の引っ張り強度が高いという利点を有する。
【0004】
ところで、トラックの幌や、農業や漁業用のシートの縁辺には補強用の紐状体を備える場合がある。このような紐状体は、製造時や使用時の作業性の向上が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開昭52-123139号公報
特許第7055310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1または特許文献2の紐状体または糸は、引っ張り強度の向上や、製造コストを低くし、軽くする効果が得られたが、使用場面によってはボリューム感に欠け、作業性の向上が求められる。
【0007】
本発明では、作業性が高く、高い引張強度、引張破断力を有する紐状体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、芯部と、前記芯部に間隔をあけて螺旋状に巻き付く巻付糸とを備える複合紐状体であって、前記芯部は、合成樹脂製のフィルムから形成される紐状芯材を複数本有する、無撚りの集合体であり、前記巻付糸は、合成樹脂製の、複数のモノフィラメントが互いに溶着され横方向に一体的になった連糸、またはマルチフィラメントである、複合紐状体である。
【0009】
ここで、「撚り合わせていない」とは、フィルムを互いに平行に引き揃えたものを意味し、撚り数が実質的に0のものを示す。
【0010】
また、本発明は、芯部と、前記芯部に間隔をあけて螺旋状に巻き付く巻付糸とを備える複合紐状体であって、前記芯部は、合成樹脂製のフィルムから形成される紐状芯材を複数本有する、撚り数が1~500T/mで撚り合わされた集合体であり、前記巻付糸は、合成樹脂製の、複数のモノフィラメントが互いに溶着され横方向に一体的になった連糸、またはマルチフィラメントである、複合紐状体である。
(【0011】以降は省略されています)

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