意匠ウォッチ

発行日2023-06-23
公報種別意匠公報(S)
登録番号1747143
登録日2023-06-15
意匠に係る物品光検出素子用レンズ
意匠分類H1-452(基本的電気素子)
出願番号2022017877
出願日2022-08-23
意匠権者浜松ホトニクス株式会社,フレイエユニヴェルシテイトブリュッセル,VRIJE UNIVERSITEIT BRUSSEL
代理人個人,個人,個人,個人
意匠に係る物品の説明本物品は、大面積の入射光を小面積の光検出素子へ集光するために使用する光検出素子用レンズである。本物品は、光電子倍増管等の電子管、及び、フォトダイオード等の半導体素子等に使用する。「使用状態を示す参考断面図」で示すように、本物品は、中央及び外周の入射面部の略全面で採光を行う。中央で採光した光は、光軸1に示すように、出射面部に直接に到達する。一方、外周で採光した光は、光軸2及び3に示すように、斜面部及び入射面部で反射した後、出射面部に到達する。従来の光検出素子用レンズは、「従来の光検出素子用レンズを示す参考断面図」に示すように、採光した光全てが出射面部に直接に到達することで集光するため、上下方向に長い。一方、本物品は、外周で採光する光を二度反射させることで集光するため、上下方向に短い。したがって、本物品を使用した場合、検出器を小型化できる。光軸2で示す光のように、外周において中央に近い位置で採光する光は、再反射光がより垂直に近くなる必要があるため、入射面部の中央の曲率はきつくなっている。また、光軸3で示す光のように、外縁に近い位置で採光する光は、再反射光がより水平に近くなる必要があるため、入射面部の外周の曲率は緩やかになっている。そのため、入射面部の曲率は、外周から中央に行くに連れて、きつくなるように変化する。斜面部は、反射した光の角度が入射面部での全反射条件を満たし、再反射光が出射面部の中央に向かうように、入射面部の形状と合わせて設計されており、緩やかなS字状となっている。
意匠の説明本物品は透明な素材からなるが、鏡面処理を施した鏡面部は非透明である。より具体的には、「鏡面部を示す参考背面側斜視図」において、赤く着色した部分が鏡面部であり、非透明である。各図に表れた細線は、いずれも立体表面の形状を特定するためのものである。より具体的には、「正面図」及び「背面図」の四隅の平行円弧状細線及び四隅以外の垂直及び水平平行状細線、「平面図」及び「底面図」の斜面部左右の放射状細線、斜面部左右方向中央の水平平行状細線及び正面側端部の水平平行状細線、「右側面図」及び「左側面図」の斜面部上下の放射状細線、斜面部上下方向中央の垂直平行状細線及び正面側端部の垂直平行状細線、「正面側斜視図」及び「背面側斜視図」の四隅の平行円弧状細線、四隅の平行円弧状細線に隣接する弧状細線及び四隅以外の平行状細線、「A-A断面図」、「B-B断面図」、「C-C断面図」及び「D-D断面図」の左右端部の放射状細線、左右方向中央の水平平行状細線及びこれらの細線の間にある垂直細線、並びに、「E-E、E´-E´部分拡大図」左側の放射状細線、右側の水平平行状細線及びこれらの細線の間にある垂直細線は、いずれも立体表面の形状を特定するためのものである。「使用状態を示す参考断面図」及び「従来の光検出素子用レンズを示す参考断面図」では、光軸を示す矢印を明確に開示するために、ハッチング線の代わりに薄墨を施している。

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