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公開番号2025181489
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024089507
出願日2024-05-31
発明の名称プログラム、方法、情報処理装置
出願人弁護士ドットコム株式会社
代理人IPTech弁理士法人
主分類G06Q 50/18 20120101AFI20251204BHJP(計算;計数)
要約【課題】法律に基づく判断をするうえで、判断の前提となる情報を考慮したうえで判断をすることをよりいっそう容易にする。
【解決手段】プログラムは、コンピュータプロセッサに、法律問題についての質問の入力を受け付けることと、受け付けた質問をもとに大規模言語モデルに与えるプロンプトを定義して、プロンプトを大規模言語モデルに与えることにより、質問に対する回答を生成することと、生成される回答の判断の根拠となる法令または判例の少なくともいずれかを特定することと、特定される法令または判例の少なくともいずれかについて、法令のデータベースまたは判例のデータベースを参照することにより、特定される法令の条文のデータまたは判例の記載のデータを取得することと、大規模言語モデルにより生成される回答と、回答の根拠として特定される法令の条文のデータまたは判例の記載のデータとを提示することと、を実行させる。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
コンピュータプロセッサを備えるコンピュータを動作させるプログラムであって、前記プログラムは、前記コンピュータプロセッサに、
法律問題についての質問の入力を受け付けるステップと、
受け付けた前記質問をもとに大規模言語モデルに与えるプロンプトを定義して、前記プロンプトを前記大規模言語モデルに与えることにより、前記質問に対する回答を生成するステップと、
前記生成される前記回答の判断の根拠を特定することであって、前記根拠となる法令または判例の少なくともいずれかを特定するステップと、
前記特定される法令または判例の少なくともいずれかについて、法令のデータベースまたは判例のデータベースを参照することにより、前記特定される法令の条文のデータまたは判例の記載のデータを取得するステップと、
前記大規模言語モデルにより生成される前記回答と、前記回答の根拠として特定される法令の条文のデータまたは判例の記載のデータとを提示するステップと、
を実行させる、プログラム。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
前記提示するステップにおいて、前記回答と、前記特定される法令の条文のデータまたは判例の記載のデータとを提示することとして、
前記回答と、前記法令の条文のデータまたは判例の記載のデータとを区別してユーザに対して提示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記特定するステップにおいて、前記法令または判例の少なくともいずれかを特定することとして、
前記法令の改正の履歴を特定し、
前記提示するステップにおいて、前記特定される法令の条文のデータまたは判例の記載のデータを提示することとして、
前記特定される法令の改正の履歴をあわせて提示する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記提示するステップにおいて、前記提示される法令の条文のデータまたは判例の記載のデータとは異なる根拠を探索させる操作を受け付ける操作部材を表示し、
前記生成するステップにおいて、前記操作部材に対するユーザの操作に応じて、前記異なる根拠を探索することを指示する前記プロンプトを定義して、当該プロンプトを前記大規模言語モデルに与えることで前記回答を生成させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記特定するステップにおいて、前記生成される前記回答の根拠として、
ユーザが指定した組織が作成する利用規約等の契約書、
ユーザが指定した組織が作成するIR情報、
ユーザが指定した組織または個人が作成する公開の記事、
ユーザが利用する言語とは異なる言語で作成された資料、
の少なくともいずれかを特定し、
前記提示するステップにおいて、前記回答の根拠として、
ユーザが指定した組織が作成する利用規約等の契約書、
ユーザが指定した組織が作成するIR情報、
ユーザが指定した組織または個人が作成する公開の記事、
ユーザが利用する言語とは異なる言語で作成された資料または当該資料を翻訳した結果、
の少なくともいずれかを提示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記生成するステップにおいて、前記受け付けた前記質問の法律問題の論点に対応する法令の改正の履歴を参照し、論点について法令の改正がされたことを前提とした情報源に基づき回答を生成するよう前記プロンプトを定義して、前記プロンプトを前記大規模言語モデルに与える、請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
前記受け付けるステップにおいて、前記質問についての時期の指定を受け付けており、
前記生成するステップにおいて、前記受け付けた前記質問の法律問題の論点に対応する法令の改正の履歴を参照し、前記質問について指定される前記時期において適用される法令、または、当該適用される法令についての記事等の情報源に基づき回答を生成するよう前記プロンプトを定義して、前記プロンプトを前記大規模言語モデルに与える、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記提示するステップにおいて、前記提示される回答についてユーザが評価する操作を受け付ける操作部材を表示し、
前記プログラムは、前記コンピュータプロセッサに、さらに、
前記評価する操作に応じて、前記評価した結果と、前記評価をしたユーザの属性と、前記提示される回答とを関連付けて記憶部に記憶させるステップと、
前記記憶部において関連付けて記憶される前記評価した結果、前記評価をしたユーザの属性、前記回答に基づいて、質問に対して回答を生成する学習済みモデルを学習させるステップと、請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
コンピュータプロセッサを備えるコンピュータが実行する方法であって、前記方法は、前記コンピュータプロセッサが、
