意匠ウォッチ

発行日2024-08-29
公報種別意匠公報(S)
登録番号1778710
登録日2024-08-21
意匠に係る物品玉掛け用手鉤棒
意匠分類K1-000(利器及び工具)
出願番号2024002900
出願日2024-02-09
意匠権者個人,個人
代理人個人,個人
意匠に係る物品の説明本物品は、玉掛け作業時に使用する手鉤棒である。従来、玉掛け用手鉤棒の長さは0.7～2.0m程度で、長くて扱いにくいものや長さ調整しながら使用するものがほとんどであり、鉤部もシンプルな形状ではないものが多い。本願の手鉤棒は、軽量で構造がシンプルであることが危険を伴うとっさの作業時にこそ求められる機能を発揮できることに着目したものである。本物品の手鉤部は、強度の割に軽量な、すなわち比強度が高い鋼、ステンレス鋼などの金属を用いる。鋼にメッキを施したり、ステンレス鋼を用いて耐食性を上げることが望ましい。手鉤部の先端部は、テーパー面を設けてくさび形とし、ワイヤロープを引掛け易く、かつ、引掛けたワイヤロープを逃し易くしている。また、手鉤部の背部側で簡単に吊荷を押すことができる。グリップ部には、図示するような腰紐などを通すための穴部を設けると便利である。グリップ部の材質は、例えば木材や炭素繊維プラスチックなどの軽量のものとする。また、グリップ部を含めた手鉤棒の全長は、おおよそ人体の下腕の長さ以下とし、とっさの場合に使い易くしてある。さらに、手鉤部はシンプルな構造であるため、全体重量が軽量であり、使い勝手が良い。なお、グリップ部は握り易くするため、緩やかな曲面を描く。このように、本物品の玉掛け用手鉤棒は、軽量で扱い易く、コンパクトなサイズで携帯しやすく、作業中の取り回しが優れている。また、とっさの作業時に長さの調整が必要なく、手鉤部の形状はワイヤロープを引っ掛け易く外し易い。使用状態を示す参考図では、クレーンの動作指示を片手で行いつつ吊荷にかかるワイヤロープの位置調整を反対側の手で行う場合を示す。ワイヤロープの位置調整時には、とっさにワイヤロープや吊荷を手で直接触れてしまいがちである。本物品は軽量小型でシンプルな形状であるので、作業時に常に手で持ちながらワイヤロープの位置を調整する作業に向いており、事故を防止することができる。その他、吊荷の引き戻しや押し込み、揺れを抑えたり向きを変える作業時にも、手鉤部の先端部や背側を使い分けながら安全に作業を行うことができる。
意匠の説明背面図は正面図と対称であるため省略する。

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