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公開番号
2025180892
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-11
出願番号
2024088565
出願日
2024-05-31
発明の名称
燃料噴射装置
出願人
三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社
代理人
SSIP弁理士法人
主分類
F02M
51/06 20060101AFI20251204BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】インジェクタボディとノズルボディの間における芯出しの精度が高い燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】燃料噴射装置は、インジェクタボディのインジェクタ中心穴およびノズルボディのノズル中心穴に挿入された噴射口を開閉するためのニードル弁と、ノズルボディのノズル軸線が延在する軸方向における噴射口側からノズルボディを保持すると共に、インジェクタボディの外周面であるインジェクタ外周面に形成されたネジ部に螺合するリテーニングナットと、リテーニングナットに対してノズル軸線を基準とした径方向における内側かつネジ部に対して軸方向における噴射口側で、ノズルボディの外周面であるノズル外周面とインジェクタ外周面とに嵌るスリーブ内周面を含むスリーブとを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
コモンレールに蓄圧された燃料をディーゼルエンジンの燃焼室に噴射するための燃料噴射装置であって、
前記燃料を噴射するための噴射口が形成される一端部と、前記一端部とは反対の他端部とを含むノズルボディであって、前記噴射口から前記他端部まで延在するノズル中心穴が形成されたノズルボディと、
前記ノズルボディの前記他端部に当接するインジェクタボディであって、前記ノズル中心穴と同軸なインジェクタ中心穴が形成されたインジェクタボディと、
前記インジェクタ中心穴および前記ノズル中心穴に挿入された前記噴射口を開閉するためのニードル弁と、
前記ノズルボディのノズル軸線が延在する軸方向における前記噴射口側から前記ノズルボディを保持すると共に、前記インジェクタボディの外周面であるインジェクタ外周面に形成されたネジ部に螺合するリテーニングナットと、
前記リテーニングナットに対して前記ノズル軸線を基準とした径方向における内側かつ前記ネジ部に対して前記軸方向における前記噴射口側で、前記ノズルボディの外周面であるノズル外周面と前記インジェクタ外周面とに嵌るスリーブ内周面を含むスリーブと、
を備える
燃料噴射装置。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記スリーブは、前記リテーニングナットのナット内周面に対して前記径方向に第1隙間をあけて対向するスリーブ外周面を含む
請求項1に記載の燃料噴射装置。
【請求項3】
前記ノズルボディは、
大径部と、
前記大径部に対して前記軸方向における前記噴射口側に位置する小径部と、
前記大径部と前記小径部とに接続される段部と、
を含み、
前記リテーニングナットは、前記段部に対して前記軸方向における前記噴射口側から当接するナット当接部を含む
請求項2に記載の燃料噴射装置。
【請求項4】
前記インジェクタ外周面は、前記スリーブに対して前記軸方向における前記噴射口側とは反対側に位置するインジェクタテーパ外周面であって、前記軸方向において前記噴射口側に向かうほど縮径するインジェクタテーパ外周面を有し、
前記ナット内周面は、前記インジェクタテーパ外周面に対して前記軸方向に第2隙間をあけて対向するナットテーパ内周面を有する
請求項3に記載の燃料噴射装置。
【請求項5】
前記第2隙間の前記軸方向における寸法である第2寸法は、前記第1隙間の前記径方向における寸法である第1寸法よりも長い。
請求項4に記載の燃料噴射装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、コモンレールに蓄圧された高圧の燃料をディーゼルエンジンの燃焼室に噴射するための燃料噴射装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示される燃料噴射装置は、燃料の噴射口が形成されるノズルボディと、ノズルボディと同軸に配置されるインジェクタボディと、ノズルボディとインジェクタボディとの各々に形成される穴部に挿入されたニードル弁とを備える。ニードル弁は、2つの穴部に対して摺動しながら移動することで、噴射口を開閉する。
【0003】
インジェクタボディとノズルボディとの連結にはノックピン構造が採用されている。より具体的には、インジェクタボディの一方側の端面とノズルボディの他方側の端面は互いに対向しており、これら2つの端面の各々には嵌合穴が形成されている。2つの嵌合穴に1つのピンが嵌ることによって、インジェクタボディとノズルボディは位置合わせされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-299911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に燃料噴射装置の製造工程には、高圧燃料の噴射に耐えうる高い硬度が獲得されるようインジェクタボディおよびノズルボディに熱処理を施す熱硬化処理工程、および、熱処理が施されたインジェクタボディおよびノズルボディを連結する連結工程が含まれる。
【0006】
上記の特許文献で開示されるノックピン構造が採用される場合には、インジェクタボディおよびノズルボディの各々の端面に嵌合穴を形成する穴あけ加工を熱硬化処理工程の前に実行する必要がある。しかしながら、これらの嵌合穴は、熱硬化処理工程の間に僅かに変形する虞があり、連結工程においてインジェクタボディとノズルボディとの間で十分な精度の芯出しが実現されない可能性がある。高精度な芯出しがなされないまま燃料噴射装置が製造されると、ニードル弁によって閉止される噴射口からの燃料漏れ、または、ニードル弁が穴部に引っ掛かり滑らかに移動できないといった問題が生じ得る。
【0007】
本開示の目的は、インジェクタボディとノズルボディの間における芯出しの精度が高い燃料噴射装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の少なくとも一実施形態に係る燃料噴射装置は、
コモンレールに蓄圧された燃料をディーゼルエンジンの燃焼室に噴射するための燃料噴射装置であって、
前記燃料を噴射するための噴射口が形成される一端部と、前記一端部とは反対の他端部とを含むノズルボディであって、前記噴射口から前記他端部まで延在するノズル中心穴が形成されたノズルボディと、
前記ノズルボディの前記他端部に当接するインジェクタボディであって、前記ノズル中心穴と同軸なインジェクタ中心穴が形成されたインジェクタボディと、
前記インジェクタ中心穴および前記ノズル中心穴に挿入された前記噴射口を開閉するためのニードル弁と、
前記ノズルボディのノズル軸線が延在する軸方向における前記噴射口側から前記ノズルボディを保持すると共に、前記インジェクタボディの外周面であるインジェクタ外周面に形成されたネジ部に螺合するリテーニングナットと、
前記リテーニングナットに対して前記ノズル軸線を基準とした径方向における内側かつ前記ネジ部に対して前記軸方向における前記噴射口側で、前記ノズルボディの外周面であるノズル外周面と前記インジェクタ外周面とに嵌るスリーブ内周面を含むスリーブと、
を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、インジェクタボディとノズルボディの間における芯出しの精度が高い燃料噴射装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態に係る燃料噴射装置の概略的な断面図である。
一実施形態に係るインジェクタボディとノズルボディの概略図である。
図2の一部を示す概略的な拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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