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公開番号2023105665
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-07-31
出願番号2022006636
出願日2022-01-19
発明の名称部材
出願人津田工業株式会社
代理人個人
主分類B29C 33/42 20060101AFI20230724BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】平面状あるいは曲面状の意匠面において意匠性を高めた部材を提供すること。
【解決手段】平面状あるいは曲面状の意匠面を含む樹脂成形品は、一定の幅の隙間を空けて並列する凸状の畝1Rの組合せが複数形成された所定形状の第1領域11が意匠面に設けられ、意匠面では、頂点13を共有する少なくとも12個の第1領域11が設けられており、凸状の畝1Rの態様が異なるいずれか2つの第1領域11が、頂点13を起点として外周側に向かって延びる仮想的な直線Lを介して隣接して配置され、これにより、頂点13を中心とした全周に亘って隙間なく第1領域11が配置された第2領域12が形成されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
平面及び曲面の少なくともいずれかにより構成された意匠面を含む部材であって、
一定の幅の隙間を空けて並列する凸状の畝あるいは凹状の溝の組合せが複数形成された所定形状の第1の領域が前記意匠面に設けられ、
当該意匠面では、頂点を共有する少なくとも3つの第1の領域が設けられており、
当該少なくとも3つの第1の領域のうち、前記凸状の畝あるいは凹状の溝の態様が異なるいずれか2つの第1の領域が、前記頂点を起点として外周側に向かって延びる所定形状の線を介して隣接して配置され、これにより、当該頂点を中心とした全周に亘って隙間なく第1の領域が配置された第2の領域が形成されていることを特徴とする部材。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
請求項1において、前記凸状の畝あるいは凹状の溝は一定の方向に設けられ、前記第2の領域における前記所定形状の線は直線であると共に、当該第2の領域は同じ大きさの正多角形状をなしており、
前記意匠面では、前記第2の領域が隙間なく隣接するように配置されており、いずれか2つの第2の領域が隣接する箇所において互いに隣接する2つの第1の領域では、前記凸状の畝あるいは前記凹状の溝の方向が一致していることを特徴とする部材。
【請求項3】
請求項1または2において、前記第1の領域における前記凸状の畝あるいは凹状の溝が並列する隙間の幅は、前記頂点から遠くなるに従って、次第に広くなるか、あるいは次第に狭くなっていることを特徴とする部材。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項において、前記第1の領域の表面のうち、凸状の畝あるいは凹状の溝の隙間は、略一定の幅をなしていると共に、光沢面によって形成されていることを特徴とする部材。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項において、前記第1の領域には凸状の畝が形成されていることを特徴とする部材。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項において、車両用の内装部材であることを特徴とする部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、意匠面を含む部材に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば自動車のシフトレバー装置のアッパーハウジング、コンソールボックス、インストルメントパネル等の内装部品として用いられる樹脂成形品としては、表面にシボ模様等の模様が形成された樹脂成形品が多く知られている。シボ模様は、例えば、樹脂成形金型に設けられた成形面の模様を転写させることで形成される(例えば、特許文献1参照。)。金型の成形面の模様は、例えば、薬品を用いたエッチングによるシボ加工によって形成される。
【0003】
エッチングによるシボ加工によれば、なだらかに連続する微細な凹凸面よりなる模様を、金型の成形面に設けることができる。この金型による樹脂成形品には、成形面の模様が転写され、なだらかな凹凸面によるシボ模様が形成される。樹脂成形品のこのようなシボ模様は、凹凸面に入射した光を多方向に分散するため、艶消しの模様となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-025046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のように形成できる樹脂成形品のシボ模様は、面性状の変化に乏しく、それ故、デザインの多様化のニーズに十分に応えることが困難であるという問題がある。
【0006】
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、平面状あるいは曲面状の意匠面において意匠性を高めた部材を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、平面及び曲面の少なくともいずれかにより構成された意匠面を含む部材であって、
一定の幅の隙間を空けて並列する凸状の畝あるいは凹状の溝の組合せが複数形成された所定形状の第1の領域が前記意匠面に設けられ、
当該意匠面では、頂点を共有する少なくとも3つの第1の領域が設けられており、
当該少なくとも3つの第1の領域のうち、前記凸状の畝あるいは凹状の溝の態様が異なるいずれか2つの第1の領域が、前記頂点を起点として外周側に向かって延びる所定形状の線を介して隣接して配置され、これにより、当該頂点を中心とした全周に亘って隙間なく第1の領域が配置された第2の領域が形成されていることを特徴とする部材にある。
【発明の効果】
【0008】
本発明の部材は、一定の幅の隙間を空けて並列する凸状の畝あるいは凹状の溝の組合せが複数形成された所定形状の第1の領域が設けられた意匠面を有している。この意匠面では、頂点を中心として全周に亘って少なくとも3つの第1の領域が隙間なく配置された第2の領域が形成されている。第2の領域において隣接する2つの第1の領域は、凸状の畝あるいは凹状の溝の態様が異なっている。
【0009】
第2の領域においては、頂点を中心として周方向において、第1の領域の凸状の畝あるいは凹状の溝の態様が切り替わり、この切り替わりによって意匠面に陰影あるいは明暗を付与することが可能となっている。本発明に係る部材は、陰影あるいは明暗のある意匠面を有し、高い意匠性を呈するものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1における、樹脂成形品の斜視図。
実施例1における、樹脂成形品の上面の一部の拡大図。
実施例1における、成形型の斜視図。
実施例1における、成形面の断面図。
実施例1における、模様の説明図。
実施例1における、模様が光を反射する様子の説明図。
実施例1における、樹脂成形品の上面を撮影した写真(一部拡大)。
実施例1における、樹脂成形品の上面のうち、曲面部分を撮影した写真。
実施例2における、模様その1の説明図。
実施例2における、模様その2の説明図。
実施例2における、模様その3の説明図。
実施例2における、模様その4の説明図。
実施例3における、模様の説明図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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