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公開番号
2025180406
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-11
出願番号
2024087731
出願日
2024-05-30
発明の名称
熱間鍛造品の製造方法
出願人
株式会社プロテリアル
代理人
主分類
B21J
13/14 20060101AFI20251204BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約
【課題】下型の押圧面の正しい位置に鍛造素材を載置することができる、熱間鍛造品の製造方法を提供する。
【解決手段】上型が凸状の押圧面を有し、下型が凹状の押圧面を有し、この下型の押圧面が中央位置にノックアウト面を有する熱間鍛造用金型を用いて、鍛造素材を熱間鍛造する。鍛造素材を下型の押圧面に載置するときは、まず、下型の押圧面から突出させたノックアウト面に鍛造素材を載置してから、このノックアウト面を鍛造素材ごと下降させて、下型の押圧面に納める、熱間鍛造品の製造方法である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
上型が有する凸状の押圧面と、下型が有する凹状の押圧面とが、鍛造素材の押圧方向に対峙して、かつ、前記下型の押圧面の中央位置に、前記押圧方向に可動するノックアウト面を有する熱間鍛造用金型を用いて、前記下型の押圧面に載置した鍛造素材を、前記上型の押圧面で押圧して成形し、椀形状の鍛造品を得る熱間鍛造品の製造方法であって、
前記鍛造素材を前記下型の押圧面に載置するとき、前記ノックアウト面を前記押圧方向に上昇させて、前記下型の押圧面から突出させ、前記押圧面から突出させたノックアウト面に前記鍛造素材を載置し、かつ、前記鍛造素材を前記ノックアウト面に載置したとき、前記ノックアウト面の高さが、前記鍛造素材が前記下型の押圧面に触れない高さであり、
前記鍛造素材を載置したノックアウト面を下降させて、前記下型の押圧面に納めることで、前記下型の押圧面に前記鍛造素材を載置することを特徴とする、熱間鍛造品の製造方法。
続きを表示(約 110 文字)
【請求項2】
前記鍛造素材を載置したノックアウト面を下降させて、前記下型の押圧面に納めたとき、前記ノックアウト面の少なくとも一部が、前記鍛造素材に触れていないことを特徴とする、請求項1に記載の熱間鍛造品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱間鍛造品の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、中・大型航空機用の熱間型打鍛造製品の需要が大きく伸びている。これらの鍛造製品のうち、例えば、航空ジェットエンジンのタービンディスクやコーンシャフトは、ニッケル合金やチタン合金製であり、直径1メートルを超える程の大きさにもなる。そして、これらの大型鍛造品を製造するには、熱間型打鍛造中の変形荷重は非常に大きな加圧力を必要とする。
【0003】
このような大型鍛造品として、上記の航空ジェットエンジン用の他にも、発電用ガスタービンディスク等もある。そして、このような大型鍛造品を、変形抵抗が大きい鍛造素材から作製するときに、鍛造素材を成形するための上型および下型の押圧面が、この鍛造素材の押圧方向に対峙した熱間鍛造用金型が用いられる。そして、この熱間鍛造用金型として、例えば、その押圧面の中心に円柱状の金型片が組付けられた分割金型がある(特許文献1)。そして、この円柱状の金型片が、熱間鍛造中は押圧面の一部として機能する一方で、熱間鍛造終了後には鍛造品を金型から取り除くノックアウトピンとして機能するものがある(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2013/147154号パンフレット
特開2015-91597号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のコーンシャフト等のように、熱間鍛造品が、いわゆる“椀形状(bowl shape)”であると、これの製造に用いる熱間鍛造用金型も、上記の椀形状に応じた押圧面を有しており、例えば、上型が凸状の押圧面を有していて、下型が凹状の押圧面を有していることになる。そうすると、鍛造素材を下型の押圧面に載置するとき、下型の押圧面が落ち窪んでいることから、この下型の押圧面の“正しい位置”に鍛造素材を納めることが容易でない。そして、鍛造素材を下型の押圧面に載置する途中で、鍛造素材が落下すると、その衝撃で、上記の位置ずれが生じることに加えて、下型の押圧面の中央位置にあるノックアウト面(ノックアウト機構)をも損傷させるかも知れない。
本発明の目的は、押圧面が凹状であり、かつ、その中央位置にノックアウト面を有した下型の押圧面に、鍛造素材を“正しい位置”に載置することができる、熱間鍛造品の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明は、上型が有する凸状の押圧面と、下型が有する凹状の押圧面とが、鍛造素材の押圧方向に対峙して、かつ、この下型の押圧面の中央位置に、上記の押圧方向に可動するノックアウト面を有する熱間鍛造用金型を用いて、下型の押圧面に載置した鍛造素材を、上型の押圧面で押圧して成形し、椀形状の鍛造品を得る熱間鍛造品の製造方法であって、
鍛造素材を下型の押圧面に載置するとき、上記のノックアウト面を押圧方向に上昇させて、下型の押圧面から突出させ、この押圧面から突出させたノックアウト面に鍛造素材を載置し、かつ、この鍛造素材をノックアウト面に載置したとき、上記のノックアウト面の高さが、鍛造素材が下型の押圧面に触れない高さであり、
鍛造素材を載置したノックアウト面を下降させて、下型の押圧面に納めることで、下型の押圧面に上記の鍛造素材を載置する、熱間鍛造品の製造方法である。
【0007】
また、本発明は、上記の熱間鍛造品の製造方法において、鍛造素材を載置したノックアウト面を下降させて、下型の押圧面に納めたとき、上記のノックアウト面の少なくとも一部が、鍛造素材に触れていない、熱間鍛造品の製造方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、鍛造素材に熱間鍛造を行うとき、下型の押圧面の“正しい位置”に鍛造素材を載置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
従来の熱間鍛造用金型の一例を示す断面模式図である。
本発明に係る熱間鍛造用金型の一例を示す断面模式図である。
本発明の熱間鍛造品の製造方法について、その一連の流れの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を、その構成要件ごとに、図面を用いて説明する。ただし、本発明は、以下に説明する形態によって限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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