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公開番号
2025180979
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-11
出願番号
2024088697
出願日
2024-05-31
発明の名称
車両用ブレーキ装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人中部国際特許事務所
主分類
B60T
8/171 20060101AFI20251204BHJP(車両一般)
要約
【課題】車両の走行状態の制御を行わない場合において作動頻度を抑制することができる車両用ブレーキ装置を提供すること。
【解決手段】車両用ブレーキ装置10は、ブレーキECU64が、アクセルペダルやステアリングホイール、ブレーキペダルの操作に応じたフロントモータ51及びリアモータ52や、反力付与アクチュエータ83及び転舵アクチュエータ85、ブレーキアクチュエータ113の作動によって走行状態の制御を行うか否かを表すモード選択情報としての要求フラグFを取得し、取得した要求フラグFに基づいて走行状態の制御を行わない特定モードが選択された場合、少なくとも、ブレーキペダルに応じたブレーキアクチュエータ113の作動を制限する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
操作部材と、前記操作部材との機械的な連結が解除されて車両の走行状態を制御可能な電動アクチュエータと、前記操作部材に対する操作に応じて前記電動アクチュエータの作動を制御するコントローラと、を備えた車両に適用され、
前記操作部材に含まれるブレーキ操作部材と、前記電動アクチュエータに含まれるブレーキアクチュエータと、を有し、前記コントローラが前記ブレーキ操作部材に対する操作に応じて車両の車輪に制動力を発生させるように前記ブレーキアクチュエータの作動を制御可能な車両用ブレーキ装置であって、
前記コントローラが、
前記操作部材の操作に応じた前記電動アクチュエータの作動によって前記走行状態の制御を行うか否かを表すモード選択情報を取得し、
取得した前記モード選択情報に基づいて前記走行状態の制御を行わない特定モードが選択された場合、少なくとも、前記ブレーキ操作部材に応じた前記ブレーキアクチュエータの作動を制限する、車両用ブレーキ装置。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記コントローラが、
前記特定モードが選択された場合に前記車両の停止状態が維持可能か否かを判定し、
前記停止状態が維持される場合に、前記操作部材の操作に応じた前記電動アクチュエータの作動によって前記走行状態の制御を行う通常モードから前記特定モードへの遷移に従って前記ブレーキアクチュエータの作動を制限する、請求項1に記載の車両用ブレーキ装置。
【請求項3】
前記コントローラが、
機械的に前記車輪が制動されているか否か、及び、車両が停車している坂路勾配が所定勾配よりも小さいか否かのうちの少なくとも一方を判定することにより、前記車両の前記停止状態が維持可能か否かを判定する、請求項2に記載の車両用ブレーキ装置。
【請求項4】
前記コントローラによって前記ブレーキアクチュエータの作動が制限された場合、
前記操作部材が、前記ブレーキアクチュエータとの連携が解除される一方で、前記操作部材の操作に対して操作反力を発生させる操作反力装置に連携される、請求項1-3の何れか一項に記載の車両用ブレーキ装置。
【請求項5】
前記特定モードが、
前記操作部材を含む前記車両に搭載された入力デバイスを操作することによって仮想移動体の動作をコントロールするゲームモード、又は、前記操作部材を含む前記車両に搭載された機器を操作することによって離間した他車両を運転して走行させる遠隔操作モードである、請求項1に記載の車両用ブレーキ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用ブレーキ装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、特許文献1に開示された運転操作装置及び仮想運転システム(以下、単に「従来装置」と称呼する。)が知られている。従来装置は、運転席近傍等に設けられた操作ボタンにより実運転及び仮想運転のうち仮想運転が選択された場合、エンジンの始動制限を行う。そして、従来装置は、仮想運転におけるステアリングホイールの操作に係る操作信号、及び、仮想運転におけるブレーキの操作に係る操作信号を外部装置に出力するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-119657号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来装置は、仮想運転においては、エンジンの始動が制限されると共に、ステアバイワイヤ型のステアリングユニットの転舵が制限されるが、ブレーキに関しては作動の制限が考慮されていない。これにより、従来装置は、仮想運転においてブレーキが操作された場合、車両走行を行わない状態であるにも関わらず、ブレーキが制動力を発生させるように作動する。この場合、制動力を発生させるように作動する部材に無用な負荷を与えたり、作動に伴って無駄にエネルギーを消費したりしてしまう可能性がある。
【0005】
本開示の目的は、車両の走行状態の制御を行わない場合において作動頻度を抑制することができる車両用ブレーキ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の車両用ブレーキ装置は、操作部材と、操作部材との機械的な連結が解除されて車両の走行状態を制御可能な電動アクチュエータと、操作部材に対する操作に応じて電動アクチュエータの作動を制御するコントローラと、を備えた車両に適用され、操作部材に含まれるブレーキ操作部材と、電動アクチュエータに含まれるブレーキアクチュエータと、を有し、コントローラがブレーキ操作部材に対する操作に応じて車両の車輪に制動力を発生させるようにブレーキアクチュエータの作動を制御可能な車両用ブレーキ装置であって、コントローラが、操作部材の操作に応じた電動アクチュエータの作動によって走行状態の制御を行うか否かを表すモード選択情報を取得し、取得したモード選択情報に基づいて走行状態の制御を行わない特定モードが選択された場合、少なくとも、ブレーキ操作部材に応じたブレーキアクチュエータの作動を制限する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、車両用ブレーキ装置は、走行状態の制御を行わない特定モードが選択された場合、少なくとも、ブレーキ操作部材に応じたブレーキアクチュエータの作動を制限することができる。これにより、車両用ブレーキ装置においては、ブレーキアクチュエータの作動頻度を抑制することができ、その結果、制動力を発生させるように作動する部材に無用な負荷を与えることを抑制できると共に、作動に伴って無駄にエネルギーを消費することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
車両の概略的な構成図である。
車両用ブレーキ装置の液圧ブレーキ装置の構成を示し、特定モードにおける作動状態を説明するための図である。
(A)、(B)、(C)は、それぞれ、車両用ブレーキ装置を構成する液圧ブレーキ装置の制動器、電動パーキングブレーキ装置、電動ブレーキ装置を説明するための図である。
特定モード遷移プログラムのフローチャートである。
変形例に係る車両用ブレーキ装置を説明するための図である。
変形例に係る車両用ブレーキ装置を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態である車両用ブレーキ装置10を、図面を参照しながら詳しく説明する。尚、本開示は、以下に説明する実施形態の他、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の形態で実施することができる。
【0010】
1.車両用ブレーキ装置10が適用される車両1の構成
本実施形態において、車両用ブレーキ装置10は、図1に示す車両1に適用される。車両1は、車体2と、前後左右に配置された車輪3と、車体2及び各々の車輪3を支持するサスペンションユニット4と、を備えている。車輪3は、右前輪31、左前輪32、右後輪33及び左後輪34から構成される。サスペンションユニット4は、例えば、コイルスプリング41とショックアブソーバ42とを有している。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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