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公開番号
2025181159
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-11
出願番号
2024088972
出願日
2024-05-31
発明の名称
サーボプレスの波形データ解析システム及びサーボプレスの波形データ解析プログラム
出願人
コアテック株式会社
代理人
弁理士法人森特許事務所
主分類
B30B
15/00 20060101AFI20251204BHJP(プレス)
要約
【課題】ワークを加工した実行結果である多数の波形データから、適正な基本波形を導出することができるサーボプレスの波形データ解析システム及びサーボプレスの波形データ解析プログラムを提供する。
【解決手段】波形データ保存部27と、入力手段23と、表示手段26と、フィルタ処理を行うフィルタ25aと、エンベーロープ作成部25bとを備えており、フィルタ25aは、仮基準波形を基準として、フィルタ処理を行い、エンベーロープ作成部25bは、フィルタ処理後の波形データから、仮基準波形を基準として、上限波形、下限波形及び平均波形を作成し、フィルタ25aは、新たな仮基準波形を基準として新たなフィルタ処理を行い、エンベーロープ作成部25bは、新たなフィルタ処理後の波形データから、新たな仮基準波形を基準として、新たに上限波形、下限波形及び平均波形を作成する再計算を行い、再計算を繰り返して、基準波形を導出する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
実測した複数の波形データから、波形データの評価の基準となる基準波形を導出するための波形データ解析を行うサーボプレスの波形データ解析システムであって、
前記波形データは、前記サーボプレスのラムの位置に関する変位量と、前記ラムが受ける荷重との関係を示したものであり、
解析対象の波形データを保存する波形データ保存部と、
波形データを選択する入力手段と、
波形データを表示する表示手段と、
波形データから、設定範囲外の波形データを除外するフィルタ処理を行うフィルタと、
エンベーロープ作成部とを備えており、
前記フィルタは、前記入力手段で選択された仮基準波形を基準として、前記フィルタ処理を行い、
前記エンベーロープ作成部は、前記フィルタ処理後の波形データから、前記仮基準波形を基準として、上限波形、下限波形及び平均波形を作成し、
前記フィルタは、前記平均波形が新たな仮基準波形として設定されたときに、前記新たな仮基準波形を基準として新たな前記フィルタ処理を行い、
前記エンベーロープ作成部は、前記新たなフィルタ処理後の波形データから、前記新たな仮基準波形を基準として、新たに前記上限波形、前記下限波形及び前記平均波形を作成する再計算を行い、
前記再計算を繰り返して、前記基準波形を導出することを特徴とするサーボプレスの波形データ解析システム。
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【請求項2】
前記入力手段で選択され、前記表示手段に表示された仮基準波形について、前記位置に関する変位量の選択範囲を設定可能にした請求項1に記載のサーボプレスの波形データ解析システム。
【請求項3】
実測した複数の波形データから、波形データの評価の基準となる基準波形を導出するための波形データ解析をコンピュータに実行させるためのサーボプレスの波形データ解析プログラムであって、
前記波形データは、前記サーボプレスのラムの位置に関する変位量と、前記ラムが受ける荷重との関係を示したものであり、
解析対象の波形データを保存する波形データ保存ステップと、
波形データを選択する入力ステップと、
波形データを表示する表示ステップと、
波形データから、設定範囲外の波形データを除外するフィルタ処理ステップと、
エンベーロープ作成ステップとを前記コンピュータに実行させ、
前記フィルタ処理ステップにおいて、前記入力ステップで選択された仮基準波形を基準として、フィルタ処理を行い、
前記エンベーロープステップにおいて、前記フィルタ処理後の波形データから、前記仮基準波形を基準として、上限波形、下限波形及び平均波形を作成し、
前記フィルタ処理ステップにおいて、前記平均波形が新たな仮基準波形として設定されたときに、前記新たな仮基準波形を基準として新たな前記フィルタ処理を行い、
前記エンベーロープ作成ステップにおいて、前記新たなフィルタ処理後の波形データから、前記新たな仮基準波形を基準として、新たに前記上限波形、前記下限波形及び前記平均波形を作成する再計算を行い、
前記再計算を繰り返して、前記基準波形を導出することを特徴とするサーボプレスの波形データ解析プログラム。
【請求項4】
