意匠ウォッチ

発行日2024-01-24
公報種別意匠公報(S)
登録番号1762076
登録日2024-01-15
意匠に係る物品傘
意匠分類B3-810(身の回り品)
出願番号2023009798
出願日2023-05-15
意匠権者株式会社マーナ
代理人個人,個人,個人,個人
意匠に係る物品の説明本物品の傘は、雨傘、日傘、ビーチパラソルやガーデンパラソル等の日よけ傘等として使用できる傘である。本物品の傘は、閉じた状態を表す六図面や展開した状態の六図面に表されるように、傘布の親骨間に張られた部分を傘軸側に引き込み傘軸に巻き付けるようにして収容でき、閉じ状態で見た目がすっきりと傘布がまとまり、側面外周部が特徴的な膨らみのある外観の、今までにないデザイン及び美観の傘を提供するものである。なお、雨傘として使用した場合に濡れた傘布を親骨間に収納し隠すことができるので、使用者の手や衣服等を濡らすことを防止可能な有用な傘を提供できる。また、本物品の傘は、展開した状態を表す六図面や、展開した状態を表す参考図1や参考写真2～3に表されるように、傘布の石突き付近の上端と周端部との中央部が円弧ではなく角度を持って連続しており、展開した状態で肩の張ったような角度を持つ外観という新たな美観を傘に与えている。本物品の傘は、傘布の有る展開した状態が参考図1に、傘布を取り去り開いた状態が参考図2～3に、傘布を取り去り閉じた状態が参考図4に表される。参考図1～4に表されるように、本物品の傘1は、パイプ状の傘軸aの突端に石突bが、尾端にハンドルdがそれぞれ有り、石突きbに隣接した上ろくろcから複数の親骨eが放射状に延在する。傘軸aには、内側の中ろくろfと外側の下ろくろgが同心状に移動可能に備えられる。複数の親骨eと下ろくろg上部との間は、受け骨hによって接続されている。傘布iの複数の親骨e間に張られた張り広げ部分i1には、上ろくろcから各親骨e,e間に芯材jが延在しており、芯材jには、中ろくろfに一端が固定された引っ張り部材kの他端が接続される。傘を開く際には、使用者が下ろくろgを傘軸aに沿って石突b側に移動させることで受け骨hが親骨eを押し上げ、参考図1,2、参考写真2,3に表されるように、親骨eが放射状に広がり、傘布iが展開する。なお、参考図1に表されるように、展開状態では、傘布iの上面が傘布の石突b付近の上端と周端部との間の中央部が円弧ではなくほぼ角度p(二点鎖線で近傍線を表す)を持って連続しており、角度のある肩の張った外観を傘に与えている。なお、閉じた状態では、参考図4に表されるように、親骨e、e間に位置して芯材jが傘軸aにらせん状に巻きとられている。閉じ動作を説明する。まず、参考写真2,3に表される展開した状態から、参考写真4～5に表されるように、使用者が中ろくろfと下ろくろgを傘軸aに沿ってハンドルd側に移動させて下ろくろgが受け骨hを介して親骨eを傘軸a側に引き寄せて傘を閉じていくと、同時に、中ろくろfが引っ張り部材kを介して芯材j,jを引っ張って親骨e,e間に張り広げ部分i1,i1を引き込んで行く。さらに閉じていき、参考写真6～8に表されるように、下ろくろgがハンドルdに近接した状態で下ろくろgに対して中ろくろfが相対回転することによって、引っ張り部材kが張り広げ部分i1を傘軸a側に引き込みかつ傘軸aに巻き付けるようにして親骨e,e間に傘布iを収容可能にした傘となる。なお、参考写真4～8に表される傘は、本物品の傘の1態様として、下ろくろgの内側の突起と中ろくろfの螺旋溝f1との協働作用によって下ろくろgと中ろくろfが相対回転するものである。つまり、下ろくろgと中ろくろfをハンドル側に移動させると、ハンドル上端付近で中ろくろfが係止して下ろくろgをそれよりもハンドル側に下げると、突起と螺旋溝f1が協働作用して下ろくろgに対して中ろくろfが相対回転する。この相対回転によって引っ張り部材kが芯材j,jを傘軸a側に引き込まれることにより、芯材j,jを介して張り広げ部分i1が傘軸aに巻き付けられて傘布iが親骨e,e間に収容できるものである。
意匠の説明実線で表した部分が、意匠登録を受けようとする部分である。

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