TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025180339
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-11
出願番号
2024087605
出願日
2024-05-30
発明の名称
捨て板および窓まわりにおける施工方法
出願人
アイジー工業株式会社
代理人
主分類
E04F
13/08 20060101AFI20251204BHJP(建築物)
要約
【課題】建物の窓まわりを施工する際、外装材に金属サイディングを使用する場合は、仕上げにシーリング材を施すことが難しいとされている。施すことができたとしても、シーリング材の劣化等により亀裂が入り、躯体側に雨水が浸入してしまう恐れがあった。
【解決手段】本発明では、建物の躯体と接する固定面2および該固定面2の一方の端部を略垂直に屈曲させた立ち上げ面3を設け、さらに該固定面2には複数の凸部および折返し片6を設け、該立ち上げ面3には端部を折り返した止水面7を設けた断面視略L字状の捨て板1を使用し、窓まわりのコーナー部には止水パッキンを使用し、外装材に金属サイディングを使用したとしても充分な水密性を確保し、万が一雨水が浸入してしまった場合の排水経路を確保した捨て板および窓まわりにおける施工方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
建物の躯体と接する固定面と、
該固定面の一方の端部を略垂直に屈曲させた立ち上げ面とから構成される断面視略L字状の捨て板であり、
該固定面には1つまたは複数個の凸部を設け、さらに端部には折返し片を設け、
該立ち上げ面には端部を折り返した止水面を設けたことを特徴とする、
建物の窓まわりに使用される捨て板。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
窓まわりの構造において、胴縁を設けたのち、
請求項1に記載の捨て板を取り付ける外装材の施工方法であって、
捨て板を取り付ける工程と、
屋根側の捨て板に水密処理を施す工程と、を備え、
窓まわりのコーナー部には、止水パッキンを施工する工程と、を備え、
外装材施工後に、外装材と窓まわりのシーリングにより水密処理を施し、
さらに土台側には複数か所に排水孔を設ける工程と、を備えた窓まわりにおける施工方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、窓まわりにおける雨水等の浸入を防止するための捨て板およびその施工方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
建築物の外壁には、窯業系サイディングや金属系サイディング、ALC(Autoclaved Light aerated Concrete)など、様々な外装材が使用される。建築材料に応じてあらゆる施工方法が存在するが、開口部等、特に窓まわりは高い水密性が求められる。水密性を確保した技術については、例えば下記の特許文献1および2に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-65479号公報
特開2022-30368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、本体部とシール部材を備えた止水部材およびこの止水部材を使用した外装材の施工方法が記載されている。一般的に、部材を固定具で固定した部分には穴が開くため、そこから雨水等が浸入しやすく、なんらかの水密手段を施さないと、固定具との隙間から雨水等が建物の躯体側へ浸入してしまう恐れがある。さらに特許文献1では、万が一雨水が浸入してしまった場合の排水経路も不明であり、改善の余地があるといえる。
【0005】
特に外装材に金属サイディングを用いる場合には、芯材として硬質ウレタンフォーム等を使用することが多く、この芯材はシーリング材との接着が難しいと言われている。サッシまわりを施工する際、金属サイディングでは、端部にこの芯材が露出してしまうため、外装材端部と止水部材との間にシーリング材を施すことが難しい。施工できたとしても、シーリング材の劣化等により亀裂が入り、躯体側に雨水が浸入してしまう恐れがあった。一方、窯業系サイディングであれば、端部であってもシーリング材との接着が良好であるため、外装材と止水部材との間に直接シーリング材を施工できる通称2面シーリングという工法での施工が可能である。
【0006】
特許文献2には、開口部の左右下端部に使用され、第1流路と第2流路を有する排水部材について記載されており、取合構造の内部に万が一、雨水等が入ってしまった場合でも、排水流路にしたがってスムーズに排出することが可能な構造が記載されている。しかし、激しい雨風にさらされた場合、雨水の吹上が発生し、特に開口部(窓)の四隅では雨水等がさらに裏側(躯体側)へと浸入しやすくなり、より高い水密性の確保が必要とされることがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで本発明では、建物の躯体と接する固定面と、固定面の一方の端部を略垂直に屈曲させた立ち上げ面とから構成される断面視略L字状の捨て板であって、さらに固定面には1つまたは複数個の凸部を設け、固定面の端部には折返し片を設けており、立ち上げ面には端部を折り返した止水面を設けた、建物の窓まわりに使用する捨て板を提供する。
【0008】
また、窓まわりの構造において、胴縁を設けたのち、断面視略L字状の捨て板を窓まわりのすべての辺に取り付け、特に屋根側に施工した捨て板には水密処理を施し、窓まわりのコーナー部には略三角形の止水パッキンを施工する工程とを備えている。さらに外装材施工後に、外装材と窓まわりにシーリングによる水密処理を施し、さらに土台側には複数か所にシーリングをしない部分もしくは水抜きパイプ等を使用した排水孔を備えた窓まわりにおける施工方法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、開口部、特に窓まわりにおける施工方法を簡素化し、外装材に金属サイディングを使用したとしても充分な水密性及び排水機構を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る捨て板の側面図である。
本発明に係る捨て板の斜視図である。
本発明に係る捨て板を使用する窓まわりの一実施例を示した施工完了図である。
本発明に係る捨て板を使用する屋根側に位置する窓まわりの一実施例を示した断面図である。
本発明に係る捨て板を使用する際の胴縁の施工に関する説明図である。
本発明に係る捨て板の施工方法に関する説明図である。
本発明に係る捨て板を使用する際の加工方法を示した説明図である。
本発明に係る捨て板を使用する際の屋根側の水密処理について示した説明図である。
本発明に係る捨て板の排水経路に関する説明図である。
本発明に係る捨て板を使用する際の止水パッキンの施工に関する説明図である。
本発明に係る捨て板を使用する際の止水パッキンの施工位置に関する説明図である。
本発明に係る捨て板を使用する際の捨てシーリングの施工に関する説明図である。
本発明に係る捨て板を使用する際の捨てシーリングの施工位置に関する説明図である。
本発明に係る捨て板を使用する際の外装材の施工に関する説明図である。
本発明に係る捨て板を使用する際の排水孔に関する説明図である。
他の施工方法の一実施例を示した施工完了図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
他の特許を見る