意匠ウォッチ

発行日2023-05-01
公報種別意匠公報(S)
登録番号1743187
登録日2023-04-21
意匠に係る物品熱交換器
意匠分類K6-500(化学機械器具)
出願番号2022009102
出願日2022-04-08
意匠権者株式会社アネモス
代理人
意匠に係る物品の説明本物品は熱交換器として、特にシェル&チューブ式熱交換器として利用される。シェル&チューブ式熱交換器は、伝熱管(チューブ)を胴体(シェル)に収納して、シェルとチューブの入口と出口の各々に流体を通流させて熱交換を行う手法である。本物品は竪型の円筒状のシェルとその内部に円筒状のチューブとを配置して形成されている。そのチューブ内の中心部には中空管が長手方向に配置されている。チューブ内には右捻りの螺旋状多孔翼と左捻りの螺旋状多孔翼とは空間部を介して離間して配置している。右捻りおよび左捻りの多孔翼の端縁同士は空間部を介して直交させて右捻りと左捻りとを交互に配置している。右捻りおよび左捻りの多孔翼の螺旋角度(回転角度)は180°である。右捻りおよび左捻りの長手方向の螺旋翼の内接側と中空管の外側とを接合して固定している。接合される螺旋翼の固定位置はチューブ内の直径方向を2分割して配置される。例えば、0°と180°、90°と270°の相対する位置に配置される。空間部に位置する中空管の厚み方向は多数の穿設孔を設けている。これにより、中空管の内部とチューブ内の流体は通流できる。このように構成された熱交換器は、チューブ側流体は右および左回転の螺旋翼に沿って流れる螺旋流と多孔翼による軸方向でのせん断作用により発生する乱流域下で完全混合されチューブ側境膜伝熱係数を大幅に向上させることが出来る。結果として、総括伝熱係数が大きくなり伝熱面積を小さくでき、装置のコンパクト化が達成可能となる。本案の螺旋状多孔翼を熱交換器のチューブに組み込むことで、大容量の廃ガスの熱回収や冷却、除塵、化学反応操作に上記の特長が発揮でき、大きなメリットを上げることができる。
意匠の説明

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