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公開番号2025181347
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024089286
出願日2024-05-31
発明の名称人力駆動車用の制御装置
出願人株式会社シマノ
代理人個人,個人
主分類B62M 25/08 20060101AFI20251204BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】傾斜角度に応じた好適な制御を実行できる人力駆動車用の制御装置を提供する。
【解決手段】人力駆動車用の制御装置は、変速装置を制御するように構成される制御部を備え、制御部は、人力駆動車の走行状態および人力駆動車の走行環境の少なくとも1つに関する変速パラメータと変速閾値との比較に基づいて変速比を変更するように変速装置を制御するように構成され、人力駆動車の所定軸における所定傾斜角度に関する第1傾斜パラメータを検出可能な第1センサの出力、および、所定傾斜角度に関する第2傾斜パラメータを検出可能な第2センサの出力に応じて変速閾値を変更するように構成され、第2傾斜パラメータが第1所定値よりも小さい場合、第1傾斜パラメータに基づいて変速閾値を変更するように構成され、第2傾斜パラメータが第1所定値以上の場合、第2傾斜パラメータに基づいて変速閾値を変更するように構成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車のクランク軸の回転速度に対する前記人力駆動車の車輪の回転速度の比率である変速比を変更するように構成される変速装置を制御するように構成される制御部を備え、
前記制御部は、
前記人力駆動車の走行状態および前記人力駆動車の走行環境の少なくとも１つに関する変速パラメータと変速閾値との比較に基づいて前記変速比を変更するように前記変速装置を制御するように構成され、
前記人力駆動車の所定軸における所定傾斜角度に関する第１傾斜パラメータを検出可能な第１センサの出力、および、前記所定傾斜角度に関する第２傾斜パラメータを検出可能であり、かつ、前記第１センサとは異なる第２センサの出力に応じて前記変速閾値を変更するように構成され、
前記第２傾斜パラメータが第１所定値よりも小さい場合、前記第１傾斜パラメータに基づいて前記変速閾値を変更するように構成され、
前記第２傾斜パラメータが前記第１所定値以上の場合、前記第２傾斜パラメータに基づいて前記変速閾値を変更するように構成される、制御装置。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
前記制御部は、前記第２傾斜パラメータが前記第１所定値よりも小さく、かつ、前記第１傾斜パラメータが第２所定値よりも大きい場合、前記変速比の増加を抑制するように前記変速閾値を変更するように構成される、請求項１に記載の制御装置。
【請求項３】
前記制御部は、前記第２傾斜パラメータが前記第１所定値よりも小さく、かつ、前記第１傾斜パラメータが第３所定値よりも大きい場合、前記変速比の減少を促進するように前記変速閾値を変更するように構成される、請求項１に記載の制御装置。
【請求項４】
前記制御部は、前記第２傾斜パラメータが前記第１所定値以上の場合、前記第２傾斜パラメータの変化方向に基づいて前記変速閾値を変更するように構成される、請求項１に記載の制御装置。
【請求項５】
前記制御部は、前記第２傾斜パラメータが前記第１所定値以上の場合、前記第１傾斜パラメータおよび前記第２傾斜パラメータの両方に基づいて、前記変速閾値を変更するように構成される、請求項１に記載の制御装置。
【請求項６】
人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車のクランク軸の回転速度に対する前記人力駆動車の車輪の回転速度の比率である変速比を変更するように構成される変速装置を制御するように構成される制御部を備え、
前記制御部は、
前記人力駆動車の走行状態および前記人力駆動車の走行環境の少なくとも１つに関する変速パラメータと変速閾値との比較に基づいて前記変速比を変更するように前記変速装置を制御するように構成され、
前記人力駆動車の所定軸における所定傾斜角度に関する第１傾斜パラメータを検出可能な第１センサの出力、および、前記所定傾斜角度に関する第２傾斜パラメータを検出可能であり、かつ、前記第１センサとは異なる第２センサの出力に応じて前記変速装置を制御するように構成され、
前記第２傾斜パラメータが第１所定値よりも小さい場合、前記第１傾斜パラメータに基づいて前記変速閾値を変更するように構成され、
前記第２傾斜パラメータが前記第１所定値以上の場合、前記第２傾斜パラメータに基づいて前記変速比の変更を抑制するように前記変速装置を制御するように構成される、制御装置。
【請求項７】
前記制御部は、前記第２傾斜パラメータが前記第１所定値以上の場合、前記第１傾斜パラメータおよび前記第２傾斜パラメータの両方に基づいて前記変速比の変更を抑制するように前記変速装置を制御する、請求項６に記載の制御装置。
【請求項８】
前記制御部は、前記第２傾斜パラメータが前記第１所定値以上の場合、前記第２傾斜パラメータの変化方向に基づいて前記変速比の変更を抑制するように前記変速装置を制御するように構成される、請求項６に記載の制御装置。
【請求項９】
前記所定傾斜角度は、ピッチ角度を含む、請求項１または６に記載の制御装置。
【請求項１０】
