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公開番号2024083685
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022197621
出願日2022-12-12
発明の名称回転機能付き昇降装置
出願人渡部工業株式会社
代理人個人
主分類B66F 9/06 20060101AFI20240617BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】構造がシンプルで対象物を容易に載置できる回転機能付き昇降装置。
【解決手段】上下方向に立設する縦フレーム部を有するフレームと、前記縦フレーム部に沿って前記上下方向に移動可能に設けられる上下移動部と、前記上下移動部に対して略水平方向の回転軸を中心として回転可能に取付けられる回転動作部と、前記回転動作部に取り付けられており対象物を載置する受台と、前記上下移動部を上下運動させる昇降手段と、前記昇降手段による上下運動を、前記回転動作部が回転運動するように運動方向を変換して伝える伝達手段と、を有し、前記伝達手段は、前記上下移動部が前記回転動作部の回転角度に応じた所定の高さになるまでは前記回転動作部に対して前記上下運動に伴う力を伝えず、前記上下移動部が前記所定の高さ以上になると、前記回転動作部を前記上下移動部に対して第1回転方向に回転させる力を、前記回転動作部に伝える回転機能付き昇降装置。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
設置面に対して略垂直である上下方向に立設する縦フレーム部を有するフレームと、
前記縦フレーム部に沿って前記上下方向に移動可能に設けられる上下移動部と、
前記上下移動部に対して略水平方向の回転軸を中心として回転可能に取付けられる回転動作部と、
前記回転動作部に取り付けられており対象物を載置する受台と、
前記回転動作部および前記受台とともに前記上下移動部を上下運動させる昇降手段と、
前記昇降手段による上下運動を、前記回転動作部が回転運動するように運動方向を変換して伝える伝達手段と、を有し、
前記伝達手段は、前記上下移動部が前記回転動作部の回転角度に応じた所定の高さになるまでは前記回転動作部に対して前記上下運動に伴う力を伝えず、前記上下移動部が前記所定の高さ以上になると、前記回転動作部を前記上下移動部に対して第1回転方向に回転させる力を、前記回転動作部に対して伝える回転機能付き昇降装置。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記回転動作部の前記第1回転方向の回転を規制する第1ストッパー部と、
前記回転動作部の前記第1回転方向とは反対方向である第2回転方向の回転を規制する第2ストッパー部と、を有し、
前記回転動作部は、前記第1ストッパー部と前記第2ストッパー部との間で回転可能である請求項1に記載の回転機能付き昇降装置。
【請求項3】
前記回転動作部が前記第2ストッパー部により規制される位置と、前記第1ストッパー部により規制される位置との間の回転角度差は、略90度である請求項2に記載の回転機能付き昇降装置。
【請求項4】
前記回転動作部の前記第2回転方向への回転を、前記回転動作部が前記第1ストッパー部により規制される位置またはその近傍で阻止する回転ロック機構を有する請求項2に記載の回転機能付き昇降装置。
【請求項5】
前記回転動作部を、前記第1回転方向とは反対方向である第2回転方向に付勢する付勢手段を有する請求項1に記載の回転機能付き昇降装置。
【請求項6】
前記伝達手段は、前記回転動作部が有するスプロケットの歯に係合するチェーンであり、
前記チェーンの一端は前記上下移動部に固定されており、前記チェーンの他端は前記フレームに固定されている請求項1に記載の回転機能付き昇降装置。
【請求項7】
前記受台は、前記対象物の底部が接触する底板を有し、前記回転軸から前記底板までの長さを調整する調整機構を有する請求項1に記載の回転機能付き昇降装置。
【請求項8】
前記昇降手段は、油圧式もしくは空圧式のシリンダおよび前記シリンダに作動流体を送る手動式もしくは足踏式のポンプ、または、手動式のウインチもしくはチェーンブロック、を有する請求項1に記載の回転機能付き昇降装置。
【請求項9】
前記回転軸は、前記上下移動部が前記対象物に対して対向する方向に略平行である請求項1に記載の回転機能付き昇降装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロール原反やボンベなどの筒状の重量物を、姿勢を変えて所定の高さに持ち上げられる回転機能付き昇降装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ロール原反やボンベなどは、工場内等において保管時の姿勢と、機械等にセットして使用したり、トラックなどの輸送車に積載する際などの姿勢が異なる場合がある。したがって、工場内等においては、ロール原反やボンベなどを、姿勢を変えて所定の高さに持ち上げられる回転機能付き昇降装置に関するニーズがある。
【0003】
ロールを反転する運搬車としては、たとえば円弧状湾曲部を有するものが提案されている(特許文献1等参照)。しかし、このような運搬車では、ロールの姿勢を変えることは可能であるが、ロールを持ち上げるためには、別の昇降装置やフォークリフトなどを使用する必要がある。
【0004】
また、ロールの反転機能と高さ調整機能の両方の機能を有するものとして、回転する主フレームと、主フレームを持ち上げるリンク機構を備えるものが提案されている(特許文献2等参照)。しかしながら、このような従来の装置では、ロールを回転させてから持ち上げる構造であるため、荷台の底部と設置面との間に隙間が必要であり、荷台へのロールの載置に際してロールをある程度持ち上げる必要があり、荷台へのロールの載置に手間がかかる問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-8535号公報
実用新案登録第3065793号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、対象物を、姿勢を変更して所定の高さに持ち上げられる回転機能付き昇降装置であって、構造がシンプルで、対象物を容易に載置できる回転機能付き昇降装置に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る回転機能付き昇降装置は、
設置面に対して略垂直である上下方向に立設する縦フレーム部を有するフレームと、
前記縦フレーム部に沿って前記上下方向に移動可能に設けられる上下移動部と、
前記上下移動部に対して略水平方向の回転軸を中心として回転可能に取付けられる回転動作部と、
前記回転動作部に取り付けられており対象物を載置する受台と、
前記回転動作部および前記受台とともに前記上下移動部を上下運動させる昇降手段と、
前記昇降手段による上下運動を、前記回転動作部が回転運動するように運動方向を変換して伝える伝達手段と、を有し、
前記伝達手段は、前記上下移動部が前記回転動作部の回転角度に応じた所定の高さになるまでは前記回転動作部に対して力を伝えず、前記上下移動部が前記所定の高さ以上になると、前記回転動作部を前記上下移動部に対して第1回転方向に回転させる力を、前記回転動作部に伝える。
【0008】
本発明に係る回転機能付き昇降装置は、運動方向を変換して伝える伝達手段を有するため、昇降手段が発生する力だけで、上下移動部の上下移動と、回転動作部の回転運動とを行わせることができるため、構造がシンプルである。また、伝達手段は、上下移動部が所定の高さになるまでは回転動作部に力を伝えないため、所定の高さまでは受台が回転せずに持ち上がる。したがって、このような回転機能付き昇降装置は、受台と設置面との間に隙間を設ける必要がなく、受台を設置面に接触させることができるため、ロール原反やボンベなどの対象物を、受台に容易に載置できる。
【0009】
また、たとえば、本発明に係る回転機能付き昇降装置は、前記回転動作部の前記第1回転方向の回転を規制する第1ストッパー部と、
前記回転動作部の前記第1回転方向とは反対方向である第2回転方向の回転を規制する第2ストッパー部と、を有してもよく、
前記回転動作部は、前記第1ストッパー部と前記第2ストッパー部との間で回転可能であってもよい。
【0010】
第1ストッパー部および第2ストッパー部を有することにより、回転動作部が所定の範囲を超えて回転することを防止することができ、対象物が受台から逸脱してしまうような問題を防止できる。
(【0011】以降は省略されています)

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