意匠ウォッチ

発行日2024-09-25
公報種別意匠公報(S)
登録番号1695856
登録日2021-09-09
意匠に係る物品搬送車
意匠分類D7-139(家具)
出願番号2020026572
出願日2020-12-10
意匠権者株式会社ゼンショーホールディングス
代理人特許業務法人後藤特許事務所
意匠に係る物品の説明意匠に係る物品は、飲食店等において皿やトレイ等の搬送物を搬送する搬送車であって、使用状態参考図に示すように、進行方向に対する左右方向(左側面図における左右方向に相当)に並んで配置される一対のレール(レール対)上に載置されてレール上を自走する。また、本物品は、進行方向に対する上下方向に並んだレール対間を移動する昇降機能を備えている。本物品は、各部の名称を示す参考図1及び2に示すように、搬送物を内部に収容可能な本体と、4つの車輪と、各車輪に取り付けられ車輪を回転させる走行アクチュエータと、車輪を転向させる転向アクチュエータと、本体の前後のそれぞれにおいて左右方向に並んで2つずつ設けられる回転体と、本体に取り付けられ回転体を回転させる回転アクチュエータと、本体の前後それぞれに設けられ回転体を左右方向に移動させる移動機構と、を備える。転向アクチュエータは、対応する走行アクチュエータに取り付けられるように本体の四隅に設けられ、車輪がレール上に載置される位置と、レールよりも左右の内側に配置されレールから退避した位置と、で移動するように、車輪と共に走行アクチュエータを回転させることが可能である。各回転体は、90度間隔で配置される4つのアームを有している。回転体は、回転アクチュエータによって、搬送車の進行方向に沿った軸回りの双方向に回転が可能である。本体の前側の移動機構は、前側の2つの回転体を左右方向に移動させ、本体の後側の移動機構は、後側の2つの回転体を左右方向に移動させる。使用状態参考図1に示すように、本物品は、回転体のアームがレールに接触せず、車輪が1段目のレール1R,1L上に載置された状態で車輪を回転させることで、レール1R,1L上を自走する。本物品が1段目のレール1R,1Lからその上方の2段目のレール2R,2Lへと上昇する場合には、まず、回転体を回転させて回転体のアームの一つを2段目のレール2R,2Lに接触させ、車輪を1段目のレール1R,1Lから浮いた状態とする。この際、左右の回転体は互いに逆方向に回転する(使用状態参考図1中矢印方向)。具体的には、図中右側の回転体は時計回り、左側の回転体は反時計回りに回転する。また、前後の回転体は、互いに同期して回転する。そして、車輪が浮いた状態で転向アクチュエータによって車輪を180度転向させることで、車輪をレールよりも左右方向の内側に位置させる(使用状態参考図2)。この状態からさらに回転体を回転させると、本体が上昇し、2段目のレール2R,2Lに接触するアームとは別のアームが、2段目のレール2R,2Lよりも上方にある3段目のレール3R,3Lに接触し、その後、2段目のレール2R,2Lからアームが離間する。これにより、本体は、アームによって3段目のレール3R,3Lに支持される。この状態でさらに回転体を回転させ、使用状態参考図3に示すように、車輪が2段目のレール2R,2Lの位置に達するまで本体が上昇すると、車輪を左右方向の外側へ向けて転向させ、車輪を2段目のレール2R,2L上に位置させる。この状態で回転体をこれまでの回転とは逆方向に回転させると、アームと3段目のレール3R,3Lとが離間し、車輪が2段目のレール2R,2Lに載置される。このようにして、本物品は、1段目のレール1R,1Lから2段目のレール2R,2Lへと上昇する。本物品は、上昇の場合の動作工程と逆の順序で動作を行うことで、下方のレールへと下降する。本物品では、上昇又は下降の過程において、左右の回転体の間隔は、回転体の回転に伴って、移動機構によって適宜調整される。
意匠の説明実線であらわした部分が、意匠登録を受けようとする部分である。背面図は、正面図と対称にあらわれるため、省略する。右側面図は、左側面図と対称にあらわれるため、省略する。

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