前記入力ステップで選択され、前記表示ステップで表示された仮基準波形について、前記位置に関する変位量の選択範囲を設定可能にした請求項1に記載のサーボプレスの波形データ解析プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーボモータでラムが駆動されるサーボプレスについて、ワークを加工した実行結果である波形データから基準波形を導出する波形データ解析システム及びサーボプレスの波形データ解析プログラムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、プレス機として、往復移動するラムをサーボモータで駆動するサーボプレスが知られている。サーボプレスにより、例えば金属部品のプレス成形、部品の圧入、部品の組付けを行うことができる。サーボプレスは、荷重や位置等の時系列的な変化をモニターすることができる。例えばラムの位置(ストローク)とラムが受ける荷重との関係について、数値データや波形データを取得可能となる。また、取得した波形データを基準波形を用いて評価し、プレスの実行結果を評価することが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1記載のプレス機械の成形荷重測定装置は、正常成形時の波形に対し、上限リミットと下限リミットを設けて、成形加工時における成形荷重が正常であるか、異常であるかを監視できるようにしている。特許文献2記載のプレス装置は、実測波形が基準波形通りに正しく加圧されたかを確認できるようにしている。特許文献3には、波形の正常範囲を、過去の平均値をとった基本波形に対する確率範囲とすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭58―125699号公報
特開2021-133418号公報
特開平11-218451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1及び2においては、予め基準波形が用意されていることが前提になっており、基準波形の具体的な導出過程については開示が無かった。特許文献3においては、基本波形を過去の平均値から導出することが記載されているに留っていた。
【0006】
一方、基準波形があっても、適正なものでなければ、正確な評価は得られない。このため、如何にして適正な基本波形を導出するかが課題となる。
【0007】
本発明は前記のような背景に鑑み、ワークを加工した実行結果である多数の波形データから、適正な基本波形を導出することができるサーボプレスの波形データ解析システム及びサーボプレスの波形データ解析プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明のサーボプレスの波形データ解析システムは、実測した複数の波形データから、波形データの評価の基準となる基準波形を導出するための波形データ解析を行うサーボプレスの波形データ解析システムであって、前記波形データは、前記サーボプレスのラムの位置に関する変位量と、前記ラムが受ける荷重との関係を示したものであり、解析対象の波形データを保存する波形データ保存部と、波形データを選択する入力手段と、波形データを表示する表示手段と、波形データから、設定範囲外の波形データを除外するフィルタ処理を行うフィルタと、エンベーロープ作成部とを備えており、前記フィルタは、前記入力手段で選択された仮基準波形を基準として、前記フィルタ処理を行い、前記エンベーロープ作成部は、前記フィルタ処理後の波形データから、前記仮基準波形を基準として、上限波形、下限波形及び平均波形を作成し、前記フィルタは、前記平均波形が新たな仮基準波形として設定されたときに、前記新たな仮基準波形を基準として新たな前記フィルタ処理を行い、前記エンベーロープ作成部は、前記新たなフィルタ処理後の波形データから、前記新たな仮基準波形を基準として、新たに前記上限波形、前記下限波形及び前記平均波形を作成する再計算を行い、前記再計算を繰り返して、前記基準波形を導出することを特徴とする。
【0009】
本発明のサーボプレスの波形データ解析プログラムは、実測した複数の波形データから、波形データの評価の基準となる基準波形を導出するための波形データ解析をコンピュータに実行させるためのサーボプレスの波形データ解析プログラムであって、前記波形データは、前記サーボプレスのラムの位置に関する変位量と、前記ラムが受ける荷重との関係を示したものであり、解析対象の波形データを保存する波形データ保存ステップと、波形データを選択する入力ステップと、波形データを表示する表示ステップと、波形データから、設定範囲外の波形データを除外するフィルタ処理ステップと、エンベーロープ作成ステップとを前記コンピュータに実行させ、前記フィルタ処理ステップにおいて、前記入力ステップで選択された仮基準波形を基準として、フィルタ処理を行い、前記エンベーロープステップにおいて、前記フィルタ処理後の波形データから、前記仮基準波形を基準として、上限波形、下限波形及び平均波形を作成し、前記フィルタ処理ステップにおいて、前記平均波形が新たな仮基準波形として設定されたときに、前記新たな仮基準波形を基準として新たな前記フィルタ処理を行い、前記エンベーロープ作成ステップにおいて、前記新たなフィルタ処理後の波形データから、前記新たな仮基準波形を基準として、新たに前記上限波形、前記下限波形及び前記平均波形を作成する再計算を行い、前記再計算を繰り返して、前記基準波形を導出することを特徴とするサーボプレスの波形データ解析プログラム。
【0010】
前記本発明のサーボプレスの波形データ解析システムにおいては、前記入力手段で選択され、前記表示手段に表示された仮基準波形について、前記位置に関する変位量の選択範囲を設定可能にしたことが好ましい。前記本発明のサーボプレスの波形データ解析プログラムにおいては、前記入力ステップで選択され、前記表示ステップで表示された仮基準波形について、前記位置に関する変位量の選択範囲を設定可能にした請求項1に記載のサーボプレスの波形データ解析プログラム。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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