前記制御部は、前記第１傾斜パラメータが下り坂と対応する値であり、かつ、前記ピッチ角度が増加する方向に前記第２傾斜パラメータが変化する場合、前記変速比の減少を促進するように前記変速閾値を変更するように構成される、請求項９に記載の制御装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、人力駆動車用の制御装置に関する。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、傾斜角度に応じてコンポーネントを制御する人力駆動車用の制御装置を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２３－０６７７０１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本開示の目的の１つは、傾斜角度に応じた好適な制御を実行できる人力駆動車用の制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本開示の第１側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車のクランク軸の回転速度に対する前記人力駆動車の車輪の回転速度の比率である変速比を変更するように構成される変速装置を制御するように構成される制御部を備え、前記制御部は、前記人力駆動車の走行状態および前記人力駆動車の走行環境の少なくとも１つに関する変速パラメータと変速閾値との比較に基づいて前記変速比を変更するように前記変速装置を制御するように構成され、前記人力駆動車の所定軸における所定傾斜角度に関する第１傾斜パラメータを検出可能な第１センサの出力、および、前記所定傾斜角度に関する第２傾斜パラメータを検出可能であり、かつ、前記第１センサとは異なる第２センサの出力に応じて前記変速閾値を変更するように構成され、前記第２傾斜パラメータが第１所定値よりも小さい場合、前記第１傾斜パラメータに基づいて前記変速閾値を変更するように構成され、前記第２傾斜パラメータが前記第１所定値以上の場合、前記第２傾斜パラメータに基づいて前記変速閾値を変更するように構成される。
第１側面の制御装置によれば、第１傾斜パラメータを検出可能な第１センサの出力、および、第２傾斜パラメータを検出可能な第２センサの出力に応じて変速装置を制御できるため、傾斜角度に応じた好適な制御を実行できる。
【０００６】
本開示の第１側面に従う第２側面の制御装置において、前記制御部は、前記第２傾斜パラメータが前記第１所定値よりも小さく、かつ、前記第１傾斜パラメータが第２所定値よりも大きい場合、前記変速比の増加を抑制するように前記変速閾値を変更するように構成される。
第２側面の制御装置によれば、第２傾斜パラメータが第１所定値よりも小さく、かつ、第１傾斜パラメータが第２所定値よりも大きい場合、変速比の増加を抑制するように変速閾値を変更できるため、ライダの負荷が増加しにくくなる。
【０００７】
本開示の第１または第２側面に従う第３側面の制御装置において、前記制御部は、前記第２傾斜パラメータが前記第１所定値よりも小さく、かつ、前記第１傾斜パラメータが第３所定値よりも大きい場合、前記変速比の減少を促進するように前記変速閾値を変更するように構成される。
第３側面の制御装置によれば、第２傾斜パラメータが第１所定値よりも小さく、かつ、第１傾斜パラメータが第３所定値よりも大きい場合、変速比の減少を促進するように変速閾値を変更するため、ライダの負荷が減少しやすくなる。
【０００８】
本開示の第１から第３側面のいずれか１つに従う第４側面の制御装置において、前記制御部は、前記第２傾斜パラメータが前記第１所定値以上の場合、前記第２傾斜パラメータの変化方向に基づいて前記変速閾値を変更するように構成される。
第４側面の制御装置によれば、第２傾斜パラメータが第１所定値以上の場合、第２傾斜パラメータの変化方向に基づいて変速閾値を変更できる。
【０００９】
本開示の第１から第４側面のいずれか１つに従う第５側面の制御装置において、前記制御部は、前記第２傾斜パラメータが前記第１所定値以上の場合、前記第１傾斜パラメータおよび前記第２傾斜パラメータの両方に基づいて、前記変速閾値を変更するように構成される。
第５側面の制御装置によれば、第２傾斜パラメータが第１所定値以上の場合、第１傾斜パラメータおよび第２傾斜パラメータの両方に基づいて、変速閾値を変更できる。
【００１０】
本開示の第６側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車のクランク軸の回転速度に対する前記人力駆動車の車輪の回転速度の比率である変速比を変更するように構成される変速装置を制御するように構成される制御部を備え、前記制御部は、前記人力駆動車の走行状態および前記人力駆動車の走行環境の少なくとも１つに関する変速パラメータと変速閾値との比較に基づいて前記変速比を変更するように前記変速装置を制御するように構成され、前記人力駆動車の所定軸における所定傾斜角度に関する第１傾斜パラメータを検出可能な第１センサの出力、および、前記所定傾斜角度に関する第２傾斜パラメータを検出可能であり、かつ、前記第１センサとは異なる第２センサの出力に応じて前記変速装置を制御するように構成され、前記第２傾斜パラメータが第１所定値よりも小さい場合、前記第１傾斜パラメータに基づいて前記変速閾値を変更するように構成され、前記第２傾斜パラメータが前記第１所定値以上の場合、前記第２傾斜パラメータに基づいて前記変速比の変更を抑制するように前記変速装置を制御するように構成される。
第６側面の制御装置によれば、第１傾斜パラメータを検出可能な第１センサの出力、および、第２傾斜パラメータを検出可能な第２センサの出力に応じて、変速比の変更を抑制できるため、傾斜角度に応じた好適な制御を実行できる。
（【００１１】以降は省略されています）

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