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公開番号2025181059
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024088808
出願日2024-05-31
発明の名称金属有機構造体の製造方法
出願人三井金属株式会社
代理人弁理士法人市澤・川田国際特許事務所
主分類C07F 1/08 20060101AFI20251204BHJP(有機化学)
要約【課題】金属と、有機化合物と反応させて、MOFを製造する方法を提供する。
【解決手段】金属イオン源となる金属と、架橋配位子となる有機化合物とを含む対象物を、メカノケミカル処理して、金属有機構造体を得る工程を含み、前記金属の少なくとも1部が固体であり、前記有機化合物の少なくとも1部が固体である条件下で、前記メカノケミカル処理を行う、金属有機構造体の製造方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
金属イオン源となる金属と、
架橋配位子となる有機化合物とを含む対象物を、メカノケミカル処理して、金属有機構造体を得る工程を含み、
前記金属の少なくとも1部が固体であり、前記有機化合物の少なくとも1部が固体である条件下で、前記メカノケミカル処理を行う、金属有機構造体の製造方法。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記金属と前記有機化合物の固体同士の反応により、金属有機構造体を得る、請求項1に記載の金属有機構造体の製造方法。
【請求項3】
前記対象物が、さらに液体を含む、請求項1に記載の金属有機構造体の製造方法。
【請求項4】
前記液体が、前記有機化合物と液体の質量の合計に対して、0質量%を超えて99質量%以下の範囲内である、請求項3に記載の金属有機構造体の製造方法。
【請求項5】
液体中で前記金属及び前記有機化合物に前記メカノケミカル処理を行う、請求項1に記載の金属有機構造体の製造方法。
【請求項6】
前記金属と前記有機化合物を複数回接触させる、請求項1に記載の金属有機構造体の製造方法。
【請求項7】
前記金属が、球形状、円柱状、又は多面体状の金属粒子である、請求項1又は2に記載の金属有機構造体の製造方法。
【請求項8】
前記金属粒子の最大長さが1μm以上100mm以下の範囲内である、請求項7に記載の金属有機構造体の製造方法。
【請求項9】
前記金属粒子の1つの質量が0.10g以上100g以下の範囲内である、請求項7に記載の金属有機構造体の製造方法。
【請求項10】
前記金属のモース硬度が1以上10以下の範囲内である、請求項1又は2に記載の金属有機構造体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属有機構造体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
金属イオンと、金属イオンを連結する架橋性の有機配位子を組み合わせて、内部に細孔を有する結晶性の高分子構造を備えた金属有機構造体(metal-organic frameworks、以下「MOF」ともいう。)が知られている。
【0003】
MOFの製造方法として、溶液法、水熱合成法、ソルボサーマル法、マイクロ波法、超音波法、電解合成法等が知られている。その他に、ボールミル又は乳鉢を用いた混合、せん断法のように、固相反応又は半固相反応によってMOFを合成する方法も挙げられる。
【0004】
例えば特許文献1には、金属イオン源として、純金属板、金属酸化物板、金属窒化物板からなる群より選ばれる金属板を用意し、配位子物質をアルコール系溶媒に溶解して配位子物質溶液を調製し、配位子物質溶液に金属板を投入して、金属板と配位子物質を反応させて、金属板上にMOF膜を形成する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-57439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
配位子物質溶液等の液相を用いるMOFの製造方法は、金属が消費されるまで反応が継続するため、反応時間が長い。また、特許文献1のMOF膜の製造方法は、アルコール系溶媒の含水量が0~12質量%と高濃度のアルコール系溶媒を用いており、汎用性が低い。
【0007】
そこで本発明は、溶媒等の液相の量を低減することができ、容易に精製可能となる、金属と、有機化合物とを反応させて、MOFを製造する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、金属イオン源となる金属と、架橋配位子となる有機化合物とを含む対象物を、メカノケミカル処理して、金属有機構造体を得る工程を含み、前記金属の少なくとも1部が固体であり、前記有機化合物の少なくとも1部が固体である条件下で、前記メカノケミカル処理を行う、金属有機構造体の製造方法を提案する。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、溶媒等の液相の量を低減することができ、容易に精製可能となる、金属と、有機化合物とを反応させて、MOFを製造する方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1のMOFのXRDパターンである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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