法律問題についての質問の入力を受け付けるステップと、
受け付けた前記質問をもとに大規模言語モデルに与えるプロンプトを定義して、前記プロンプトを前記大規模言語モデルに与えることにより、前記質問に対する回答を生成するステップと、
前記生成される前記回答の判断の根拠を特定することであって、前記根拠となる法令または判例の少なくともいずれかを特定するステップと、
前記特定される法令または判例の少なくともいずれかについて、法令のデータベースまたは判例のデータベースを参照することにより、前記特定される法令の条文のデータまたは判例の記載のデータを取得するステップと、
前記大規模言語モデルにより生成される前記回答と、前記回答の根拠として特定される法令の条文のデータまたは判例の記載のデータとを提示するステップと、
を実行する、方法。
【請求項10】
情報処理装置であって、前記情報処理装置の制御部が、
法律問題についての質問の入力を受け付けるステップと、
受け付けた前記質問をもとに大規模言語モデルに与えるプロンプトを定義して、前記プロンプトを前記大規模言語モデルに与えることにより、前記質問に対する回答を生成するステップと、
前記生成される前記回答の判断の根拠を特定することであって、前記根拠となる法令または判例の少なくともいずれかを特定するステップと、
前記特定される法令または判例の少なくともいずれかについて、法令のデータベースまたは判例のデータベースを参照することにより、前記特定される法令の条文のデータまたは判例の記載のデータを取得するステップと、
前記大規模言語モデルにより生成される前記回答と、前記回答の根拠として特定される法令の条文のデータまたは判例の記載のデータとを提示するステップと、
を実行する、情報処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、情報処理装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
一般の消費者や事業者など、様々な利害関係者が法律に基づく手続を行っている。弁護士などの専門家、事業会社の従業員など、様々な立場の利用者が、法的な観点に基づき意思決定をすべく、検索により文献などの調査を行い、判断材料を収集している。そのうえで、例えば利用規約に定めるべき事項、サービスの提供に伴って実施する顧客誘引の施策の妥当さの評価など、具体的な事象について判断をすることが行われている。
【0003】
特許文献1は、文書の検索に関し、「法律文書、特許文献、医学雑誌などを含むような文書コーパスは、クエリ式を使用して検索される。・・・多くの場合、ユーザは、特定のトピックを調査する際に、複数の検索クエリを作成することができる。しかしながら、どの検索クエリが最も関連性の高い検索結果をもたらすか、及びその検索クエリが特定のトピックをどれほど完全に検索するかをユーザが効率的に判断することは困難な場合がある。従って、多くのユーザは、自身の文書コーパス検索を信頼せず、生成された検索結果の信頼性が低い、又は生成された検索結果が十分に完全ではないと信じ込むことがある」ことを指摘している。
【0004】
特許文献1では、上記のように検索結果を提示することに着目し、「電子文書検索をグラフィカルに表示して電子文書検索体験を向上させる別の方法が必要とされている」ことを課題としている。
【0005】
特許文献1には、「第1の文書セットを表す第1のサークル及び第2の文書セットを表す第2のサークルを含むベン図を生成してグラフィックディスプレイ装置上に表示する」こと、「第1のサークルは、第1の文書セット及び第2の文書セット内に存在する共通の電子文書を表す重複領域において第2のサークルに重なる」こと、「第1のサークル及び第2のサークルのサイズは、第1の文書セット及び第2の文書セット内の電子文書の数をそれぞれ反映する」こと、「第1のサークルは、第1の文書セット内及び第2の文書セット内に存在する共通の電子文書を表す重複領域において第2のサークルに重なる」こと、「ユーザ入力に応答して、グラフィックディスプレイ装置上に第1のサークルと第2のサークルの分離を示し、第1のサークルからの第1の視覚化チャート及び第2のサークルからの第2の視覚化チャートを生成する」こと、が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-010580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一方、以上のように意思決定をするために具体的な事案で検討をしたり結論を出したりするためにインターネットで検索をしても、個別の事情に応じた記事が用意されているとは限らず、法令に示された規定や判例に示された具体的な事例における解釈といった様々な情報を考慮しつつ判断をする必要があり、検索する操作を繰り返し行うことになる。その検索結果を確認し、整理をしたうえで意思決定をする必要があるため、ユーザの作業負担が大きい。
【0008】
したがって、法律に基づく判断をするうえで、判断の前提となる情報を考慮したうえで判断をすることをよりいっそう容易にすることができる技術が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に示す一実施形態によると、コンピュータプロセッサを備えるコンピュータを動作させるプログラムであって、プログラムは、コンピュータプロセッサに、法律問題についての質問の入力を受け付けるステップと、受け付けた質問をもとに大規模言語モデルに与えるプロンプトを定義して、プロンプトを大規模言語モデルに与えることにより、質問に対する回答を生成するステップと、生成される回答の判断の根拠を特定することであって、根拠となる法令または判例の少なくともいずれかを特定するステップと、特定される法令または判例の少なくともいずれかについて、法令のデータベースまたは判例のデータベースを参照することにより、特定される法令の条文のデータまたは判例の記載のデータを取得するステップと、大規模言語モデルにより生成される回答と、回答の根拠として特定される法令の条文のデータまたは判例の記載のデータとを提示するステップと、実行させる、プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、法律に基づく判断をするうえで、判断の前提となる情報を考慮したうえで判断をすることをよりいっそう容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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