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公開番号2025180918
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024088607
出願日2024-05-31
発明の名称撮像レンズ
出願人カンタツ株式会社
代理人
主分類G02B 13/00 20060101AFI20251204BHJP(光学)
要約【課題】低Fナンバー化、広角化、低背化を図りながらも、近赤外光の領域において良好な光学特性を備える撮像レンズを提供する。
【解決手段】
物体側から像側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズL1と、正または負の屈折力を有する第2レンズL2と、正の屈折力を有する第3レンズL3と、負の屈折力を有する第4レンズL4とから構成され、第1レンズL1は近軸において物体側が凸面であり、第2レンズL2は近軸においてメニスカス形状であり、第3レンズL3は近軸において像側が凸面であり、第4レンズL4は近軸において像側が凹面のメニスカス形状であるとともに、予め定められた条件式を満足する。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
物体側から像側に向かって順に配置された、
正の屈折力を有する第1レンズと、
正または負の屈折力を有する第2レンズと、
正の屈折力を有する第3レンズと、
負の屈折力を有する第4レンズとから構成され、
前記第1レンズは近軸において物体側が凸面であり、
前記第2レンズは近軸においてメニスカス形状であり、
前記第3レンズは近軸において像側が凸面であり、
前記第4レンズは近軸において像側が凹面のメニスカス形状であるとともに、
以下の条件式(1)、(2)、および(3)を満足することを特徴とする撮像レンズ。
(1)0.86<νd3/(νd2+νd4)<1.65
(2)1.68<r7/D23/bf<4.90
(3)0.48<D23/f/D34<3.00
ただし、
νd2:前記第2レンズのd線に対するアッベ数、
νd3:前記第3レンズのd線に対するアッベ数、
νd4:前記第4レンズのd線に対するアッベ数、
r7:前記第4レンズの物体側の面の近軸曲率半径、
D23:前記第2レンズの像側の面から前記第3レンズの物体側の面までの光軸上の距離、
bf:バックフォーカス、
D34:前記第3レンズの像側の面から前記第4レンズの物体側の面までの光軸上の距離、
f:撮像レンズ全系の焦点距離、とする。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
以下の条件式(4)を満足することを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
(4)-1.75<r7/f4<-0.37
ただし、
r7:前記第4レンズの物体側の面の近軸曲率半径、
f4:前記第4レンズの焦点距離、とする。
【請求項3】
以下の条件式(5)を満足することを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
(5)3.10<D23/f×100<16.90
ただし、
D23:前記第2レンズの像側の面から前記第3レンズの物体側の面までの光軸上の距離、
f:撮像レンズ全系の焦点距離、とする。
【請求項4】
以下の条件式(6)を満足することを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
(6)1.50<f1/f3<4.80
ただし、
f1:前記第1レンズの焦点距離、
f3:前記第3レンズの焦点距離、とする。
【請求項5】
以下の条件式(7)を満足することを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
(7)0.58<T2/D23<3.70
ただし、
T2:前記第2レンズの光軸上の厚み、
D23:前記第2レンズの像側の面から前記第3レンズの物体側の面までの光軸上の距離、とする。
【請求項6】
以下の条件式(8)を満足することを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
(8)0.80<f1/f<2.30
ただし、
f1:前記第1レンズの焦点距離、
f:撮像レンズ全系の焦点距離、とする。
【請求項7】
以下の条件式(9)を満足することを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
(9)10.45<|r2|/D12<44.00
ただし、
r2:前記第1レンズの像側の面の近軸曲率半径、
D12:前記第1レンズの像側の面から前記第2レンズの物体側の面までの光軸上の距離、とする。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に使用されるCCDセンサーやCMOSセンサー等の固体撮像素子上に被写体の像を結像させる撮像レンズに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自動車等の運転者の顔や目の動き等を撮影して、運転中の不注意や眠気などを判断し、警報や警告で注意を喚起してくれるドライバーモニタリングシステムの開発が進んでいる。また、運転者だけでなく、助手席や後部座席なども撮影してすべての乗員の見守りや安全面をサポートするシステムも増えてきている。
【0003】
これらのシステムで使用されるカメラは、車内の狭い空間に設置されるため小型化されていることが求められる。そのため、搭載される撮像レンズにも小型化が求められる。また、撮像レンズには、助手席や後部座席なども撮影できるように画角が広いことも求められる。
【0004】
また、これらのシステムで使用されるカメラの照明には、夜間やトンネル等の暗い環境下でも運転者の顔などを撮影するために近赤外光を用いることが主流になっているため、撮像レンズには近赤外光の領域において良好な画像を撮影できることも求められる。
【0005】
従来の近赤外光の領域で良好な性能を有することを目指したレンズとしては、例えば、以下の特許文献1のような撮像レンズが知られている。
【0006】
特許文献1には、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズと、正の屈折力を有する第3レンズと、正の屈折力を有する第4レンズとから構成された撮像レンズが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2018-013580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の撮像レンズによれば、Fナンバーが小さく、広角化が図られ、近赤外光の領域で良好な性能を有する撮像レンズが開示されている。しかしながら、光学全長が9.5mm~16.2mm、全長対角比(光学全長と撮像素子の有効撮像面の対角線の長さとの比)が1.79~2.77と大きなものとなっているため、さらなる低背化が望まれる。
【0009】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、低Fナンバー化、広角化の要求を満足しながらも、さらなる低背化を図り、かつ近赤外光の領域において諸収差が良好に補正された撮像レンズを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による撮像レンズは、物体側から像側に向かって順に配置された、正の屈折力を有する第1レンズと、正または負の屈折力を有する第2レンズと、正の屈折力を有する第3レンズと、負の屈折力を有する第4レンズとから構成する。第1レンズは近軸において物体側が凸面であり、第2レンズは近軸においてメニスカス形状であり、第3レンズは近軸において像側が凸面であり、第4レンズは近軸において像側が凹面のメニスカス形状である。
(【0011】以降は省略されています)

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