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公開番号2024058973
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-30
出願番号2022166427
出願日2022-10-17
発明の名称ウェットブラスト処理装置
出願人マコー株式会社
代理人弁理士法人インテクト国際特許事務所,個人
主分類B24C 3/32 20060101AFI20240422BHJP(研削;研磨)
要約【課題】切削具の形状に応じた段取り作業を容易に行うことができるウェットブラスト処理装置を提供する。
【解決手段】刃部にスラリを噴射すると共に、切削具に対して対称に配置された一対のノズルと、一対のノズルを互いに異なる方向に回転させる回転機構と、一対のノズルを任意の直線上に近接及び離間させる移動機構と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
切削具の刃部表面に液体と砥粒との混合物であるスラリを噴射して該刃部の表面をウェットブラスト処理するウェットブラスト処理装置であって、
前記刃部に前記スラリを噴射すると共に、前記切削具に対して対称に配置された一対のノズルと、
前記一対のノズルを互いに異なる方向に回転させる回転機構と、
前記一対のノズルを任意の直線上に近接及び離間させる移動機構と、
を備えることを特徴とするウェットブラスト処理装置。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
請求項1に記載のウェットブラスト処理装置において、
前記回転機構は、回転機構用モータによって軸周りに回転自在に配置されたボールねじ軸と、前記ボールねじ軸に螺合するナット部材を有する一対のボールねじ装置と、前記ナット部材に取り付けられた一対のアーム部材とを有する一対の回転機構本体を備え、
前記アーム部材の先端には、前記ノズルの回転軸周りに回動すると共に前記ノズルがそれぞれ取り付けられる一対のリンク部を備えることを特徴とするウェットブラスト処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載のウェットブラスト処理装置において、
前記回転機構用モータは、駆動軸に取り付けられた第1の歯車と、前記第1の歯車に噛み合う第2の歯車を備え、
前記一対の回転機構本体の一方の回転機構本体の前記ボールねじ軸は、前記第1の歯車に噛み合う第3の歯車によって回転可能に配置され、
前記一対の回転機構本体の他方の回転機構本体の前記ボールねじ軸は、前記第2の歯車に噛み合う第4の歯車によって回転可能に配置されることを特徴とするウェットブラスト処理装置。
【請求項4】
請求項2に記載のウェットブラスト処理装置において、
前記アーム部材は、長手方向の両端にボールジョイントを備え、
前記ボールジョイントは、それぞれ前記ナット部材及びアーム部材に取り付けられることを特徴とするウェットブラスト処理装置。
【請求項5】
請求項2に記載のウェットブラスト処理装置において、
前記移動機構は、移動機構用モータと、前記移動機構用モータの回転軸に取り付けられた移動機構用歯車と、前記回転機構本体の縁部に形成されると共に、前記移動機構用歯車と噛み合うラック部を有することを特徴とするウェットブラスト処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載のウェットブラスト処理装置において、
前記回転機構本体は、案内手段を介して基台に取り付けられることを特徴とするウェットブラスト処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェットブラスト処理装置に係り、具体的には、超硬チップなどの切削具にウェットブラスト処理を施すウェットブラスト処理装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、たとえば特許文献1に記載されているように、液体と砥粒とを混合したスラリを準備し、このスラリを圧縮エアを使って被加工物に噴射することにより被加工物の表面を処理するウェットブラスト処理方法が行われている。このウェットブラスト処理は、湿式ブラストや液体ホーニングとも呼ばれている。
【0003】
このウェットブラスト処理は、特許文献2に記載されているように、切削具の刃部表面処理に用いると、コーティング処理前に刃部に対して良好な表面処理を行うことができることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-038309号公報
特開2007-007780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
また、切削具の刃部表面に対してウェットブラスト処理を行う場合、刃部の角部に向けて所定の角度でスラリを噴射することで、表面処理に加えて角部に所定の面取りを行うことができる。このような切削具の角部の面取りは、小さな曲率半径Rとすることで、より刃部が欠けるなどの原因を抑制することができ、小さな曲率半径Rとすることで切削具の消耗を抑制して切削具の寿命を伸ばすことができることが知られている。
【0006】
このようにスラリを噴射して切削具の角部に所定の面取りを施す場合、切削具の形状に応じて適切な位置から適切な噴射角度でスラリを噴射することが求められる。また、面取り部分比率であるk値についても噴射角度と関係性があることが本発明者らの検討によって判明しており、より切削具に対して適切な角度や適切な位置からスラリを噴射することが求められる。
【0007】
しかしながら、従来のウェットブラスト処理装置では、切削具の角部に面取りを施す場合、スラリの噴射角度やスラリを噴射するノズルの位置調整を手動で行っているため、ウェットブラスト処理を行う切削具の形状が変わった際に段取り作業に非常に手間がかかり、この段取り作業を簡単に行うことが望まれていた。
【0008】
本発明は、切削具の形状に応じた段取り作業を容易に行うことができるウェットブラスト処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための本発明に係るウェットブラスト処理装置は、切削具の刃部表面に液体と砥粒との混合物であるスラリを噴射して該刃部の表面をウェットブラスト処理するウェットブラスト処理装置であって、前記刃部に前記スラリを噴射すると共に、前記切削具に対して対称に配置された一対のノズルと、前記一対のノズルを互いに異なる方向に回転させる回転機構と、前記一対のノズルを任意の直線上に近接及び離間させる移動機構と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るウェットブラスト処理装置において、前記回転機構は、回転機構用モータによって軸周りに回転自在に配置されたボールねじ軸と、前記ボールねじ軸に螺合するナット部材を有する一対のボールねじ装置と、前記ナット部材に取り付けられた一対のアーム部材とを有する一対の回転機構本体を備え、前記アーム部材の先端には、前記ノズルの回転軸周りに回動すると共に前記ノズルがそれぞれ取り付けられる一対のリンク部を備えると好適である。
(【0011】以降は省略されています)

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